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化学反応式と量的関係md 135c3e3
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化学反応式と量的関係
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1導入
この講義では、化学反応式を物質名の並びではなく、原子数と電荷を保存する粒子数比の式として解説する。
化学反応式の係数を質量比として読むと誤る。係数は粒子数比であり、物質量比である。質量は、最後にモル質量を通して変換する。
2用語と定義
反応物とは、反応前に存在し、反応で消費される化学種である。
生成物とは、反応後に生じる化学種である。
化学反応式とは、反応物と生成物を化学式と係数で表し、原子数と必要なら電荷の保存を満たすようにした式である。
化学量論係数とは、反応式で各物質の前につく数であり、物質量比を表す。
3方針
反応量を求めるときは、次の順序で進む。
- 化学反応式を原子数が保存されるように整える。
- イオン反応では電荷も保存されるように整える。
- 与えられた質量、体積、濃度を物質量へ直す。
- 係数比を物質量比として用いる。
4直感的な説明
化学反応式は料理の分量表に似ている。ただし、表しているのは質量ではなく粒子の個数比である。2\mathrm{H_2}+\mathrm{O_2}\rightarrow2\mathrm{H_2O} は、水素分子 2 個と酸素分子 1 個から水分子 2 個が生じる、という比を表す。
5厳密な説明
5.1保存則 1:係数は原子数の保存で決まる
仮定として、通常の化学反応を考える。結論は、正しい化学反応式では各元素の原子数が左辺と右辺で等しいことである。
証明する。通常の化学反応では、原子核は変化せず、結合だけが組み替わる。したがって元素の種類と原子数は反応前後で保存される。反応式の左辺は反応前、右辺は反応後を表すので、各元素の原子数は両辺で等しくなければならない。□
5.2関係式 2:係数比は物質量比である
仮定として、反応式が a\mathrm{A}+b\mathrm{B}\rightarrow c\mathrm{C} と表される。結論は、反応する物質量の比が a:b:c になることである。
証明する。係数 a,b,c は、反応に参加する粒子数の比である。物質量は粒子数を N_{\mathrm A} で割った量である。同じ正の定数 N_{\mathrm A} で割っても比は変わらないので、物質量比も a:b:c である。□
6具体例
水素と酸素から水が生じる反応を考える。
\mathrm{H_2 + O_2 \rightarrow H_2O}
このままでは左辺に酸素原子が 2 個、右辺に 1 個しかない。右辺を 2\mathrm{H_2O} にすると酸素は合うが、右辺の水素原子が 4 個になる。したがって左辺を 2\mathrm{H_2} にする。
\mathrm{2H_2 + O_2 \rightarrow 2H_2O}
この講義では、水素分子、酸素分子、水分子の物質量比が 2:1:2 であることを示す。
7見分け方
| 問題の形 | 最初の操作 |
| 反応量を求める | 反応式を整える |
| 質量が与えられる | 物質量へ直す |
| 気体体積が与えられる | 物質量へ直す |
| 過不足がある | 各反応物を物質量へ直し、係数比で消費可能量を比較する |
8どこまで成立するか
係数比を物質量比として読むことは、反応式が正しく整っている場合に限る。副反応、収率、反応の不完全さがある場合は、理論量と実際量を分けて扱う。
9最終形
\boxed{\text{反応式の係数}=\text{粒子数比}=\text{物質量比}}
\boxed{\text{質量比ではない}}
10一言でいうと
化学反応式は、原子数と電荷を保存しながら、反応する物質量の比を示す式である。