3問題 1:合同条件による不存在
x^2+y^2=4z+3 を満たす整数 x,y,z が存在しないことを示せ。
3.1解答例
平方数は法 4 で 0 または 1 である。したがって x^2+y^2 の余りは 0,1,2 のいずれかであり、4z+3\equiv3\pmod4 にはならない。よって整数解は存在しない。
3.2診断
方程式を直接解かず、平方剰余だけで矛盾を得られる法を選択する。
4問題 2:原始解への縮約
P(x,y,z) を 1 以上の次数 d の整数係数同次多項式とする。P(x,y,z)=0 に零ベクトルでない整数解があれば、\gcd(x,y,z)=1 を満たす非零整数解があることを示せ。
4.1解答例
g=\gcd(x,y,z) とし、x=gx_0,y=gy_0,z=gz_0 と書く。同次性から
0=P(x,y,z)=g^dP(x_0,y_0,z_0).
g>0 なので P(x_0,y_0,z_0)=0 であり、最大公約数の定義から \gcd(x_0,y_0,z_0)=1 である。
4.2診断
同次性が共通因子を括り出せる根拠であり、非同次方程式にはそのまま適用できない。
7問題 5:平方数の和
x^2+y^2=3z^2 に非零整数解が存在しないことを無限降下法で示せ。
7.1解答例
非零解があると仮定し、|z| が最小のものを選ぶ。平方数は法 3 で 0 または 1 である。左辺が 0\pmod3 になるには x^2\equiv y^2\equiv0\pmod3 が必要なので、3\mid x,y である。x=3x_1,y=3y_1 と置くと
9(x_1^2+y_1^2)=3z^2,
ゆえに z^2=3(x_1^2+y_1^2) であり 3\mid z である。z=3z_1 とすれば
x_1^2+y_1^2=3z_1^2.
これは 0<|z_1|<|z| を満たす同種の非零解であり、|z| の最小性に矛盾する。
7.2診断
小さくなる量を |z| と明示し、新しい解が整数かつ非零であることを確認する。