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素因数分解と算術の基本定理md e45bc71
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素因数分解そいんすうぶんかい算術さんじゅつ基本定理きほんていり

date2026-07-14document_iddoc_949c6893002676a81ff281185caeaeebdescription整数の素因数分解を、ユークリッドの互除法とEuclidの補題から証明し、多項式の因数分解との違いを整理する講義である。prerequisites整数の性質の基本 / ユークリッドの互除法と一次不定方程式type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/algebra/integer-properties.lecture.n.md / data/lecture/math/algebra/euclidean-algorithm-and-linear-diophantine-equations.lecture.n.md / data/lecture/math/algebra/polynomial-factorization.lecture.n.md / data/lecture/math/algebra/diophantine-equations-and-infinite-descent.lecture.n.md / data/reference/math/algebra/divisor-and-prime-factorization-techniques.reference.n.md / data/exercise/math/algebra/integer-properties-and-prime-factorization.exercise.n.md
mathalgebranumber-theoryprime-factorizationlecture

1導入どうにゅう

この講義こうぎでは、素因数分解そいんすうぶんかいを「整数せいすう素数そすうける計算けいさん」だけでなく、整数せいすうざんにおける基本部品きほんぶひん調しらべる理論りろんとして理解りかいする。

多項式たこうしき因数分解いんすうぶんかいでは、対象たいしょう多項式たこうしきであり、因数いんすう多項式たこうしきである。素因数分解そいんすうぶんかいでは、対象たいしょう整数せいすうであり、基本部品きほんぶひん素数そすうである。

data/lecture/math/algebra/polynomial-factorization.lecture.n.md

2定義ていぎ素数そすう素因数分解そいんすうぶんかい

1 よりおおきい整数せいすう p が、せい約数やくすうとして 1 と p しかたないとき、p素数そすうという。

2 以上いじょう整数せいすう n素数そすうせきとして

n=p1p2pk

あらわすことを、n素因数分解そいんすうぶんかいという。

3なぜ互除法ごじょほう必要ひつようなのか

素因数分解そいんすうぶんかい本当ほんとう大切たいせつなのは、「分解ぶんかいできる」ことだけではない。「分解ぶんかい仕方しかた順序じゅんじょのぞいて一意いちいである」ことである。

この一意性いちいせい証明しょうめいするには、素数そすう pせき abるとき、pa または b のどちらかをる、という性質せいしつ必要ひつようになる。その根拠こんきょあたえるのが Euclid の互除法ごじょほうと Bezout 表示ひょうじである。

data/lecture/math/algebra/euclidean-algorithm-and-linear-diophantine-equations.lecture.n.md

4補題ほだい 1:Euclid の補題ほだい

4.1仮定かてい

p素数そすうとし、a,b整数せいすうとする。pab とする。

4.2結論けつろん

paまたはpb

である。

4.3証明しょうめい

pa なら結論けつろん成立せいりつする。そこで pa とする。

p素数そすうであり、pa だから、pa最大公約数さいだいこうやくすうは 1 である。したがって、Bezout 表示ひょうじにより、ある整数せいすう u,v存在そんざいして

up+va=1

ける。

この両辺りょうへんbけると、

upb+vab=b

である。pupbあきらかであり、仮定かてい pab から pvab である。したがって p左辺さへんるので、pb である。□

5定理ていり 1:算術さんじゅつ基本定理きほんていり

5.1仮定かてい

n を 2 以上いじょう整数せいすうとする。

5.2結論けつろん

n素数そすうせきとしてあらわせる。また、そのあらわかた順序じゅんじょのぞいて一意いちいである。

5.3証明しょうめい存在そんざい

n について数学的帰納法すうがくてききのうほう使つかう。

n素数そすうなら、n 自身じしん素数そすうせきである。n素数そすうでないなら、n合成数ごうせいすうなので、

n=ab,1<a<n,1<b<n

ける。帰納法きのうほう仮定かていにより、a,b はそれぞれ素数そすうせきけられる。よって n=ab素数そすうせきけられる。

5.4証明しょうめい一意性いちいせい

n=p1p2pk=q1q2ql

というふたつの素因数分解そいんすうぶんかいがあるとする。p1左辺さへんるので、右辺うへん q1q2qlる。

Euclid の補題ほだいかえ使つかうと、p1qj のどれかをる。qj素数そすうだから、p1=qj である。

そこでこの共通きょうつう素数そすう両辺りょうへんからやくす。おな議論ぎろんかえすと、あらわれる素数そすう順序じゅんじょのぞいて一致いっちする。したがって素因数分解そいんすうぶんかい一意いちいである。□

6因数分解いんすうぶんかいとのちが

対象たいしょう分解ぶんかい基本部品きほんぶひん一意性いちいせい
整数せいすう60=22·3·5素数そすう順序じゅんじょのぞいて一意いちい
多項式たこうしきx2-1=(x-1)(x+1)既約多項式きやくたこうしき係数けいすう範囲はんい依存いぞん

7一言ひとことでいうと

素因数分解そいんすうぶんかいは、整数せいすうざん素数そすうという基本部品きほんぶひん分解ぶんかいする理論りろんである。その一意性いちいせいは、Euclid の補題ほだい互除法ごじょほうささえられている。

8関連かんれんリンク

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9演習えんしゅうリンク

data/exercise/math/algebra/integer-properties-and-prime-factorization.exercise.n.md

10定石じょうせきリンク

data/reference/math/algebra/divisor-and-prime-factorization-techniques.reference.n.md
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