8証明補足:部分集合への制限で順序が保存される
(X,\le) を半順序集合 とし、Y\subseteq X とする。Y 上の関係を
y_1\le_Y y_2
\quad\Longleftrightarrow\quad
y_1\le y_2
で定義する。このとき (Y,\le_Y) も半順序集合である。
反射性は、任意の y\in Y について y\le y が X で成立することから従う。反対称性は、y_1\le_Y y_2 かつ y_2\le_Y y_1 なら、X で y_1\le y_2 かつ y_2\le y_1 なので y_1=y_2 であることから従う。推移性も同じく、X での推移性をそのまま使う。
さらに (X,\le) が全順序集合 なら、(Y,\le_Y) も全順序集合である。任意の y_1,y_2\in Y は X の要素でもあるので、y_1\le y_2 または y_2\le y_1 が成立するからである。
この証明は、順序を小さな集合へ制限しても、順序の公理が壊れないことを示している。