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日中同形異義語の基本-講義md b6a31e8
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日中同形異義語の基本-講義
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1導入
この講義では、日本語と中国語で同じ字形を持っていても、意味や用法は一致しないことがある、という前提を基本原則として説明する。日本語母語話者にとって漢字は助けにもなるが、既知感のために誤読が見逃されやすい。
2直感的な説明
日本語で「わかる」と感じる漢字語ほど、中国語では危険であることがある。たとえば [娘/niáng] は中国語では母親の意味であり、日本語の「娘」とは一致しない。
娘 = 母親
丈夫 = 夫
勉强 = 無理にする / 無理をして
3厳密な説明
3.11. 字形一致と意味一致は別問題
漢字が同じでも、歴史的な意味変化や語彙体系の差によって、現在の用法は分岐している。
3.22. 日本語訳を先に決めない
中国語の文脈で意味を判定し、その後で日本語訳を与える。これを逆にすると CHR 誤りが固定化する。
3.33. 頻出誤認語は対で記憶する
[手纸/shǒuzhǐ] と「手紙」のように一致するものもあるが、[爱人/àirén] のように日本語の語感と差があるものは対比表で覚えるほうが安全である。
4最小の具体例
○
她是我妈妈。
[CHR] [妈妈/māma] は母であり、[娘/niáng] を代入しない。
×
她是我娘。
[CHR] [娘/niáng] は中国語では母親を指しやすく、日本語の「娘」とはずれる。
5見分け方
- 漢字を見た瞬間に日本語の意味が浮かぶ場合ほど、いったん停止して中国語の文脈を確認する
- 訳が自然すぎる語は、定石集で対照する
- 読解で通っても作文で使えるとは限らないため、産出は例文単位で確認する
6最終形
同じ字でも同じ意味とは限らない
字形ではなく文脈で意味を判定する
頻出の誤認語は対で記憶する