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官能基の基本md 2184418
lecture/chemistry/organic/functional-groups-basics.lecture.n.md
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官能基の基本
chemistryorganichighschoollecture
1導入
この講義では、官能基を有機化合物の性質と反応性を大きく左右する原子団として解説する。
炭素骨格が同じでも、-OH、-COOH、-CHO が付けば物質の振る舞いは変わる。官能基は名前の印ではなく、極性、水素結合、酸性、酸化還元を生む部分である。
2用語と定義
官能基とは、有機化合物の特徴的な性質や反応性を担う原子団である。
ヒドロキシ基とは、-OH で表される官能基である。
カルボキシ基とは、-COOH で表される官能基である。
カルボニル基とは、C=O を含む官能基である。
アミノ基とは、-NH_2 で表される官能基である。
3方針
官能基を見るときは、次の順序で考える。
- 酸素や窒素など、炭素と水素以外の原子を探す。
- 結合の極性と水素結合の可能性を見る。
- 酸性・塩基性・酸化還元の反応へ接続する。
4厳密な説明
4.1整理 1:電気陰性度の差をもつ官能基は極性を生む
仮定として、官能基の中に炭素や水素より電気陰性度の大きい酸素または窒素が含まれるとする。結論は、その結合に電荷の偏りが生じることである。
証明する。電気陰性度は共有電子対を引きつける強さである。酸素や窒素が相手より強く電子対を引けば、電子の分布はその原子の側へ偏る。電子が偏った側は部分的に負、反対側は部分的に正になる。したがって結合に極性が生じる。□
4.2原理 2:カルボキシ基は酸として働きやすい
仮定として、カルボキシ基 -COOH をもつ分子を考える。結論は、この分子がプロトンを与えて酸として働きやすいことである。
証明する。カルボキシ基からプロトンが外れると、-COO^- が生じる。この負電荷は 2 個の酸素に分散して表せる。電荷が一つの原子に集中するより、複数の原子へ分散するほうが安定である。したがってプロトンを失った後の共役塩基が安定し、カルボキシ基は酸として働きやすい。□
4.3整理 3:官能基の違いは同じ炭素骨格の反応性を変える
仮定として、炭素骨格が同じで、官能基だけが異なる有機化合物を比べる。結論は、官能基の違いによって極性や結合の切れやすさが変わり、反応性も変わることである。
証明する。炭素骨格が同じでも、官能基が違えば極性、水素結合の可否、酸や塩基としての振る舞いが変わる。反応は電子の偏りや結合の切れやすさに依存するので、官能基が変われば反応性も変わる。□
5代表的な官能基
| 官能基 | 分類 | 見方 |
| -OH | アルコール | 水素結合、酸化 |
| -CHO | アルデヒド | 還元性を示しやすい |
| >C=O | ケトン | カルボニル基をもつ |
| -COOH | カルボン酸 | 酸性を示す |
| -NH_2 | アミン | 塩基性を示しやすい |
6どこまで成立するか
官能基は強力な分類道具である。ただし実際の反応性は、炭素骨格の大きさ、立体障害、溶媒、温度にも影響される。官能基だけで全てを決めない。
7最終形
\boxed{\text{官能基は有機化合物の性質と反応性を決める中心である}}
8一言でいうと
官能基は、有機化合物の骨格に化学的な性格を与える部分である。