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一階連立系と行列指数関数md a3ac947
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一階連立系いっかいれんりつけい行列指数関数ぎょうれつしすうかんすう

date2026-07-16document_iddoc_dd8f17e6aec5751d05b68ac0ead14d56description定数係数一階線型系を、行列指数級数の収束、初期値問題の一意性、時間発展、変分定数公式、高階方程式の一階化まで含めて整理する。prerequisitesEuler-Cauchy 型と高階方程式 / 線型写像と行列 / 固有値と固有ベクトル / 対角化の基本type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/differential-equations/euler-cauchy-and-higher-order-equations.lecture.n.md / data/lecture/math/differential-equations/diagonalization-jordan-form-and-systems.lecture.n.md / data/lecture/math/differential-equations/variation-of-parameters-and-wronskian.lecture.n.md / data/exercise/math/differential-equations/linear-systems-and-matrix-exponentials.exercise.n.md
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1導入どうにゅう

高階方程式こうかいほうていしき複数ふくすう状態変数じょうたいへんすうけると、一階連立系いっかいれんりつけいになる。このページでは、その定数係数ていすうけいすう基本形きほんけい

x=Ax,x(t0)=x0

一意解いちいかいeA(t-t0)x0 となることを、級数きゅうすう収束しゅうそくから証明しょうめいする。ここで K=R または CAKn×nx0KntR とし、At依存いぞんしない。

2行列指数級数ぎょうれつしすうきゅうすう収束しゅうそく

行列指数関数ぎょうれつしすうかんすうmatrix exponential

eAt=k=0(At)kk!=I+At+A2t22!+

定義ていぎする。れいとして、最大行和さいだいぎょうわノルム

B=maxij|bij|

もちいる。行列積ぎょうれつせきについて

j|(BC)ij|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]k|bik|j|ckj|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]Ck|bik|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]BC

なので、BC[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]BC である。このノルムで

(At)kk![PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")](A|t|)kk!

である。右辺うへんeA|t| なので、行列級数ぎょうれつきゅうすうはすべての t絶対収束ぜったいしゅうそくする。さらに |t|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]T ではおな上界じょうかいT設定せっていできるため、有界区間ゆうかいくかん一様収束いちようしゅうそくする。微分級数びぶんきゅうすうにも同様どうよう評価ひょうか適用てきようできるので、項別微分こうべつびぶんにより

ddteAt=k=1kAktk-1k!=AeAt=eAtA

る。A とそのべき可換かかんなので、A左右さゆうのどちらにいてもよい。

3可逆性かぎゃくせい

eA0=I である。さらに微分公式びぶんこうしきから

ddt(e-AteAt)=-Ae-AteAt+e-AtAeAt=0

となる。t=0 でこのせきI なので、すべての te-AteAt=I である。左右さゆうぎゃくにしたせき同様どうようだから、

(eAt)-1=e-At

を、かい一意性いちいせいをまだもちいずにる。

4初期値問題しょきちもんだい存在そんざい一意性いちいせい

x(t)=eA(t-t0)x0

は、微分公式びぶんこうしきeA0=I により方程式ほうていしき初期条件しょきじょうけんたすので、かい存在そんざいする。一意性いちいせい行列指数関数ぎょうれつしすうかんすうから直接ちょくせつしめせる。べつかい yたいして

ddt(e-A(t-t0)y(t))=-Ae-A(t-t0)y+e-A(t-t0)Ay=0

である。よって括弧内かっこない定数ていすう y(t0)=x0 であり、y(t)=eA(t-t0)x0かぎられる。

5時間発展じかんはってん合成則ごうせいそく

任意にんいs,tRたいして

eA(t+s)=eAteAs

成立せいりつする。t関数かんすうとして両辺りょうへんX=AXたし、t=0 でともに eAs になるので、いましめした一意性いちいせいから一致いっちする。したがって、時間じかん s時間発展じかんはってん時間じかん t時間発展じかんはってん合成ごうせいは、時間じかん s+t時間発展じかんはってん一致いっちする。

