厳密な説明
1. オームの法則
抵抗体では、流れる電流 I が大きいほど、両端に必要な電位差 V も大きくなります。温度などの条件を固定したとき、その比例定数を R とおくと
V=IR
です。
2. 直列
直列では分岐がないので、ある電荷が 1 つめの抵抗を通れば、そのまま 2 つめ、3 つめの抵抗も通ります。したがって各抵抗を流れる電流は等しく、
I=I_1=I_2=\cdots
です。
全体の電位差は各抵抗での電位差の和なので、
V=V_1+V_2+\cdots
です。ここで各抵抗にオームの法則
V_k=IR_k
を使うと、
V=IR_1+IR_2+\cdots = I(R_1+R_2+\cdots)
となります。全体に 1 つの合成抵抗 R_{\mathrm{eq}} を考えて
V=IR_{\mathrm{eq}}
と書けば、
R_{\mathrm{eq}}=R_1+R_2+\cdots
です。
3. 並列
並列では各枝の始点と終点が同じ 2 点につながっているので、各抵抗にかかる電圧は等しく、
V=V_1=V_2=\cdots
です。
一方、分岐点で電荷は保存されるので、全体の電流は各枝の電流の和になり、
I=I_1+I_2+\cdots
です。ここで各枝にオームの法則
I_k=\frac{V}{R_k}
を使うと、
I=\frac{V}{R_1}+\frac{V}{R_2}+\cdots
=V\left(\frac{1}{R_1}+\frac{1}{R_2}+\cdots\right)
です。全体についても
I=\frac{V}{R_{\mathrm{eq}}}
と書けるので、
\frac{1}{R_{\mathrm{eq}}}=\frac{1}{R_1}+\frac{1}{R_2}+\cdots
です。
4. 電力
電力は単位時間あたりのエネルギーです。\Delta t の間に動く電荷が \Delta q なら、回路がする仕事は
\Delta W=V\Delta q
です。両辺を \Delta t で割ると
P=\frac{\Delta W}{\Delta t}=V\frac{\Delta q}{\Delta t}=IV
です。これが基本形です。
ここでオームの法則 V=IR を代入すると、
P=IV=I(IR)=I^2R
です。また I=\frac{V}{R} を使えば、
P=IV=V\frac{V}{R}=\frac{V^2}{R}
です。したがって
P=IV=I^2R=\frac{V^2}{R}
です。