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非同次方程式と未定係数法md 5fdb957
lecture/math/differential-equations/非同次方程式と未定係数法-講義.n.md
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非同次方程式ひどうじほうていしき未定係数法みていけいすうほう

date2026-05-26description非同次線型微分方程式を、同次解と特解の和、および未定係数法の適用条件と共鳴補正から整理する。prerequisites二階線型微分方程式の拡張type講義statusactiverelateddata/lecture/math/differential-equations/二階線型微分方程式の拡張-講義.n.md / data/lecture/math/differential-equations/定数変化法とWronskian-講義.n.md
mathdifferential-equationsnonhomogeneouslecture

導入どうにゅう

このページの核心かくしんは、非同次線型方程式ひどうじせんけいほうていしき一般解いっぱんかい同次解どうじかい特解とくかい分解ぶんかいし、未定係数法みていけいすうほう成立せいりつする条件じょうけん明示めいじすることである。

標準形ひょうじゅんけい

L[y]=ay'+by+cy=f(x)

かんがえる。ここでは a,b,c定数ていすうである場合ばあい中心ちゅうしんあつかう。

なぜこの方針ほうしんえらぶのか

線型性せんけいせいにより、ypL[yp]=f(x)たし、yhL[yh]=0たすなら、

L[yh+yp]=f(x)

である。したがって一般解いっぱんかいy=yh+yp となる。

未定係数法みていけいすうほう条件じょうけん

未定係数法みていけいすうほうMethod of undetermined coefficients は、定数係数ていすうけいすうであり、右辺うへん f(x)多項式たこうしき指数関数しすうかんすう正弦せいげん余弦よげん、またはそれらの有限和ゆうげんわ有限積ゆうげんせきである場合ばあいとく有効ゆうこうである。

この条件じょうけん必要ひつようになる理由りゆうは、これらの関数族かんすうぞく微分びぶん有限次元空間ゆうげんじげんくうかん内部ないぶとどまるからである。たとえば e2x微分びぶんしても e2x定数倍ていすうばいである。

候補こうほ右辺うへんをそのまま模倣もほうするのではなく、微分びぶんじる関数空間かんすうくうかん選択せんたくする。

右辺うへんかたち特解候補とくかいこうほ基本形きほんけい理由りゆう
pn(x)n 次多項式じたこうしき微分びぶん次数じすうがるだけである
eαxAeαx微分びぶん定数倍ていすうばいになる
cosβx,sinβxAcosβx+Bsinβx微分びぶんで 2 次元空間じげんくうかん内部ないぶとどまる
eαxpn(x)eαxqn(x)指数因子しすういんし多項式空間たこうしきくうかんたもたれる

具体例ぐたいれい 1:右辺うへん多項式たこうしき場合ばあい

y'-y=x

かんがえる。同次解どうじかいyh=C1ex+C2e-x である。右辺うへんが 1 次多項式じたこうしきであるため、特解候補とくかいこうほyp=Ax+B設定せっていする。この候補こうほ選択せんたくする理由りゆうは、微分びぶんしても 1,x有限次元空間ゆうげんじげんくうかん内部ないぶとどまるためである。

yp'-yp=0-(Ax+B)=-Ax-B

これが x一致いっちするため、-A=1-B=0 であり、A=-1,B=0る。したがって特解とくかいyp=-x であり、

y=C1ex+C2e-x-x

る。計算けいさん要点ようてんは、候補こうほてることではなく、候補空間こうほくうかん微分作用びぶんさようじることを利用りようするてんにある。

共鳴きょうしん補正ほせい

y'+y=cosx

では同次解どうじかいcosx,sinxふくまれる。したがって Acosx+Bsinx特解候補とくかいこうほにすると同次解どうじかい重複ちょうふくし、あらたな特解とくかい生成せいせいできない。この場合ばあいx(Acosx+Bsinx) とし、線型独立性せんけいどくりつせい回復かいふくする。

実際じっさいyp=x(Acosx+Bsinx)設定せっていして代入だいにゅうすると、ひとつの特解とくかいとして yp=12xsinxられる。xける操作そうさ暗記項目あんきこうもくではなく、同次解空間どうじかいくうかんとの重複ちょうふく回避かいひするための線型代数的補正せんけいだいすうてきほせいである。

反例はんれいとなる状況じょうきょう

y'+y=tanx

では tanx とその導関数どうかんすう有限個ゆうげんこ候補関数こうほかんすうじない。したがって未定係数法みていけいすうほう自然しぜん方法ほうほうではない。この場合ばあい定数変化法ていすうへんかほうなどを検討けんとうする。

さらに、係数けいすう変数へんすう依存いぞんする y'+xy=f(x) のような方程式ほうていしきでは、右辺うへん単純たんじゅんでも未定係数法みていけいすうほう構造こうぞうくずれる。未定係数法みていけいすうほうは、定数係数ていすうけいすう線型作用素せんけいさようそ有限次元関数空間ゆうげんじげんかんすうくうかんたもつことに依存いぞんするためである。

未定係数法みていけいすうほう定数変化法ていすうへんかほう

方法ほうほう長所ちょうしょ制約せいやく
未定係数法みていけいすうほう計算けいさんみじか定数係数ていすうけいすう右辺うへんかたちつよ依存いぞんする
定数変化法ていすうへんかほう右辺うへんかたち比較的ひかくてき依存いぞんしない積分せきぶんおもくなりやすい

最初さいしょ未定係数法みていけいすうほう試行しこうする理由りゆう計算効率けいさんこうりつである。ただし条件じょうけんはずれた瞬間しゅんかんに、定数変化法ていすうへんかほう基本解行列きほんかいぎょうれつ移行いこうする判断はんだん必要ひつようになる。

どこまでつか

未定係数法みていけいすうほうは、定数係数線型作用素ていすうけいすうせんけいさようそ有限次元関数空間ゆうげんじげんかんすうくうかんたも場合ばあい計算効率けいさんこうりつ発揮はっきする方法ほうほうである。したがって、右辺うへんかたち複雑ふくざつ場合ばあい係数けいすう変数へんすう依存いぞんする場合ばあい、または同次解どうじかいとの重複ちょうふく補正ほせいしない場合ばあいには破綻はたんする。

ただし、未定係数法みていけいすうほう不適ふてきであることは、非同次方程式ひどうじほうていしきけないことを意味いみしない。定数変化法ていすうへんかほう右辺うへんかたちへの依存いぞんよわく、積分表示せきぶんひょうじとして特解とくかい構成こうせいできる場合ばあいおおい。方法選択ほうほうせんたくでは、候補空間こうほくうかん微分びぶんじるかを最初さいしょ確認かくにんする。

演習えんしゅうリンク

data/exercise/math/differential-equations/非同次方程式と特解構成-標準演習.n.md

関連かんれんリンク

data/lecture/math/differential-equations/定数変化法とWronskian-講義.n.md
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