6計算方法けいさんほうほう入口いりぐち

A=PDP-1対角化たいかくかできるとする。ここで P可逆かぎゃくである。(PDP-1)k=PDkP-1級数きゅうすう代入だいにゅうすると、

eAt=PeDtP-1

る。D=diag(λ1,,λn) なら、eDt=diag(eλ1t,,eλnt) である。この説明せつめいA対角化たいかくかできるたいうえおこなう。実行列じつぎょうれつC じょうでだけ対角化たいかくかできるときは、共役きょうやく複素解ふくそかい実部じつぶ虚部きょぶから実解じつかい構成こうせいする。

固有こゆうベクトルが基底きていをなせば、たがいに直交ちょっこうしなくても PeDtP-1全時間発展ぜんじかんはってん正確せいかくあたえる。ただし非直交基底ひちょっこうきていでは、ユークリッドながさの途中とちゅう増減ぞうげん固有値こゆうちのみから評価ひょうかできない。固有こゆうベクトルが基底きていをなさない場合ばあい対角化不能たいかくかふのうであり、つぎ講義こうぎで Jordan けいもちいて多項式因子たこうしきいんしふく時間発展じかんはってん構成こうせいする。

7回転かいてん生成せいせいするれい

A=(0-ωω0),ωR,x0R2

では A2=-ω2I である。偶数次ぐうすうじ奇数次きすうじけると、

eAt=(cosωt-sinωtsinωtcosωt).

また AT=-A なので、かい沿って

ddtx22=xT(AT+A)x=0.

したがってながさは保存ほぞんされ、ω>0 なら反時計回はんとけいまわり、ω<0 なら時計回とけいまわりに、角速度かくそくど |ω|回転かいてんする。これはこの反対称行列はんたいしょうぎょうれつ結論けつろんであり、「純虚固有値じゅんきょこゆうちならつねながさが保存ほぞんされる」という一般則いっぱんそくではない。

8高階方程式こうかいほうていしき一階化いっかいか

y(m)+am-1y(m-1)++a1y+a0y=f(t)

x=(y,y,,y(m-1))T導入どうにゅうすると、

x=(010000100001-a0-a1-a2-am-1)x+(000f(t)).

y(t0),y(t0),,y(m-1)(t0)x(t0)m 成分せいぶんになる。係数けいすう aj定数ていすうなら定数行列ていすうぎょうれつになり、変数係数へんすうけいすうなら A(t) をもつけいになる。

9非同次系ひどうじけい変分定数公式へんぶんていすうこうしき

b(t)連続れんぞくである非同次系ひどうじけい

x=Ax+b(t),x(t0)=x0

かんがえる。x=eA(t-t0)u(t)くと、

u(t)=e-A(t-t0)b(t)

になる。t0 から t まで積分せきぶんしてもともどすと、

x(t)=eA(t-t0)x0+t0teA(t-s)b(s)ds

る。これを変分定数公式へんぶんていすうこうしきvariation-of-constants formulaという。これは既習きしゅう定数変化法ていすうへんかほう連立系れんりつけいうつしたおな発想はっそうである。右辺うへん微分びぶんすれば方程式ほうていしきたすことを確認かくにんでき、2 かい同次系どうじけいたすので一意いちいである。

10時間依存行列じかんいぞんぎょうれつとの境界きょうかい

A(t)連続れんぞくなら x=A(t)x初期値問題しょきちもんだいにも一意解いちいかいがある。しかし一般いっぱんには

exp(t0tA(s)ds)

をそのまま時間発展じかんはってんとしてはならない。ことなる時刻じこく行列ぎょうれつ可換かかん、すなわち A(t)A(s)=A(s)A(t) をすべての s,tたすなら、この表示ひょうじ適用てきようできる。非可換ひかかんなら行列積ぎょうれつせき時刻順序じこくじゅんじょたもべつ構成こうせい必要ひつようであり、このページの eA(t-t0)定数行列ていすうぎょうれつ A限定げんていする。

11まえ講義こうぎ

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12つぎ講義こうぎ

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13演習えんしゅう

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14関連かんれんする既習事項きしゅうじこう

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