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反射と屈折md f6e01be
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反射と屈折
physicsopticsreflectionrefractionlecture
1導入
この講義では、反射と屈折を、境界で光の向きが変わる現象として統一的に解説する。
同じ媒質へ戻るのが反射で、別の媒質へ進むのが屈折である。反射では速さが変わらないため角度が対称になり、屈折では速さが変わるため光線が折れ曲がる。
2用語と定義
入射角とは、入射光線と境界面の法線がなす角である。
反射角とは、反射光線と法線がなす角である。
屈折角とは、屈折光線と法線がなす角である。
3方針
境界の問題では、法線を先に引く。
- 入射角は面からではなく法線から測る。
- 反射なら \theta_i=\theta_r。
- 屈折なら、速さが遅い媒質へ入ると法線側へ曲がる。
- 定量計算はスネルの法則へ進む。
4法則 1:反射の法則
平面境界での反射では、
\boxed{\theta_i=\theta_r}
である。
4.1証明
反射では、光は同じ媒質の中を戻る。したがって入射波と反射波の速さは同じである。
ホイヘンスの原理で波面を考える。ある点 A が先に境界へ届き、別の点 B が時間 \Delta t 後に境界へ届くとする。その間に反射波は v\Delta t だけ進む。入射波も同じ時間に v\Delta t だけ進んでいた。
この 2 つの直角三角形は、斜辺を境界上の同じ線分として共有し、対応する進行距離が等しい。したがって対応する角が等しく、法線から測った入射角と反射角は等しい。
5帰結 2:遅い媒質へ入ると法線側へ曲がる
光が速さ v_1 の媒質から、より遅い速さ v_2 の媒質へ入るとき、屈折角は入射角より小さくなる。
5.1証明
スネルの法則を速さで書くと、
\frac{\sin\theta_1}{v_1}=\frac{\sin\theta_2}{v_2}
である。v_2<v_1 なので、
\sin\theta_2=\frac{v_2}{v_1}\sin\theta_1
となり、
\sin\theta_2<\sin\theta_1
である。0^\circ から 90^\circ の範囲では \sin\theta は増加するので、
\theta_2<\theta_1
を得る。したがって光線は法線側へ曲がる。
6条件 3:全反射の条件
屈折率 n_1>n_2 の媒質から n_2 の媒質へ進むとき、入射角が
\boxed{\sin\theta_c=\frac{n_2}{n_1}}
で定まる臨界角 \theta_c より大きいと、全反射が起こる。
6.1証明
スネルの法則は
n_1\sin\theta_1=n_2\sin\theta_2
である。屈折光が境界面に沿う限界では、
\theta_2=90^\circ
である。したがって
n_1\sin\theta_c=n_2\sin90^\circ=n_2
より
\sin\theta_c=\frac{n_2}{n_1}
である。\theta_1>\theta_c なら、スネルの法則は \sin\theta_2>1 を要求するが、そのような実数角は存在しない。したがって屈折光は出ず、全反射が起こる。
7見分け方
- 角度は境界面からではなく法線から測る。
- 反射は対称、屈折は速さの変化で曲がる。
- 密から疎へ出るときだけ全反射が起こりうる。
8最終形
\boxed{\theta_i=\theta_r}
\boxed{\sin\theta_c=\frac{n_2}{n_1}\quad(n_1>n_2)}
9一言
反射は同じ速さで戻るから対称になり、屈折は速さが変わるから曲がる。