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鏡と像の基本md 7ed5f5f
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鏡と像の基本
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1導入
この講義では、像を「目に見える場所」ではなく、反射後の光線またはその延長線が集まる場所として定義を説明する。
鏡の問題では、反射の法則が出発点である。平面鏡では対称性で像が決まり、球面鏡では近軸近似により焦点と鏡の公式が出る。
2用語と定義
実像とは、反射または屈折した光線そのものが集まる像である。
虚像とは、反射または屈折した光線の延長線が集まるように見える像である。
焦点とは、平行光線が鏡で反射したあとに集まる点である。
3整理 1:平面鏡の像は鏡の裏側に同距離でできる
物体が平面鏡の前に距離 a だけ離れているとき、像は鏡の裏側に距離 a だけ離れた位置にできる。
3.1証明
物体の点 P から出た光が鏡の点 A で反射して目に届くとする。反射の法則より、入射角と反射角は等しい。
鏡面に関して P と対称な点を P' とする。幾何より、P から A へ向かう線と、A から P' へ向かう線は鏡面の法線に対して対称である。
したがって反射光を後ろへ延長すると P' を通る。観察者には光が P' から来たように見えるので、像は P' にできる。P' は鏡面に関して P と対称だから、距離は同じである。
4関係式 2:球面鏡の焦点距離
曲率半径 R の凹面鏡では、近軸光線について
\boxed{f=\frac{R}{2}}
である。
4.1証明
球面鏡の中心を C、頂点を O とする。主軸に平行な近軸光線が鏡面の点 P で反射する。
球面の法線は中心 C へ向かうので、法線は PC である。反射の法則より、入射光と反射光は PC に対して対称である。
近軸近似では、P が主軸に近く、角度が小さい。このとき反射光は主軸を O と C の中点に近い点で横切る。したがって焦点 F は OC の中点であり、
f=OF=\frac{OC}{2}=\frac{R}{2}
である。
5公式 3:鏡の公式
近軸近似で、物体距離を a、像距離を b、焦点距離を f とすると、
\boxed{\frac1a+\frac1b=\frac1f}
である。
5.1証明
主軸に平行に入った光線は、反射後に焦点を通る。鏡の中心に向かう光線は法線に沿って入射するので、そのまま戻る。
この 2 本の光線と主軸でできる相似三角形を比べる。物体の高さを h、像の高さを h' とすると、
\frac{h'}{h}=-\frac{b}{a}
である。また焦点を通る光線から、
\frac{h'}{h}=-\frac{b-f}{f}
である。2 つを等しくして
\frac{b}{a}=\frac{b-f}{f}
を得る。両辺に af を掛けると
bf=a(b-f)
すなわち
ab=af+bf
である。abf で割ると
\frac1f=\frac1b+\frac1a
である。
6関係式 4:倍率
横倍率 m は
\boxed{m=\frac{h'}{h}=-\frac{b}{a}}
である。
6.1証明
物体の先端から鏡の頂点へ向かう光線と、像の先端から頂点へ向かう線を考える。近軸近似では頂点での反射を平面鏡の反射として扱えるので、主軸との角が等しい。
したがって物体側と像側にできる直角三角形は相似であり、
\frac{|h'|}{|h|}=\frac{|b|}{|a|}
である。実像では上下が反転するので符号を含めて
m=\frac{h'}{h}=-\frac{b}{a}
である。
7見分け方
- 平面鏡は対称な虚像。
- 凹面鏡は集める鏡で、f=R/2。
- 像の位置は 1/a+1/b=1/f。
- 大きさと向きは m=-b/a。
8最終形
\boxed{f=\frac{R}{2}}
\boxed{\frac1a+\frac1b=\frac1f}
\boxed{m=-\frac{b}{a}}
9一言
鏡の像は、反射光またはその延長線が集まる場所として決まる。