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定常波の基本
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導入
この講義で最重要なのは、定常波は「進む波」そのものではなく、逆向きに進む 2 つの波の重ね合わせで生じる波だと捉えることです。
定常波では、節と腹が空間に固定されます。このため、ただ 1 つの波が進んでいるときとは見え方が大きく違います。弦や気柱の問題が解きにくいのは、ここを進行波と混同しやすいからです。
用語と定義
節 とは、変位がつねに 0 になる点です。
腹 とは、変位の振幅が最大になる点です。
方針
まず定常波を重ね合わせで理解し、節と腹の位置を見ます。そのあと、弦や気柱で端の条件がどう節と腹を決めるかを押さえます。
直感的な説明
弦の両端を固定して振動させると、ある振動数でだけ形がきれいに止まって見えます。これは波が消えているのではなく、進む波と反射して戻る波が重なって、節と腹が固定されたからです。
気柱でも同じですが、開口端と閉口端では節と腹の現れ方が違います。ここを丁寧に区別すると、振動数の公式が暗記でなくなります。
厳密な説明
1. 定常波は重ね合わせ
右向きと左向きの同じ振幅、同じ振動数の波が重なると、位置によって振幅が変わる波ができます。これが定常波です。
2. 節と腹
節では変位がつねに 0、腹では振幅が最大です。隣り合う節の間隔、または隣り合う腹の間隔は
\frac{\lambda}{2}
です。
3. 弦の固有振動
長さ L の弦の両端が節なら
L=n\frac{\lambda}{2} \qquad (n=1,2,3,\dots)
です。したがって
f_n=\frac{nv}{2L}
となります。
4. 気柱
両端開いた気柱では腹と腹、片端閉じた気柱では節と腹の条件になります。この違いが、許される波長や振動数の違いを生みます。
見分け方
- 節と腹が出たら定常波です。
- 弦の両端固定なら、まず端が節だと考えます。
- 気柱では、開口端か閉口端かを先に確認します。
- 振動数の問題では、まず波長の条件を書いてから v=f\lambda へ進みます。
最終形
\boxed{L=n\frac{\lambda}{2}}
\boxed{f_n=\frac{nv}{2L}}
一言でいうと
- 定常波は進行波の重ね合わせで生じ、節と腹の条件が振動数を決めます。