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定数変化法と Wronskianmd 478bcd8
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定数変化法ていすうへんかほうと Wronskian

date2026-05-26description定数変化法と Wronskian を、右辺の形に強く依存しない線型非同次方程式の一般的な特解構成法として整理する。prerequisites非同次方程式と未定係数法 / ベクトル空間と基底type講義statusactiverelateddata/lecture/math/differential-equations/非同次方程式と未定係数法-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/ベクトル空間と基底-講義.n.md
mathdifferential-equationsvariation-of-parameterslecture

導入どうにゅう

このページの核心かくしんは、同次方程式どうじほうていしき独立解どくりつかい基礎きそにし、定数ていすう関数かんすう変化へんかさせることで非同次方程式ひどうじほうていしき特解とくかい構成こうせいすることである。

位置いちづけ

未定係数法みていけいすうほう右辺うへんかたちつよ依存いぞんする。定数変化法ていすうへんかほう計算けいさんおもくなる場合ばあいがあるが、右辺うへんかたち比較的ひかくてき依存いぞんしない一般法いっぱんほうである。

標準形ひょうじゅんけい

y'+P(x)y+Q(x)y=R(x)

で、同次方程式どうじほうていしき独立解どくりつかい y1,y2既知きちであるとする。特解とくかい

yp=u1(x)y1(x)+u2(x)y2(x)

く。

Wronskian の役割やくわり

WronskianWronskian

W(y1,y2)=|y1y2y1y2|=y1y2-y1y2

である。W0 は、y1,y2独立解どくりつかいとして基本解系きほんかいけい構成こうせいすることをしめす。

解法かいほうなが

補助条件ほじょじょうけんとして

u1y1+u2y2=0

す。これにより二階微分にかいびぶん計算けいさん整理せいりできる。さらに方程式ほうていしき代入だいにゅうすると

u1y1+u2y2=R(x)

る。この 2 ほん連立方程式れんりつほうていしき過程かていで Wronskian が分母ぶんぼあらわれる。

具体的ぐたいてきには、

u1=-y2RW,u2=y1RW

る。補助条件ほじょじょうけん理由りゆうは、u1',u2'ふく複雑ふくざつこう発生はっせいさせず、未知量みちりょうu1,u2限定げんていするためである。定数ていすう関数かんすう変化へんかさせるという発想はっそうは、そのままでは自由度じゆうど過剰かじょうであるため、補助条件ほじょじょうけん整理せいりする。

公式こうしき導出どうしゅつ

上記じょうき公式こうしき導出どうしゅつする。まず

yp=u1y1+u2y2

とおくと、

yp=u1y1+u1y1+u2y2+u2y2

である。補助条件ほじょじょうけん

u1y1+u2y2=0

すと、

yp=u1y1+u2y2

簡約かんやくされる。さらに微分びぶんして

yp'=u1y1+u1y1'+u2y2+u2y2'

る。これを

y'+P(x)y+Q(x)y=R(x)

代入だいにゅうする。y1,y2同次方程式どうじほうていしきかいであるため、

u1(y1'+Py1+Qy1)+u2(y2'+Py2+Qy2)

は 0 になる。したがってのこるのは

u1y1+u2y2=R(x)

だけである。よって u1,u2

\begin{cases} u_1'y_1+u_2'y_2=0,\\ u_1'y_1'+u_2'y_2'=R(x) \end{cases}

たす。この連立一次方程式れんりついちじほうていしき係数行列けいすうぎょうれつ

(y1y2y1y2)

であり、その行列式ぎょうれつしきが Wronskian

W=y1y2-y1y2

である。Cramer 法則ほうそく適用てきようすると

u1=|0y2Ry2|W=-y2RW

および

u2=|y10y1R|W=y1RW

る。したがって、定数変化法ていすうへんかほう公式こうしき記憶きおくする対象たいしょうではなく、補助条件ほじょじょうけん連立一次方程式れんりついちじほうていしきから再構成さいこうせいできる。

具体例ぐたいれい

y'+y=tanx

では同次解どうじかいy1=cosx,y2=sinx である。右辺うへん tanx未定係数法みていけいすうほうてきさないが、定数変化法ていすうへんかほうでは R(x)=tanxもちいて u1,u2もとめられる。

ここで W(cosx,sinx)=1 であるため、

u1=-sinxtanx,u2=cosxtanx=sinx

となる。したがって u2=-cosx であり、u1-sinxtanxdx表現ひょうげんされる。積分せきぶん未定係数法みていけいすうほうよりおもくなるが、右辺うへん関数形かんすうけいつよ依存いぞんしないてん利点りてんである。

一次連立系いちじれんりつけいとの対応たいおう

連立系れんりつけい x=A(x)x+g(x) では、基本解行列きほんかいぎょうれつ Φ(x)もちいて

xp=Φ(x)Φ(x)-1g(x)dx

表現ひょうげんできる。これは定数変化法ていすうへんかほう行列版ぎょうれつばんである。

どこまでつか

定数変化法ていすうへんかほう理論的りろんてきひろいが、積分せきぶん初等関数しょとうかんすう表現ひょうげんできるとはかぎらない。また、基本解きほんかい y1,y2事前じぜん必要ひつようがある。

さらに、Wronskian が 0 になるてんふく区間くかんでは、この公式こうしきをそのまま使用しようできない。基本解系きほんかいけい固定こていする区間くかん係数けいすう連続性れんぞくせい標準形ひょうじゅんけいへの変形へんけい確認かくにんしてから適用てきようする必要ひつようがある。

Wronskian でるときの条件確認じょうけんかくにん

定数変化法ていすうへんかほうvariation of parametersでは、係数けいすうもとめる途中とちゅうで Wronskian

W(y1,y2)=y1y2-y1y2

分母ぶんぼにもつしきあらわれる。したがって、この方法ほうほうをその区間くかん使つかうには、すくなくともその区間くかん

W(x)0

であることを確認かくにんする。ざん実際じっさい場面ばめんなので、この条件じょうけん省略しょうりゃくしない。

演習えんしゅうリンク

data/exercise/math/differential-equations/非同次方程式と特解構成-標準演習.n.md

関連かんれんリンク

data/lecture/math/differential-equations/非同次方程式と未定係数法-講義.n.md
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