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単射・全射・全単射md dda9e08
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単射たんしゃinjection全射ぜんしゃsurjection全単射ぜんたんしゃbijection

date2026-07-14document_iddoc_f8506560b6813ebb967039a1a322c93bdescription単射・全射・全単射を、入力の区別を保つか、終域を覆うか、可逆な対応になるかという観点から整理する講義である。prerequisites写像の基本 / 集合の基本 / 集合の濃度と可算性type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/discrete-math/discrete-mathematics-portal.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/cardinality-and-countability.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/map-basics.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/images-and-preimages-of-maps.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/composition-and-inverse-maps.lecture.n.md / data/exercise/math/discrete-math/maps-injections-and-surjections.exercise.n.md
mathdiscrete-mathinjectionsurjectionbijectionlecture

1導入どうにゅう

写像しゃぞうmap f:AB理解りかいするとき、つぎうべきことは「この写像しゃぞうmap情報じょうほうinformationつぶしているか」「終域しゅういきcodomain全体ぜんたいとどいているか」である。

単射たんしゃinjectionことなる入力にゅうりょくinputことなる出力しゅつりょくoutputおく性質せいしつpropertyである。全射ぜんしゃsurjection終域しゅういきcodomainすべてのげんelement到達とうたつする性質せいしつpropertyである。全単射ぜんたんしゃbijectionはその両方りょうほうであり、一対一対応いちたいいちたいおうとして逆写像ぎゃくしゃぞうinverse mapつ。

単射たんしゃinjection情報じょうほうつぶさないこと、全射ぜんしゃsurjection終域しゅういきcodomainあまらせないことをあらわす。全単射ぜんたんしゃbijectionはその両方りょうほうたすため、矢印やじるし逆向ぎゃくむきにめる。

2用語ようご定義ていぎ

写像しゃぞうmap f:AB単射たんしゃinjectionであるとは、任意にんいa1,a2A について

f(a1)=f(a2)a1=a2

成立せいりつすることである。同値どうちに、a1a2 なら f(a1)f(a2) である。

写像しゃぞうmap f:AB全射ぜんしゃsurjectionであるとは、任意にんいbBたいして、ある aA存在そんざいf(a)=bたすことである。これは f(A)=B同値どうちである。

写像しゃぞうmap f:AB全単射ぜんたんしゃbijectionであるとは、f単射たんしゃinjectionかつ全射ぜんしゃsurjectionであることである。

3方針ほうしん

単射たんしゃinjectionしめすときは、f(a1)=f(a2)仮定かていして a1=a2みちびく。これは「出力しゅつりょくおなじなら、入力にゅうりょくおなじ」という方向ほうこう証明しょうめいである。

全射ぜんしゃsurjectionしめすときは、任意にんいbBり、f(a)=bたす aA構成こうせいする。ここでは終域しゅういきcodomain B任意にんいげんelementからはじめることが重要じゅうようである。

全単射ぜんたんしゃbijectionしめすには、単射たんしゃinjection全射ぜんしゃsurjection別々べつべつ確認かくにんするか、明示的めいじてき逆写像ぎゃくしゃぞうinverse map構成こうせいする。

data/lecture/math/discrete-math/map-basics.lecture.n.md data/lecture/math/discrete-math/images-and-preimages-of-maps.lecture.n.md

4直感的ちょっかんてき説明せつめい

単射たんしゃinjectionは、入力側にゅうりょくがわ区別くべつ保存ほぞんする。ことなる入力にゅうりょくinputおな出力しゅつりょくoutputつぶれないため、出力しゅつりょくoutputれば入力にゅうりょく区別くべつできる。

全射ぜんしゃsurjectionは、終域しゅういきcodomainおおう。終域しゅういきcodomain指定していしたげんelementが、実際じっさいなにかの入力にゅうりょくinputから到達とうたつされることを要求ようきゅうする。

全単射ぜんたんしゃbijectionは、つぶれもあまりもない対応たいおうcorrespondenceである。有限集合ゆうげんしゅうごうでは、全単射ぜんたんしゃbijection存在そんざいすることは両集合りょうしゅうごうげんelement個数こすうひとしいことと対応たいおうする。

矢印図やじるしずでは、単射たんしゃinjectionは 2 つの入力にゅうりょくおな出力しゅつりょく合流ごうりゅうしないこと、全射ぜんしゃsurjection終域しゅういきてん矢印やじるしすくなくとも 1 ぽんはいることとしてえる。

