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lecture/math/abstract-algebra/群の基本-講義.n.md
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ぐん基本きほん

date2026-04-01description群を4公理から厳密に定義し、整数加法群・剰余類群・対称群・一般線形群を比較しながら、部分群・位数・準同型の基礎を整理する。prerequisites合同式とmod演算の基本 / 集合と写像の基本type講義statusactiverelateddata/lecture/math/abstract-algebra/抽象代数ポータル-講義.n.md / data/lecture/math/abstract-algebra/合同式とmod演算の基本-講義.n.md / data/lecture/math/abstract-algebra/環の基本-講義.n.md / data/lecture/math/abstract-algebra/準同型の基本-講義.n.md
mathabstract-algebraundergraduatelecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ核心かくしんは、ぐんとは「演算えんざん規則きそくだけ」をした最小さいしょう代数だいすう構造こうぞうであり、整数せいすう加法かほう・mod 演算えんざん回転かいてん置換ちかんがすべておな公理こうりたすれいであるという見方みかただ。

ぐん公理こうりはなぜこの 4 つか」といういにこたえることが、群論ぐんろん入口いりぐちでの最重要さいじゅうよう課題かだいである。閉包性へいほうせい結合法則けつごうほうそく単位元たんいげん逆元ぎゃくげんかく公理こうりは、「演算えんざんかえしても世界せかいそとず、もともどせる」という直感ちょっかん最小限さいしょうげん言葉ことばあらわしたものだ。

用語ようご定義ていぎ

ぐんGroup

集合しゅうごう G二項演算にこうえんざん [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")] (G,[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")])ぐんGroupであるとは、以下いかの 4 公理こうり成立せいりつすることである:

  1. 閉包性へいほうせいa,bGa[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]bG
  2. 結合法則けつごうほうそく(a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b)[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]c=a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")](b[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]c)
  3. 単位元たんいげん存在そんざいeG存在そんざいe[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a=a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]e=a(すべての aGたいして)
  4. 逆元ぎゃくげん存在そんざいかく aGたいa[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a-1=a-1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a=e となる a-1G存在そんざいする

さらに a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b=b[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a可換かかん)がつとき可換群かかんぐんAbelian group(またはアーベルぐん)という。

位数いすうOrder

ぐん G要素ようそ個数こすう |G|G位数いすうOrderという。有限ゆうげん位数いすうぐん有限群ゆうげんぐんFinite groupという。げん aG位数いすうとは an=e となる最小さいしょう正整数せいせいすう n存在そんざいしない場合ばあい)をいう。

方針ほうしん

  1. 4 公理こうりそれぞれが「なぜ必要ひつようか」を具体例ぐたいれい確認かくにんする
  2. 複数ふくすうぐんZZ/nZSnGL(n,R))を比較ひかくし、共通きょうつう構造こうぞう認識にんしきする
  3. 部分群ぶぶんぐん準同型じゅんどうけいへの橋渡はしわたしを確認かくにんする

厳密げんみつ説明せつめい

1. なぜこの 4 公理こうりなのか

閉包性へいほうせい必要ひつよう理由りゆう演算えんざん結果けっかGそとると、そのあたいたいしてさらに演算えんざんすることができなくなる。G={1,-1}ざんはこれをたすが、G={1}ざん1+1=2G のため成立せいりつしない。

結合法則けつごうほうそく必要ひつよう理由りゆうa[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]c計算けいさん順序じゅんじょ括弧かっこ位置いち依存いぞんしないことを保証ほしょうする。これがないと n げんせき一意いちいさだまらない。

単位元たんいげん必要ひつよう理由りゆう:「なにもしない操作そうさ」の代表だいひょうa0=ea-n=(a-1)n などが意味いみつ。

逆元ぎゃくげん必要ひつよう理由りゆう方程式ほうていしき a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]x=bGなかかい x=a-1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]bつことを保証ほしょうする。逆元ぎゃくげんがなければ「し」ができない。

2. 主要しゅようぐん一覧いちらん

ぐん台集合だいしゅうごう演算えんざん位数いすう可換かかん
(Z,+)整数せいすう加法かほう
(Z/nZ,+){[0],,[n-1]}mod n 加法かほうn
(Z/pZ)×{[1],,[p-1]}mod p 乗法じょうほうp-1
Sn対称群たいしょうぐん{1,,n}置換ちかん写像しゃぞう合成ごうせいn!n[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]3 で×
GL(n,R)n 可逆行列かぎゃくぎょうれつ行列積ぎょうれつせきn[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]2 で×
Dn二面体群にめんたいぐんせい n 角形かくけい対称たいしょう合成ごうせい2nn[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]3 で×

