1. 密度関数
正規分布の密度関数は
f(x)=\frac{1}{\sqrt{2\pi}\sigma}\exp\left(-\frac{(x-\mu)^2}{2\sigma^2}\right)
です。
ここで \mu が平均、\sigma が標準偏差です。
この係数がなぜ
\frac{1}{\sqrt{2\pi}\sigma}
になるかは、全体の面積が 1 になるように決めているからです。つまり
\int_{-\infty}^{\infty} f(x)\,dx=1
となるように前の定数を選ばなければなりません。
1.5 ガウス積分
標準正規分布の核になる
I=\int_{-\infty}^{\infty} e^{-x^2/2}\,dx
を直接積分するのは難しいですが、2 乗して
I^2=\int_{-\infty}^{\infty}\int_{-\infty}^{\infty} e^{-(x^2+y^2)/2}\,dx\,dy
と見ると平面の積分になります。ここで極座標 x=r\cos\theta,\ y=r\sin\theta を使うと
I^2=\int_0^{2\pi}\int_0^\infty e^{-r^2/2}r\,dr\,d\theta
です。さらに u=r^2/2 と置換すると
\int_0^\infty e^{-r^2/2}r\,dr
=
\int_0^\infty e^{-u}\,du
=1
だから
I^2=2\pi
となり、
I=\sqrt{2\pi}
を得ます。これがガウス積分です。
したがって
\int_{-\infty}^{\infty}\frac{1}{\sqrt{2\pi}}e^{-x^2/2}\,dx=1
となるので、標準正規分布の密度関数は
\frac{1}{\sqrt{2\pi}}e^{-x^2/2}
でなければなりません。さらに x=\mu+\sigma z と変数変換すると、一般の正規分布で
\frac{1}{\sqrt{2\pi}\sigma}
が現れる理由も分かります。