markdown
流体の基本md 05e82cc
lecture/physics/fluid/流体の基本-講義.n.md
Download as PDF

流体りゅうたい基本きほん

date2026-03-27description流体の基本を、圧力・浮力・連続の式・ベルヌーイの式を用いて、静止した流体から流れる流体までつなげて説明します。prerequisites熱と気体 / 仕事と力学的エネルギー / 微分法の基本type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/thermodynamics/熱と気体-講義.n.md / data/lecture/physics/物理ポータル-講義.n.md
physicsfluidhighschoolundergraduatelecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、流体りゅうたいでは「ちからがどの面積めんせきにどう分布ぶんぷしているか」を圧力あつりょくとしてとらえることです。

力学りきがくでは質点しつてんはたらちから直接ちょくせつかんがえることがおおいですが、流体りゅうたいではちから空間くうかんひろがってつたわります。そのため、まず圧力あつりょくというりょう静止せいしした流体りゅうたいあつかい、そのあと連続れんぞくしきとベルヌーイのしきながれる流体りゅうたいあつかいます。

用語ようご定義ていぎ

圧力あつりょくPressure

p=FS

です。

浮力ふりょくBuoyant force は、流体りゅうたいから物体ぶったいける上向うわむきのちからです。

連続れんぞくしきContinuity equation は、定常流ていじょうりゅうでは流量りゅうりょう一定いっていになるという関係かんけいです。

方針ほうしん

静止せいしした流体りゅうたいでは、「ふかいほど圧力あつりょくおおきい」という事実じじつから浮力ふりょくまでつなげます。ながれる流体りゅうたいでは、まず断面積だんめんせきはやさの関係かんけい連続れんぞくしきて、そのあと仕事しごととエネルギーの立場たちばからベルヌーイのしきすすみます。

ここで前提ぜんていもはっきりさせます。連続れんぞくしきは、ここでは定常流ていじょうりゅう密度みつど一定いっていとみなせる場合ばあいかんがえます。ベルヌーイのしきも、粘性ねんせい無視むしできる流体りゅうたいが、おな流線りゅうせんにそってながれる場合ばあいかぎって使つかいます。

直感的ちょっかんてき説明せつめい

水中すいちゅうふかもぐるほどみみいたくなるのは、ふかいほど水圧すいあつおおきいからです。また、かわはばせまくなるとながれがはやくなるのは、おなりょうみずがよりせまいところをとおるからです。

流体りゅうたい問題もんだいは、ちがっても、「どこで圧力あつりょくるか」「どこで流量りゅうりょうくらべるか」「どこでエネルギーの保存ほぞん使つかうか」をさえるとかなり整理せいりできます。

厳密げんみつ説明せつめい

1. 圧力あつりょく

p=FS

なので、おなちからでも面積めんせきちいさいほど圧力あつりょくおおきくなります。

2. 静止せいしした流体りゅうたい浮力ふりょく

密度みつど ρ流体りゅうたいで、ふかh のところの圧力あつりょく

p=p0+ρgh

です。これは、断面積だんめんせき Sたかh流体りゅうたいはしらかんがえるとみちびけます。つりいより、下側したがわからのちからpS上側うえがわからのちからp0S重力じゅうりょくρShg なので

pS=p0S+ρShg

です。これを Sれば

p=p0+ρgh

ます。

したがって物体ぶったい下側したがわ上側うえがわでは圧力あつりょくちがい、そのによって上向うわむきのちからしょうじます。これが浮力ふりょくです。

物体ぶったいしのけた流体りゅうたい体積たいせきV とすると、

FB=ρgV

となります。これは、物体ぶったい上面じょうめん下面かめん圧力差あつりょくさ面積めんせきけたちからが、ちょうどしのけた流体りゅうたいおもさに一致いっちすることを意味いみします。これがアルキメデスの原理げんりです。

3. 連続れんぞくしき

密度みつど一定いっていとみなせる定常流ていじょうりゅうでは、ある時間じかん断面だんめんとお体積たいせきがどこでもおなじです。したがって

S1v1=S2v2

ちます。

これは、時間じかん Δt のあいだに断面だんめん 1 をとお体積たいせきS1v1Δt断面だんめん 2 をとお体積たいせきS2v2Δt であり、途中とちゅう流体りゅうたいがたまったりえたりしないからです。

4. ベルヌーイのしき

流線りゅうせんにそってながれる流体りゅうたい仕事しごととエネルギー保存ほぞんかんがえると、

p+12ρv2+ρgh=const[PARSE ERROR: Undefined("RBrace")]

ます。

これは、体積たいせき ΔV流体りゅうたい注目ちゅうもくし、上流じょうりゅう圧力あつりょくがした仕事しごと下流かりゅうける仕事しごとが、運動うんどうエネルギーと位置いちエネルギーの増加ぞうかひとしいとかんがえるとみちびけます。すなわち

p1ΔV-p2ΔV=12ρΔV(v22-v12)+ρΔVg(h2-h1)

です。これを ΔVって整理せいりすると

p1+12ρv12+ρgh1=p2+12ρv22+ρgh2

となり、ベルヌーイのしきます。

これは、圧力あつりょく運動うんどうによるこう位置いちによるこう一定いっていだというしきです。

べつ見方みかた

ベルヌーイのしきは、流体りゅうたいにおける力学的りきがくてきエネルギー保存ほぞんしきることができます。つまり、流体りゅうたい問題もんだいも、「圧力あつりょく」「はやさ」「たかさ」のどれを比較ひかくするかがえれば、力学りきがくとよくかんがかた整理せいりできます。

見分みわかた

  • 静止せいししたみず気体きたい問題もんだいなら、まず圧力あつりょく浮力ふりょくかんがえます。
  • くだふとさがわるながれなら、まず連続れんぞくしきです。
  • はやさ、たかさ、圧力あつりょくみっつが同時どうじるなら、ベルヌーイのしきうたがいます。
  • くかしずむかを問題もんだいでは、重力じゅうりょく浮力ふりょく大小だいしょうくらべます。
  • ただし粘性ねんせいほそくだながれや、うずふく複雑ふくざつながれでは、ベルヌーイのしきをそのまま使つかわないようにします。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]p=FS
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]p=p0+ρgh
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]FB=ρgV
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]S1v1=S2v2
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]p+12ρv2+ρgh=const[PARSE ERROR: Undefined("RBrace")]

どこまでつか

静止せいしした流体りゅうたい圧力あつりょく浮力ふりょく議論ぎろんは、密度みつど一定いっていとみなせる液体えきたいではとくあつかいやすいです。

連続れんぞくしきは、ここでは非圧縮ひあっしゅく定常流ていじょうりゅう仮定かていしています。ベルヌーイのしきは、さらに粘性ねんせい無視むしでき、おな流線りゅうせんにそってくらべる場合ばあい使つかいます。

したがって、粘性ねんせいによる損失そんしつおおきいながれや、乱流らんりゅう支配的しはい場合ばあいには、ベルヌーイのしき単純たんじゅん保存則ほぞんそくとして使つかうとあやまります。

一言ひとことでいうと

  • 流体りゅうたいでは、圧力あつりょく静止せいしした状態じょうたいを、連続れんぞくしきとベルヌーイのしきながれる状態じょうたい整理せいりします。

関連かんれんリンク

data/lecture/physics/thermodynamics/熱と気体-講義.n.md
raw .n.md をコピー
loc をコピー (filepath:line ~ line)
copy share link
path をコピー
copy share link
copy share link
タブを全て閉じる