(Z/pZ)×解説かいせつp素数そすうのとき [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,p)=1[a] はすべて逆元ぎゃくげんち(フェルマーの小定理しょうていり)、この集合しゅうごう乗法じょうほうについて位数いすう p-1ぐんをなす。

3. 部分群ぶぶんぐん

HG部分群ぶぶんぐんSubgroupであるとは:

H,a,bHabH,aHa-1H

判定条件はんていじょうけん一行判定いちぎょうはんてい):H かつ a,bHab-1H ならば H部分群ぶぶんぐん

れい2Z={2kkZ}偶数ぐうすう全体ぜんたい)は (Z,+)部分群ぶぶんぐん

ラグランジュの定理ていりG有限群ゆうげんぐんH部分群ぶぶんぐんのとき |H||G|る。

4. 巡回群じゅんかいぐん位数いすう

Gげん a生成せいせいする部分群ぶぶんぐん a={annZ}巡回群じゅんかいぐんCyclic groupという。げん a位数いすうm のとき |a|=m

れいZ/6Z では [1]位数いすうは 6、[2]位数いすうは 3([2]+[2]+[2]=[6]=[0])、[3]位数いすうは 2。

5. 群準同型ぐんじゅんどうけい

写像しゃぞう φ:GH

φ(a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b)=φ(a)·φ(b)

たすとき群準同型ぐんじゅんどうけいGroup homomorphismという。準同型じゅんどうけい単位元たんいげん単位元たんいげんへ、逆元ぎゃくげん逆元ぎゃくげんおくる。全単射準同型ぜんたんしゃじゅんどうけい群同型ぐんどうけいIsomorphismといい、GHく。

ケイリーの定理ていり任意にんいぐん G はある対称群たいしょうぐん S|G|部分群ぶぶんぐん同型どうけいである—ぐんつねに「置換ちかんぐん」として実現じつげんできる。

6. ぐんあらわれる場面ばめん

  • 整数論せいすうろん(Z/pZ)× はフェルマーの小定理しょうていり・RSA暗号あんごう基盤きばん
  • 幾何きか回転かいてんぐん SO(n)対称たいしょうぐん結晶群けっしょうぐん
  • 物理ぶつり:リーぐんSU(2), U(1))による素粒子そりゅうし分類ぶんるい
  • 方程式ほうていしきろん:ガロアぐん方程式ほうていしき根号こんごうによるかい存在そんざいめる

見分みわかた

  • 演算えんざん何度なんどでもかえせ、もともど操作そうさ存在そんざいする → ぐんうたが
  • 集合しゅうごう有限ゆうげん演算えんざんじている → 位数いすう計算けいさんし、部分群ぶぶんぐん候補こうほをラグランジュの定理ていりしぼ
  • 構造こうぞうひとしいか調しらべたい → 準同型じゅんどうけいかくぞう調しらべる

どこまでつか

ここでのぐん最小さいしょう構造こうぞうで、演算えんざんが 1 種類しゅるいしかない。ざんざん両方りょうほうち、それらが分配法則ぶんぱいほうそくむすびついた構造こうぞうかんたいである。連続れんぞくぐん微分可能びぶんかのう多様体たようたい構造こうぞうぐん)はリーぐんばれ、現代物理げんだいぶつり基盤きばんをなす。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")](G,[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")])/]/][/][/][/][PARSE ERROR: Undefined("RBrace")][PARSE ERROR: Undefined("RBrace")]
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]|H||G|(ラグランジュ,H[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]G,|G|<)
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]φ(ab)=φ(a)φ(b)φ(eG)=eH,φ(a-1)=φ(a)-1

一言ひとことでいうと

ぐんとは「演算えんざん規則きそくだけ」をした最小さいしょう代数だいすう構造こうぞうであり、整数せいすう置換ちかん行列ぎょうれつ回転かいてんのすべてを統一とういつする枠組わくぐみだ—ラグランジュの定理ていり有限群ゆうげんぐん構造こうぞう強力きょうりょく制約せいやくし、ケイリーの定理ていりがすべてのぐんを「置換ちかんぐん」として視点してんあたえる。

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