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フーリエ変換の入口md ea33fe0
lecture/math/analysis/フーリエ変換の入口-講義.n.md
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フーリエ変換へんかん入口いりぐち

date2026-03-28descriptionフーリエ変換を、関数を周波数成分へ分解する見方から導入し、波・振動・微分方程式とのつながりが見えるように説明します。prerequisites積分法の基本 / 三角関数 / 複素数と複素平面type講義statusactiverelateddata/lecture/math/analysis/ラプラス変換の入口-講義.n.md / data/lecture/physics/waves/波の基本-講義.n.md / data/lecture/physics/waves/干渉と回折-講義.n.md
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導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、関数かんすう時間領域じかんりょういき波形はけいとしてだけでなく、どんな周波数しゅうはすうなみがどれだけはいっているかという周波数領域しゅうはすうりょういきでもことです。

フーリエ変換へんかん公式こうしきだけると抽象的ちゅうしょうてきですが、中身なかみは「複雑ふくざつ波形はけい単純たんじゅんなみ分解ぶんかいする」ことです。

用語ようご定義ていぎ

フーリエ変換へんかんFourier transform は、関数かんすう f(x)周波数しゅうはすう関数かんすう f^(ω)うつ変換へんかんです。

代表的だいひょうてきかたち

f^(ω)=-f(x)e-iωxdx

です。

方針ほうしん

波形はけい直接ちょくせつうと複雑ふくざつでも、正弦波せいげんは複素指数関数ふくそしすうかんすう分解ぶんかいすると構造こうぞうえやすくなる、とかんがえます。

data/lecture/math/algebra/複素数と複素平面-講義.n.md data/lecture/physics/waves/波の基本-講義.n.md

直感的ちょっかんてき説明せつめい

おとかんがえると、波形はけい時間じかんたいする空気くうきれですが、みみ高音こうおん低音ていおんざり具合ぐあいとしてもいています。フーリエ変換へんかんは、この「どのおとがどれだけはいっているか」を数式すうしきにしたものです。

厳密げんみつ説明せつめい

ここからは eiωx複素共役ふくそきょうやく見方みかた使つかうので、複素数ふくそすう極形式きょくけいしきやオイラーの公式こうしきがまだ曖昧あいまいならさきにこちらをるとつながりやすいです。

data/lecture/math/algebra/複素数と複素平面-講義.n.md

eiωx周波数しゅうはすう ω基本的きほんてきなみです。ここで大事だいじなのは、ちが周波数しゅうはすうどうしは積分せきぶんするといやすい、ということです。たとえば有限区間ゆうげんくかんのフーリエ級数きゅうすうでは

-ππeimxe-inxdx=-ππei(m-n)xdx

かんがえると、mn のときは 0 になり、m=n のときだけあたいのこります。つまり e-iωxけて積分せきぶんするのは、「周波数しゅうはすう ω成分せいぶんだけをしたい」という操作そうさです。ここでは内積ないせきかさなり具合ぐあいはかっている、とると自然しぜんです。

その連続版れんぞくばんとして

f^(ω)=-f(x)e-iωxdx

定義ていぎします。したがって f(x)e-iωxけて全体ぜんたい積分せきぶんすると、fなか周波数しゅうはすう ω成分せいぶんがどれだけふくまれているかをせます。

さらに微分びぶん周波数領域しゅうはすうりょういきざんわるので、微分方程式びぶんほうていしき処理しょり見通みとおしよくなります。これを実際じっさいたしかめると、

f^(ω)=-f(x)e-iωxdx

です。部分積分ぶぶんせきぶん使つかうと

f^(ω)=[f(x)e-iωx]-+iω-f(x)e-iωxdx

です。ここではしこうが 0 になるだけ十分じゅうぶんf(x)減衰げんすいするとすれば、

f^(ω)=iωf^(ω)

ます。つまり、微分びぶん周波数領域しゅうはすうりょういきでは iωける操作そうさわります。

具体例ぐたいれい

f(x)=cosax は、周波数しゅうはすう a-a成分せいぶんだけからなるなみです。したがって、時間領域じかんりょういきでは単純たんじゅん余弦波よげんはですが、周波数領域しゅうはすうりょういきでも「2 ほんするど成分せいぶん」として非常ひじょう単純たんじゅんえます。

べつ見方みかた

解析的かいせきてき見方みかた

微積分びせきぶんでは関数かんすうてんごとのあたいとしてましたが、フーリエ変換へんかんでは関数かんすうを「周波数しゅうはすうかさわせ」としてます。この見方みかた波動はどう信号しんごう非常ひじょうつよいです。

線形代数せんけいだいすう行列ぎょうれつによる見方みかた

有限個ゆうげんこてんだけをあつか離散版りさんばんでは、フーリエ変換へんかん行列ぎょうれつけることとおなじです。したがって連続れんぞくのフーリエ変換へんかんも、「基底きてい時間領域じかんりょういきから周波数領域しゅうはすうりょういきえる変換へんかん」とられます。

この見方みかた利点りてんは、フーリエ変換へんかん特殊とくしゅ積分公式せきぶんこうしきとしてではなく、座標変換ざひょうへんかんとして理解りかいできることです。

作用素さようそによる見方みかた

微分びぶんという作用素さようそは、eiωxたいして

ddxeiωx=iωeiωx

となります。つまり eiωx微分作用素びぶんさようそ固有関数こゆうかんすうです。だからフーリエ変換へんかんをすると、微分方程式びぶんほうていしき周波数しゅうはすうごとの代数方程式だいすうほうていしきわります。

この見方みかた利点りてんは、なぜフーリエ変換へんかん微分方程式びぶんほうていしきつよいのかを、固有値問題こゆうちもんだいとして整理せいりできることです。

見分みわかた

  • なみ振動しんどう周期性しゅうきせい主役しゅやくならフーリエ変換へんかんうたが
  • 微分方程式びぶんほうていしき周波数しゅうはすうごとにけてたいときに
  • 局所きょくしょ情報じょうほうより全体ぜんたい振動構造しんどうこうぞうたいときに

どこまでつか

周期関数しゅうきかんすうではフーリエ級数きゅうすう非周期関数ひしゅうきかんすうではフーリエ変換へんかん使つかいます。また、どんな関数かんすうでも単純たんじゅん変換へんかんできるわけではなく、積分せきぶん収束しゅうそく関数空間かんすうくうかん条件じょうけんかかわります。とくに f^(ω)=iωf^(ω) は、部分積分ぶぶんせきぶんはしこうえることを前提ぜんていにしています。したがって f(x)無限遠むげんえん十分じゅうぶんちいさくならない場合ばあいには、そのままでは使つかえません。

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