5有限集合ゆうげんしゅうごうでの個数こすう見方みかた

A,B有限集合ゆうげんしゅうごうとする。有限集合ゆうげんしゅうごう個数こすうについて、部分集合ぶぶんしゅうごう CB なら |C|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]|B| であり、|C|=|B| なら C=B である。これは Bげん一列いちれつならべたとき、C がそのうちの一部いちぶだけをえらぶこと、おな個数こすうえらぶには全部ぜんぶえら必要ひつようがあることによる。

data/lecture/math/discrete-math/cardinality-and-countability.lecture.n.md

また、|A|=|B| であることは、ABげんをそれぞれおなながさのれつならべ、おな位置いちどうしを対応たいおうさせる全単射ぜんたんしゃbijection存在そんざいすることと同値どうちである。ぎゃくに、全単射ぜんたんしゃbijection重複ちょうふくあまりもなくげん対応たいおうさせるので、両集合りょうしゅうごう個数こすうひとしい。

単射たんしゃinjection f:AB存在そんざいするなら、fAぞうimage f(A)あいだ全単射ぜんたんしゃbijectionである。したがって

|A|=|f(A)|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]|B|

である。

全射ぜんしゃsurjection f:AB存在そんざいするなら、かく bB逆像ぎゃくぞうpreimage

f-1({b})={aAf(a)=b}

からでない。これらの逆像ぎゃくぞうpreimageたがいにまじわらず、その和集合わしゅうごうunionA である。B=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"varnothing\")")] のときは写像しゃぞうmap AB存在そんざいすることから A=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"varnothing\")")] であり、結論けつろんただちにしたがう。B[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"varnothing\")")] のとき、A|B| からでない部分ぶぶんかれ、|A|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]|B| となる。

とく|A|=|B| なら、単射たんしゃinjection f:AB について |f(A)|=|B| であり、f(A)B だから f(A)=B、すなわち f全射ぜんしゃsurjectionである。ぎゃくf全射ぜんしゃsurjectionなら、A|B| からでない逆像ぎゃくぞうpreimageけ、その個数こすう合計ごうけい|A|=|B| になる。したがってかく逆像ぎゃくぞうpreimageげんはちょうど 1 であり、f単射たんしゃinjectionである。

よって、おな個数こすう有限集合ゆうげんしゅうごうあいだでは、単射性たんしゃせいinjectivity全射性ぜんしゃせいsurjectivity同値どうちである。この結論けつろんでは「有限ゆうげん」と「|A|=|B|」の両方りょうほう使つかっている。

6無限集合むげんしゅうごうでの注意ちゅうい

無限集合むげんしゅうごうでは、定義域ていぎいき終域しゅういきおな濃度のうどcardinalityでも、単射性たんしゃせいinjectivity全射性ぜんしゃせいsurjectivity同値どうちにならない。ここでは N={1,2,3,[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dots\")")]} とする。s(n)=n+1NN単射たんしゃinjectionだが、1到達とうたつしないため全射ぜんしゃsurjectionではない。

ぎゃくに、q(n)=n/2NN全射ぜんしゃsurjectionである。任意にんいmNたいして q(2m)=m だからである。しかし q(1)=q(2)=1 なので単射たんしゃinjectionではない。この 2 れいは、有限性ゆうげんせい仮定かていはずすと両方向りょうほうこう含意がんいがともにこわれることをしめす。

7例題れいだい単射たんしゃinjection全射ぜんしゃsurjection判定はんていする

7.1問題もんだい

f:{1,2,3}{a,b,c}f(1)=af(2)=bf(3)=b定義ていぎする。f単射たんしゃinjectionか、全射ぜんしゃsurjectionか、全単射ぜんたんしゃbijectionかを判定はんていせよ。

7.2解説かいせつ

f(2)=b かつ f(3)=b であり、23 である。ことなる入力にゅうりょくinputおな出力しゅつりょくoutputおくられているので、f単射たんしゃinjectionではない。

また、終域しゅういきcodomainげんelement cたいして、f(x)=cたす x{1,2,3}存在そんざいしない。したがって f全射ぜんしゃsurjectionでもない。

全単射ぜんたんしゃbijection単射たんしゃinjectionかつ全射ぜんしゃsurjectionでなければならないので、f全単射ぜんたんしゃbijectionでもない。

8見分みわかた関連かんれんリンク

  • 単射たんしゃinjectionは「出力しゅつりょく衝突しょうとつがないか」を確認かくにんする。
  • 全射ぜんしゃsurjectionは「終域しゅういきcodomainとどかないげんelementがないか」を確認かくにんする。
  • 全単射ぜんたんしゃbijectionは「衝突しょうとつ未到達みとうたつもないか」を確認かくにんする。
  • 終域しゅういきcodomainえると、全射性ぜんしゃせいsurjectivity判定はんていわりうる。
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