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合同式と mod 演算md b0cfb39
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合同式ごうどうしきcongruenceと mod 演算えんざんoperation

date2026-07-14document_iddoc_6a6ca43b1c890d8a2a05b45ec31f9e06description合同式と mod 演算を、剰余類の商構造として定義し、加法・乗法・逆元がいつ正当化されるかを説明する。prerequisites[同値関係/どうちかんけい]と[剰余類/じょうよるい] / ユークリッドの[互除法/ごじょほう]type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/abstract-algebra/equivalence-relations-and-cosets.lecture.n.md / data/lecture/math/algebra/euclidean-algorithm-and-linear-diophantine-equations.lecture.n.md / data/lecture/math/number-theory/chinese-remainder-theorem.lecture.n.md / data/exercise/math/abstract-algebra/equivalence-relations-and-congruences.exercise.n.md
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合同式ごうどうしきを「あまりがおなじ」という計算けいさん規則きそくだけでると、何故なぜざんざん正当化せいとうかされるのかがえにくい。抽象代数ちゅうしょうだいすうでは、合同式ごうどうしき剰余類じょうよるい等号とうごうとしてる。

ab[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n

とは、

n(a-b)

という意味いみであり、同時どうじabおな剰余類じょうよるいぞくするという意味いみでもある。

data/lecture/math/abstract-algebra/equivalence-relations-and-cosets.lecture.n.md

1剰余類じょうよるい全体ぜんたい

n[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]2 とする。整数全体せいすうぜんたいnったあまりによって分類ぶんるいすると、商集合しょうしゅうごう

Z/nZ={[0],[1],[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dots\")")],[n-1]}

られる。この集合しゅうごうげん整数せいすうではなく、整数せいすう同値類どうちるいである。

ここでの商集合しょうしゅうごうとは、おなあまりを整数せいすうひとつのるいにまとめ、そのるいげんとしてあつか集合しゅうごうである。

この講義こうぎではほう n固定こていし、[a]n[a]略記りゃくきする。ほうえると剰余類じょうよるいわるので、複数ふくすうほう同時どうじあつかうときは添字そえじもどす。

2ざんざん

剰余類じょうよるい加法かほう乗法じょうほう

[a]+[b]=[a+b]
[a][b]=[ab]

定義ていぎする。

ここで重要じゅうようなのは、右辺うへん代表元だいひょうげんえらかたによらないことである。もし aa[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]nbb[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n なら、

(a+b)-(a+b)=(a-a)+(b-b)

n倍数ばいすうである。また、

ab-ab=a(b-b)+b(a-a)

n倍数ばいすうである。したがってせき代表元だいひょうげんによらずさだまる(well-defined である)。

3加法かほうについてぐんになること

代表元だいひょうげんによらずさだまったので、(Z/nZ,+)ぐん条件じょうけん確認かくにんできる。閉包性へいほうせい[a]+[b]=[a+b]Z/nZ からしたがう。結合法則けつごうほうそく

([a]+[b])+[c]=[(a+b)+c]=[a+(b+c)]=[a]+([b]+[c])

である。[0]単位元たんいげんであり、[a]逆元ぎゃくげん[-a] である。さらに [a]+[b]=[a+b]=[b+a]=[b]+[a] なので可換かかんである。したがって (Z/nZ,+)可換群かかんぐんである。

乗法じょうほうについても、整数せいすう法則ほうそく剰余類じょうよるいうつせる。たとえば結合法則けつごうほうそく左分配法則ひだりぶんぱいほうそく

([a][b])[c]=[(ab)c]=[a(bc)]=[a]([b][c]),
[a]([b]+[c])=[a(b+c)]=[ab+ac]=[a][b]+[a][c]

である。同様どうよう乗法じょうほう可換性かかんせい右分配法則みぎぶんぱいほうそくしたがい、[1]乗法じょうほう単位元たんいげんである。ただし、すべてのげん乗法逆元じょうほうぎゃくげんつわけではない。この加法かほう乗法じょうほう構造こうぞうは、あとかん公理こうりとして整理せいりする。

4逆元ぎゃくげんがある条件じょうけん

剰余類じょうよるい [a]乗法逆元じょうほうぎゃくげんつとは、ある [x]存在そんざいして

[a][x]=[1]

