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化学かがくポータル

1導入どうにゅう

この講義こうぎでは、化学かがくchemistry物質名ぶっしつめい暗記あんきとしてではなく、粒子りゅうしかぞえ、電子でんし配置はいちみ、反応前後はんのうぜんごなに保存ほぞんされなに移動いどうするかを追跡ついせきする体系たいけいとして解説かいせつする。

化学かがく問題もんだいでは、いきなり語句ごく公式こうしきさがすと破綻はたんしやすい。さき確認かくにんすべきものは、つぎの 4 つである。

  1. 対象たいしょう粒子りゅうし原子げんし分子ぶんし、イオン、電子でんしのどれか。
  2. りょう個数こすう物質量ぶっしつりょう質量しつりょう濃度のうど体積たいせきのどれであたえられているか。
  3. 反応はんのう保存ほぞんされるものは原子げんし電荷でんか電子数でんしすう物質量比ぶっしつりょうひのどれか。
  4. 電子でんしまたはプロトンがどちらへ移動いどうしているか。

この順序じゅんじょ固定こていすると、理論化学りろんかがく無機化学むきかがく有機化学ゆうきかがく量子化学りょうしかがくquantum chemistryは、別々べつべつ暗記あんき単元たんげんではなく、粒子りゅうし電子でんし追跡ついせきするおな読解どっかい接続せつぞくする。

2用語ようご定義ていぎ

化学種かがくしゅchemical speciesとは、反応式はんのうしきなか区別くべつしてあつか原子げんし分子ぶんし、イオン、電子でんしなどである。おな元素げんそふくんでも、Fe2+Fe3+電荷でんかことなるのでべつ化学種かがくしゅchemical speciesである。

物質量ぶっしつりょうamount of substanceとは、粒子りゅうし個数こすう巨視的きょしてき単位たんいあつかりょうである。n[mol(substance);Namt]き、物質ぶっしつ種類しゅるい単位たんいがわのこす。

化学反応かがくはんのうchemical reactionとは、原子げんしえと電子でんし再配置さいはいちによって、反応物はんのうぶつから生成物せいせいぶつしょうじる過程かていである。核反応かくはんのうのぞ通常つうじょう化学反応かがくはんのうchemical reactionでは、元素げんそ種類しゅるい原子数げんしすう保存ほぞんされる。

3方針ほうしん

化学かがく各章かくしょうは、つぎ見方みかたむ。

見方みかた最初さいしょ確認かくにんするもの代表だいひょう分野ぶんや
りょう見方みかた物質量ぶっしつりょう濃度のうど体積たいせき質量しつりょう理論化学りろんかがく
電子でんし見方みかた価電子かでんし結合けつごう酸化還元さんかかんげん結合論けつごうろん電気化学でんきかがく
平衡へいこう見方みかた正反応せいはんのう逆反応ぎゃくはんのう濃度比のうどひ酸塩基さんえんき溶解平衡ようかいへいこう
時間変化じかんへんか見方みかた濃度のうど未知関数みちかんすうとする微分方程式びぶんほうていしき反応速度論はんのうそくどろん
構造こうぞう見方みかた炭素骨格たんそこっかく官能基かんのうき周期表しゅうきひょう有機化学ゆうきかがく無機化学むきかがく

このひょうしょう境界きょうかいではなく、問題もんだいくときの入口いりぐちである。質量しつりょうあたえられたら物質量ぶっしつりょうもどし、反応はんのうきがわれたら電子でんしまたはプロトンの移動いどう追跡ついせきする。

反応速度論はんのうそくどろんでは、濃度のうど [A](t)未知関数みちかんすうになり、速度式そくどしき微分方程式びぶんほうていしきあたえる。たとえば一次反応いちじはんのうでは d[A]/dt=-k[A] となる。化学かがく講義こうぎでこのかたちたら、変数分離へんすうぶんり初期条件しょきじょうけん誤魔化ごまかさずに確認かくにんする。

data/lecture/math/differential-equations/separable-equations-and-autonomous-systems.lecture.n.md

4直感的ちょっかんてき説明せつめい

化学かがくえるのは、いろ沈殿ちんでん気体きたい発生はっせい温度変化おんどへんか質量しつりょうである。しかし、説明せつめいしたい本体ほんたいえない粒子りゅうし電子でんしである。

したがって、化学かがくしきは、えるりょう粒子りゅうし言葉ことば翻訳ほんやくする装置そうちである。質量しつりょう物質量ぶっしつりょうへ、反応式はんのうしき係数けいすう粒子数比りゅうしすうひへ、酸化還元さんかかんげん電子でんしわたしへ翻訳ほんやくする。

