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変数分離法と Fourier 級数md fb18573
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変数分離法へんすうぶんりほうと Fourier 級数きゅうすう

date2026-04-23description変数分離法と Fourier 級数を、境界条件に合う空間モードへ PDE を分解する方法として整理する。prerequisitesheat・wave・Laplace方程式 / フーリエ変換の入口type講義statusactiverelateddata/lecture/math/analysis/フーリエ変換の入口-講義.n.md / data/lecture/math/partial-differential-equations/heat・wave・Laplace方程式-講義.n.md
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導入どうにゅう

このページの核心かくしんは、変数分離法へんすうぶんりほう形式的けいしきてき仮定かていではなく、境界条件きょうかいじょうけん空間くうかんモードへ PDE を分解ぶんかいする方法ほうほうとして確認かくにんすることである。

用語ようご定義ていぎ

変数分離法へんすうぶんりほうSeparation of variables は、u(x,t)=X(x)T(t) のように未知関数みちかんすう一変数関数いちへんすうかんすうせきとして仮定かていし、PDE を ODE ぐん分解ぶんかいする方法ほうほうである。

Fourier 級数きゅうすうFourier series は、関数かんすう三角関数さんかくかんすう級数きゅうすうとして展開てんかいする表現ひょうげんである。

方針ほうしん

境界条件きょうかいじょうけんから空間方向くうかんほうこう固有値問題こゆうちもんだいあらわれる。その固有関数こゆうかんすう基底きていとして初期条件しょきじょうけん展開てんかいし、時間方向じかんほうこうの ODE をく。

分離定数ぶんりていすうあらわれる理由りゆう

u(x,t)=X(x)T(t)代入だいにゅうして両辺りょうへんXTると、一方いっぽうx だけの関数かんすう他方たほうt だけの関数かんすうになる。このふたつがすべての x,tひとしいためには、同一どういつ定数ていすうでなければならない。この定数ていすう分離定数ぶんりていすうである。

典型例てんけいれい

区間くかん 0<x<L熱方程式ねつほうていしきu(0,t)=u(L,t)=0 とすると、空間くうかんモードは sin(nπx/L) になる。初期分布しょきぶんぷを sine 級数きゅうすう展開てんかいし、それぞれのモードが時間じかんとともに減衰げんすいする。

波動方程式はどうほうていしきおな境界条件きょうかいじょうけんすと、空間くうかんモードはおなじく sin(nπx/L) になる。ただし時間方向じかんほうこう指数減衰しすうげんすいではなく、cos(cnπt/L)sin(cnπt/L)振動しんどうになる。ねつなみは、おな空間固有値くうかんこゆうちたいする時間方程式じかんほうていしきとしてあらわれる。

具体例ぐたいれい 1: 熱方程式ねつほうていしき

問題もんだい

ut=κuxx,0<x<L,u(0,t)=u(L,t)=0,u(x,0)=f(x)

とする。u=XT代入だいにゅうすると、

TκT=X'X=-λ

である。境界条件きょうかいじょうけんから X(0)=X(L)=0 なので、非零解ひれいかい

Xn(x)=sin(nπx/L),λn=(nπ/L)2

である。時間方向じかんほうこうTn(t)=e-κλnt となる。初期条件しょきじょうけん

f(x)=n=1bnsin(nπx/L),bn=2L0Lf(x)sin(nπx/L)dx

により決定けっていする。したがって

u(x,t)=n=1bne-κ(nπ/L)2tsin(nπx/L)

である。

具体例ぐたいれい 2: 波動方程式はどうほうていしき

おな区間くかん固定端こていたん

utt=c2uxx,u(x,0)=f(x),ut(x,0)=g(x)

あつかう。空間くうかんモードは熱方程式ねつほうていしき同一どういつだが、時間方程式じかんほうていしき

Tn'+c2(nπ/L)2Tn=0

となる。したがって

u(x,t)=n=1(ancos(cnπt/L)+dnsin(cnπt/L))sin(nπx/L)

である。anf の sine 係数けいすうdng の sine 係数けいすうcnπ/Lったりょうである。

固有値問題こゆうちもんだい直交性ちょっこうせい

境界条件きょうかいじょうけん空間演算子くうかんえんざんし固有値問題こゆうちもんだいつくる。固定端こていたんでは -d2dx2固有関数こゆうかんすうが sine 関数かんすうになり、それらが直交ちょっこうするため初期条件しょきじょうけん係数けいすう分解ぶんかいできる。変数分離へんすうぶんり偶然ぐうぜん技巧ぎこうではなく、境界条件きょうかいじょうけん適合てきごうする基底きていさが手続てつづきである。

限界げんかい

領域りょういき係数けいすう複雑ふくざつで、せきかたち X(x)T(t)分解ぶんかいできない場合ばあいがある。非線形ひせんけい PDE でもかさわせが成立せいりつしないため、Fourier 級数きゅうすうによる単純たんじゅん展開てんかい使用しようしにくい。

よくあるあやま

  • 境界条件きょうかいじょうけん確認かくにんせず、任意にんいの Fourier 展開てんかい使用しようする。
  • 固有値問題こゆうちもんだいと Fourier 級数きゅうすう関係かんけい切断せつだんする。
  • 級数解きゅうすうかい収束しゅうそく境界きょうかいでの挙動きょどう確認かくにんしない。

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