となることである。これは

ax1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n

おなじである。

この合同式ごうどうしきかいつための必要十分条件ひつようじゅうぶんじょうけん

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,n)=1

である。実際じっさいax1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n なら ax-1=kn となる整数せいすう k がある。an公約数こうやくすうax-kn=1るので、[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,n)=1 である。ぎゃく[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,n)=1 なら、ベズーの等式とうしきにより整数せいすう x,y存在そんざいして

ax+ny=1

となる。したがって ax1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n であり、[x][a]逆元ぎゃくげんになる。

この条件じょうけん代表元だいひょうげんにもよらない。a=a+kn なら、an公約数こうやくすうaり、an公約数こうやくすうa=a-knる。したがって [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,n)=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,n) である。

data/lecture/math/algebra/euclidean-algorithm-and-linear-diophantine-equations.lecture.n.md

ここでは文字もじざんをするのではなく、最大公約数さいだいこうやくすうが 1 であることから逆元ぎゃくげん存在そんざいしめしている。したがって、操作そうさおこな場面ばめんでは、逆元ぎゃくげん存在そんざいする条件じょうけんさき確認かくにんする必要ひつようがある。

5合同式ごうどうしきではつね約分やくぶんできるとはかぎらない

2·12·4[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]6

成立せいりつするが、1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"not\")")]4[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]6 である。したがって整数せいすう等式とうしきのように 2 を無条件むじょうけん約分やくぶんすることはできない。

一般いっぱんcacb[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](c,n)=1 なら、[c]乗法逆元じょうほうぎゃくげんつ。両辺りょうへん[c]-1ければ [a]=[b]、すなわち ab[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]nる。したがって [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](c,n)=1 は、c による約分やくぶん正当化せいとうかする十分じゅうぶん条件じょうけんである。

6フェルマーの小定理しょうていりへの接続せつぞく

p素数そすうなら、0 でない剰余類じょうよるいすべ逆元ぎゃくげんつ。0 でない剰余類じょうよるい全体ぜんたい

(Z/pZ)×

く。この集合しゅうごうには [1],,[p-1]p-1 げんがある。うえしめしたように、0 でない各元かくげん逆元ぎゃくげんつ。0 でない [a],[b]せき[0] だとすると、両辺りょうへん[a]-1けて [b]=[0] となり矛盾むじゅんする。したがって乗法じょうほうじている。結合法則けつごうほうそく整数せいすう乗法じょうほうからしたがい、[1]単位元たんいげんである。よってこれは位数いすう p-1ぐんである。ここにあとまなぶラグランジュの定理ていり適用てきようすると、pa のとき [a]p-1=[1]、すなわち

ap-11[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]p

みちびかれる。これがフェルマーの小定理しょうていりである。

このせつあとぐんとラグランジュの定理ていりへの見通みとおしである。このページの本流ほんりゅうでは、剰余類じょうよるい演算えんざんが well-defined であることと、逆元ぎゃくげん存在条件そんざいじょうけんだけを使つかう。

7証明しょうめい補足ほそく合同式ごうどうしき加法かほう乗法じょうほう保存ほぞんされる理由りゆう

nせい整数せいすうとする。合同式ごうどうしき

ab[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n,cd[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n

成立せいりつするなら、

a+cb+d[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n,acbd[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n

である。

加法かほうについて証明しょうめいする。ab[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]nn(a-b)cd[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]nn(c-d) という意味いみである。したがって

(a+c)-(b+d)=(a-b)+(c-d)

nれる。よって a+cb+d[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n である。

乗法じょうほうについては

ac-bd=ac-bc+bc-bd=c(a-b)+b(c-d)

変形へんけいする。n(a-b) かつ n(c-d) なので、右辺うへんふたつのこうはどちらも nれる。したがって n(ac-bd) であり、acbd[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n である。

ここでは nるのではなく、nることを使つかっている。したがって文字式もじしき除算じょざんともなう 0 除算じょざん問題もんだいしょうじない。ただし、[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n記法きほうでは nせい整数せいすうとして固定こていしている。

9まとめ

合同式ごうどうしきは、剰余類じょうよるい等号とうごうである。mod 演算えんざん正当化せいとうかされるのは、剰余類じょうよるいじょう加法かほう乗法じょうほう代表元だいひょうげんによらずさだまるからである。(Z/nZ,+)可換群かかんぐんである。乗法逆元じょうほうぎゃくげんつねにあるわけではなく、[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,n)=1必要十分条件ひつようじゅうぶんじょうけんである。

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