5厳密げんみつ説明せつめい

5.1命題めいだい 1:通常つうじょう化学反応かがくはんのうでは原子数げんしすう保存ほぞんされる

仮定かていとして、核反応かくはんのうふくまない通常つうじょう化学反応かがくはんのうchemical reactionかんがえる。結論けつろんは、反応前後はんのうぜんご各元素かくげんそ原子数げんしすうひとしいことである。

証明しょうめいする。通常つうじょう化学反応かがくはんのうchemical reactionでは、原子核げんしかく種類しゅるい変化へんかせず、原子げんしどうしの結合けつごうだけがわる。元素げんそ種類しゅるい原子核げんしかくまるので、結合けつごうえだけでは元素げんそ種類しゅるいわらない。したがって、反応前はんのうまえ存在そんざいした各元素かくげんそ原子げんしは、反応後はんのうごにもいずれかの生成物せいせいぶつなか存在そんざいする。よって各元素かくげんそ原子数げんしすう保存ほぞんされる。□

この命題めいだいが、化学反応式かがくはんのうしき係数けいすう決定けっていする根拠こんきょである。

5.2命題めいだい 2:反応式はんのうしき係数けいすう物質量比ぶっしつりょうひあらわ

仮定かていとして、反応式はんのうしきaA+bBcCあらわされ、a,b,cせい整数せいすうであるとする。結論けつろんは、反応はんのうする物質量ぶっしつりょうamount of substancea:b:c になることである。

証明しょうめいする。係数けいすう a,b,c粒子数りゅうしすう最小整数比さいしょうせいすうひあらわす。アボガドロ定数ていすう NAおな定数ていすうなので、粒子数りゅうしすうNAって物質量ぶっしつりょうamount of substanceなおしてもわらない。したがって、粒子数比りゅうしすうひ a:b:c はそのまま物質量比ぶっしつりょうひ a:b:c になる。□

6読書どくしょルート

6.1ルートA:高校化学こうこうかがく本線ほんせん

まず物質量ぶっしつりょう反応式はんのうしきりょう土台どだいつくり、結合けつごう酸塩基さんえんき平衡へいこう酸化還元さんかかんげんすすむ。

data/lecture/chemistry/theoretical/theoretical-chemistry-portal.lecture.n.md data/lecture/chemistry/inorganic/inorganic-chemistry-portal.lecture.n.md data/lecture/chemistry/organic/organic-chemistry-portal.lecture.n.md

6.2ルートB:電子でんしから結合けつごう

高校化学こうこうかがく結合けつごうを、量子化学りょうしかがくquantum chemistry状態じょうたい波動関数はどうかんすうwave function分子軌道ぶんしきどうmolecular orbital接続せつぞくする。

data/lecture/chemistry/theoretical/quantum-chemistry/quantum-chemistry-portal.lecture.n.md data/lecture/math/differential-equations/differential-equations-portal.lecture.n.md

7見分みわかた

問題文もんだいぶんがかり最初さいしょるもの
質量しつりょう体積たいせき濃度のうど物質量ぶっしつりょうへの変換へんかん
反応量はんのうりょう過不足かぶそく反応式はんのうしき係数比けいすうひ
さん塩基えんき中和ちゅうわプロトンのわた
酸化さんか還元かんげん電池でんち電子でんし移動いどう
沈殿ちんでん溶解ようかいイオンせき溶解度積ようかいどせき
官能基かんのうき異性体いせいたい炭素骨格たんそこっかく結合順序けつごうじゅんじょ

8どこまで成立せいりつするか

このポータルは、高校化学こうこうかがくから大学初年級だいがくしょねんきゅうへの橋渡はしわたしを目的もくてきとする。熱力学ねつりきがく自由じゆうエネルギー、反応速度論はんのうそくどろん詳細機構しょうさいきこう量子化学りょうしかがく厳密解げんみつかい必要ひつよう箇所かしょ入口いりぐちだけをあつかう。各講義かくこうぎでは、公式こうしき使つか条件じょうけんと、条件じょうけんはずれるとなにこわれるかを明示めいじする。

9最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]見える量物質量粒子数比反応前後の保存と移動
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]酸塩基はプロトン、酸化還元は電子、結合は電子配置を見る

10一言ひとことでいうと

化学かがく物質名ぶっしつめい暗記あんきではなく、粒子りゅうし電子でんし物質量ぶっしつりょう反応式はんのうしきおな図式ずしき接続せつぞくする読解どっかいである。

11関連かんれんリンク

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