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理論化学ポータルmd cea62c1
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理論化学ポータル
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1導入
この講義では、理論化学を公式集としてではなく、物質量で粒子を数え、化学反応式で比を読み、平衡と電子移動で反応を説明する体系として解説する。
理論化学の道具は多いが、最初の問いは常に同じである。目に見える質量、体積、濃度を、反応に参加する粒子の数へどう変換するかである。
2用語と定義
理論化学とは、物質の量、結合、反応速度、平衡、酸塩基、酸化還元を、定量的な式で扱う分野である。
化学量論とは、化学反応式の係数から、反応物と生成物の物質量比を読む方法である。
平衡とは、正反応と逆反応が同時に進行し、巨視的な組成が変化しない状態である。
3方針
理論化学は、次の順序で読むと自然である。
- 物質量で粒子を数える。
- 化学結合で電子の配置を読む。
- 反応式で原子数の保存と物質量比を読む。
- 速度と平衡で反応の進み方を読む。
- 酸塩基ではプロトン、酸化還元では電子を追跡する。
4直感的な説明
理論化学は、目に見える量と見えない粒子を往復する翻訳である。質量を物質量へ変換し、物質量を反応式の係数比へ当てはめ、必要なら濃度や気体体積へ戻す。
酸塩基や酸化還元も、別の暗記項目ではない。酸塩基では移動する粒子がプロトンであり、酸化還元では移動する粒子が電子である。
5厳密な説明
5.1命題:物質量へ戻せば反応量を一貫して扱える
仮定として、通常の化学反応を化学反応式で表し、各物質の係数が確定しているとする。結論は、質量、濃度、気体体積のどれで与えられても、物質量へ変換すれば同じ係数比で比較できることである。
証明する。化学反応式の係数は粒子数比であり、アボガドロ定数で割っても比は変わらない。したがって係数は物質量比として読める。質量 m は n=m/M によって、濃度 c と体積 V は n=cV によって、理想気体の状態では n=PV/(RT) によって物質量へ変換できる。いずれも最終的には同じ量 n へ戻るので、係数比で一貫して比較できる。□
7見分け方
| 状況 | 選ぶ道具 |
| 質量や粒子数を相互変換する | 物質量 |
| 反応で何 mol 必要かを求める | 化学量論 |
| 気体の P,V,T,n が絡む | 状態方程式 |
| 反応が進み切らない | 平衡 |
| 水溶液で \mathrm{H^+} が出入りする | 酸塩基 |
| 電子が出入りする | 酸化還元 |
8どこまで成立するか
高校化学の理論化学では、理想気体、希薄溶液、単純な反応式を主に扱う。高濃度の溶液では活量、実在気体では分子間力、複雑な反応では反応機構が必要になる。
9最終形
\boxed{\text{見える量は物質量へ戻してから反応式の係数で比較する}}
\boxed{\text{酸塩基はプロトン、酸化還元は電子を追跡する}}
10一言でいうと
理論化学は、物質量という共通単位へ戻し、反応式・平衡・電子移動で反応を読む分野である。