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Euler 法の次に何が来るか:Runge-Kutta と陰的方法の入口md a0a1578
lecture/math/differential-equations/Euler法の次に何が来るか:Runge-Kuttaと陰的方法の入口-講義.n.md
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Euler ほうつぎなにるか:Runge-Kutta と陰的方法いんてきほうほう入口いりぐち

date2026-05-26descriptionEuler 法の限界を、Runge-Kutta 法による高次精度と陰的方法による安定性の補強へ接続する入口である。prerequisites方向場・Euler 法 / 微分法の基本type講義statusactiverelateddata/lecture/math/differential-equations/方向場・Euler法・誤差と安定性の入口-講義.n.md / data/exercise/math/differential-equations/存在一意性と数値解法-基本演習.n.md
mathdifferential-equationsnumerical-methodslecture

導入どうにゅう

このページの核心かくしんは、Euler ほう欠点けってん精度せいど安定性あんていせい分解ぶんかいし、それぞれにたいして Runge-Kutta ほう陰的方法いんてきほうほう対応たいおうすることを確認かくにんすることである。

なにくページか

対象たいしょう初期値問題しょきちもんだい

y=f(t,y),y(t0)=y0

である。Euler ほうyn+1=yn+hf(tn,yn) であるが、局所情報きょくしょじょうほうを 1 かいしか利用りようしないため精度せいどひくく、剛性ごうせいのある問題もんだいでは安定性あんていせい不足ふそくする。

ここで精度せいど安定性あんていせい分離ぶんりすることが重要じゅうようである。精度せいどは「しんかいにどれだけちかいか」をはかる。安定性あんていせいは「本来ほんらい減衰げんすいすべき成分せいぶんを、数値計算すうちけいさん人工的じんこうてき増幅ぞうふくしないか」をはかる。高次精度こうじせいど方法ほうほうでも、きざはば安定条件あんていじょうけんやぶれば破綻はたんする。

Runge-Kutta ほう発想はっそう

Runge-Kutta ほうは、区間内くかんない複数ふくすうかたむきを評価ひょうかし、それらを平均へいきんして次点じてん構成こうせいする。代表だいひょうである 4 Runge-Kutta ほう

\begin{aligned} k_1&=f(t_n,y_n),\\ k_2&=f(t_n+h/2,y_n+hk_1/2),\\ k_3&=f(t_n+h/2,y_n+hk_2/2),\\ k_4&=f(t_n+h,y_n+hk_3),\\ y_{n+1}&=y_n+\frac{h}{6}(k_1+2k_2+2k_3+k_4) \end{aligned}

あたえられる。目的もくてきは、区間くかん途中とちゅうかたむきも反映はんえいし、Taylor 展開てんかい高次項こうじこうまで整合せいごうさせることである。

陰的方法いんてきほうほう発想はっそう

Backward Euler ほう

yn+1=yn+hf(tn+1,yn+1)

である。右辺うへん未知みちyn+1ふくまれるため、各段階かくだんかい方程式ほうていしき必要ひつようがある。そのわり、y=ay,a<0 のような減衰問題げんすいもんだい安定性あんていせいつよい。

この方法ほうほう選択せんたくする理由りゆうは、あたらしい時刻じこくかたむきをもちいることで、減衰げんすいするかいきを数値的すうちてき尊重そんちょうしやすくなるためである。代償だいしょうとして、線型問題せんけいもんだいでは連立一次方程式れんりついちじほうていしき非線型問題ひせんけいもんだいでは Newton ほうなどの反復解法はんぷくかいほう必要ひつようになる。

具体例ぐたいれい

y=-10yたいして Forward Euler ほうyn+1=(1-10h)yn である。h=0.3 では倍率ばいりつ-2 となり不安定ふあんていである。一方いっぽう、Backward Euler ほう

yn+1=yn-10hyn+1

より

yn+1=11+10hyn

となり、任意にんいh>0減衰げんすいする。

このれいでは、しんかい e-10t単調減衰たんちょうげんすいする。Forward Euler ほうh=0.3採用さいようすると、倍率ばいりつ-2 となるため、符号ふごう反転はんてんしながら絶対値ぜったいち増加ぞうかする。これは微分方程式びぶんほうていしき性質せいしつではなく、数値法すうちほう生成せいせいした人工的挙動じんこうてききょどうである。

選択基準せんたくきじゅん

状況じょうきょう候補こうほ理由りゆう
なめらかで非剛性ひごうせい問題もんだいRunge-Kutta ほうすくない実装負担じっそうふたん高次精度こうじせいどやすい
急速減衰きゅうそくげんすいおそ成分せいぶん混在こんざいする剛性問題ごうせいもんだい陰的方法いんてきほうほう安定性あんていせい確保かくほしやすい
精度検証せいどけんしょう必要ひつよう計算けいさんきざはば半減比較はんげんひかく誤差ごさ減少傾向げんしょうけいこう確認かくにんできる

どこまでつか

Runge-Kutta ほう精度せいど改善かいぜんする標準手段ひょうじゅんしゅだんであるが、剛性ごうせいつよ問題もんだいではきざはば極端きょくたんちいさく要求ようきゅうすることがある。陰的方法いんてきほうほう安定性あんていせいつよいが、各段階かくだんかい非線型方程式ひせんけいほうていしき負担ふたん増加ぞうかする。

演習えんしゅうリンク

data/exercise/math/differential-equations/存在一意性と数値解法-基本演習.n.md

関連かんれんリンク

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