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力の図と運動方程式md 56b6d34
lecture/physics/foundation/力の図と運動方程式-講義.n.md
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ちから運動方程式うんどうほうていしき

date2026-05-26description力の図と運動方程式を、物体を一つに固定して力を描く手順から整理し、どの向きに式を立てるかまで説明します。prerequisites単位・次元・有効数字 / ベクトルの基本 / 一次方程式type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/foundation/物理基礎ポータル-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/力のつり合いと運動の法則-講義.n.md
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導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、運動方程式うんどうほうていしき立式りっしきするまえに、対象たいしょうを1物体ぶったい固定こていして自由体図じゆうたいずFree-body diagram作成さくせいすることが必須ひっすであるというてんだ。

しきさき記述きじゅつしようとすると、どのちからがどの物体ぶったい作用さようしているかが曖昧あいまいになり、誤答ごとう原因げんいんとなる。自由体図じゆうたいず作成さくせいから立式りっしきまでの手順てじゅん確立かくりつすることで、力学りきがく計算けいさんミスを防止ぼうしできる。

用語ようご定義ていぎ

自由体図じゆうたいずFree-body diagram とは、ある1物体ぶったいだけをし、その物体ぶったい作用さようするちからのみを矢印やじるし図示ずししたである。

運動方程式うんどうほうていしきEquation of motion とは、

ma=F

質量しつりょう m[kg;M]加速度かそくど a[m·s-2]合力ごうりょく F[N;MLT-2]関係かんけいしきである。

垂直抗力すいちょくこうりょくNormal force とは、接触面せっしょくめん物体ぶったいめん垂直すいちょく方向ほうこうかえちからである。

張力ちょうりょくTension とは、いとぼうちからである。

摩擦力まさつりょくFriction とは、接触面せっしょくめん沿って運動うんどうさまたげる方向ほうこう作用さようするちからである。

方針ほうしん

力学りきがく問題もんだいたいする基本きほん手順てじゅんつぎのとおりである。

  1. 対象たいしょう設定せってい複数ふくすう物体ぶったいがある場合ばあい、まず「いずれの物体ぶったいについて立式りっしきするか」を決定けっていする。
  2. 自由体図じゆうたいず作成さくせい対象たいしょう物体ぶったい作用さようするすべてのちから矢印やじるし図示ずしする。
  3. 座標ざひょうじく設定せってい運動うんどう方向ほうこうまたは変位へんい方向ほうこう沿ってじく設定せっていする。
  4. 立式りっしきじく方向ほうこうごとに運動方程式うんどうほうていしきてる。

直感的ちょっかんてき説明せつめい

自由体図じゆうたいずは、「いまこの物体ぶったいにはなに作用さようしているか」を可視化かしかする道具どうぐである。この可視化かしか不十分ふじゅうぶんなまましき記述きじゅつすると、重力じゅうりょく垂直抗力すいちょくこうりょく混同こんどう作用さよう反作用はんさようあやまった同一視どういつし座標ざひょう方向ほうこう不一致ふいっちといったあやまりが発生はっせいする。

作用さよう反作用はんさようかんする注意ちゅうい物体ぶったい A が物体ぶったい B におよぼすちからと、B が A におよぼすちからは、おおきさがひとしくきが反対はんたいだが、ことなる物体ぶったい作用さようしている。したがって、1物体ぶったい自由体図じゆうたいず両方りょうほう記入きにゅうしてはならない。

厳密げんみつ説明せつめい

1. 対象たいしょう固定こてい

運動方程式うんどうほうていしき ma=F は、特定とくていの1物体ぶったいたいして成立せいりつする関係かんけいしきである。複数ふくすう物体ぶったいからなるけいでは、かく物体ぶったいについて独立どくりつ立式りっしきする必要ひつようがある。

2. 自由体図じゆうたいず作成さくせい手順てじゅん

対象たいしょう物体ぶったいてんまたは矩形くけいあらわし、以下いかちから図示ずしする。

  • 重力じゅうりょく鉛直えんちょく下向したむきに mg[N;MLT-2]
  • 垂直抗力すいちょくこうりょく接触面せっしょくめん垂直すいちょくかつ物体ぶったいからはなれる方向ほうこうN[N;MLT-2]
  • 張力ちょうりょくいと延長えんちょう方向ほうこうT[N;MLT-2]
  • 摩擦力まさつりょく運動うんどう(または運動うんどう傾向けいこう)と反対はんたい方向ほうこうf[N;MLT-2]

物体ぶったい運動うんどうきをちからとして図示ずしすることはあやまりである。慣性力かんせいりょく非慣性系ひかんせいけいのみに登場とうじょう)と実在じつざいちからとを混同こんどうしないよう注意ちゅういする。

3. 座標ざひょうじく設定せってい立式りっしき

水平すいへい方向ほうこうx じく鉛直えんちょく方向ほうこうy じく設定せっていするなら

max=Fx,may=Fy

分解ぶんかいして立式りっしきする。運動うんどうしない方向ほうこうでは a=0 となるため、いのしき

F=0

成立せいりつする。

具体例ぐたいれい斜面しゃめんうえ物体ぶったい

傾斜角けいしゃかく θ斜面しゃめんうえ質量しつりょう m物体ぶったい滑落かつらくする場合ばあい斜面しゃめん方向ほうこうしたきをせい)と斜面しゃめん垂直すいちょく方向ほうこう座標ざひょう設定せっていすると、

斜面しゃめん方向ほうこうma=mgsinθ

垂直すいちょく方向ほうこうN-mgcosθ=0

る。斜面しゃめん沿ったじく選択せんたくすることで、重力じゅうりょく分解ぶんかい一度いちど完了かんりょうし、垂直抗力すいちょくこうりょく垂直すいちょく方向ほうこうあらわれることが確認かくにんできる。

見分みわかた

  • 複数ふくすうちから登場とうじょうする問題もんだいでは、まず自由体図じゆうたいず作成さくせいする。
  • 斜面しゃめんいと登場とうじょうする場合ばあい座標ざひょうじく運動うんどう方向ほうこうわせると立式りっしき簡便かんべんになる。
  • 運動うんどうしない方向ほうこう存在そんざいする場合ばあい、その方向ほうこうでは a=0 としていのしき適用てきようする。
  • 作用さよう反作用はんさよう混乱こんらんした場合ばあいは、「いずれの物体ぶったいについて立式りっしきしているか」にかえる。

どこまでつか

ma=F慣性系かんせいけいにおいてのみ成立せいりつする。加速かそくするもの内部ないぶ非慣性系ひかんせいけい)では慣性力かんせいりょく追加ついかする必要ひつようがあるが、高校こうこう物理ぶつりでは通常つうじょう地面じめん固定こていした座標系ざひょうけい慣性系かんせいけい)を使用しようするため、このてん問題もんだいにならない。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]ma=F

座標ざひょう成分せいぶんごとに

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]max=Fx,may=Fy

一言ひとことでいうと

運動方程式うんどうほうていしきは、自由体図じゆうたいず対象たいしょうちから確定かくていしてから立式りっしきする関係かんけいしきである。

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