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不等式の基本md ce5d487
lecture/math/algebra/不等式の基本-講義.n.md
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不等式の基本
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導入
この講義で最重要なのは、等式と同じ感覚で変形せず、どの操作が大小関係を保ち、どの操作で向きが変わるかを意識することです。
不等式で誤りやすいのは、両辺を負の数で掛けたり割ったりしても、そのまま不等号の向きを変えないことです。この講義では、変形の可否と場合分けを中心に整理します。
用語と定義
不等式 とは、2 つの量の大小関係を <,\le,>,\ge で表したものです。
方針
まず、等式と同じように足してよいか、掛けてよいかを確認します。そのあと、式の符号が変わりうる場所では場合分けをします。
直感的な説明
不等式は「数直線のどちら側にあるか」を表しています。だから負の数を掛けると、数直線を 0 を中心に裏返すことになり、向きが逆になります。
厳密な説明
1. 保たれる操作
a<b のとき、どんな実数 c に対しても
a+c<b+c
です。また c>0 なら
ac<bc
です。
2. 向きが変わる操作
c<0 なら
ac>bc
です。したがって、負の数で掛けたり割ったりするときは、不等号の向きが反転します。
3. 二次不等式
たとえば
x^2-3x+2>0
は
(x-1)(x-2)>0
と因数分解できるので、積が正になる範囲を考えます。これはグラフで見れば、放物線が x 軸より上にある範囲です。
別の見方
代数的には因数分解や変形で符号を追う分野です。図形的には、数直線やグラフのどちら側にあるかを見る分野です。
見分け方
- 文字で割るときは、その文字の符号が確定しているかを先に確認します。
- 二次不等式が出たら、因数分解かグラフで範囲を見ます。
最終形
\boxed{\text{負の数を掛ける・割ると不等号は反転する}}
一言でいうと
- 不等式では、変形そのものよりも「その変形が大小関係をどう変えるか」を見ることが大切です。