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差分方程式の基本md b3bee4d
lecture/math/sequence/差分方程式の基本-講義.n.md
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差分方程式さぶんほうていしき基本きほん

date2026-03-27description差分方程式を、隣り合う項どうしの関係から数列を決める方程式として説明し、微分方程式との対応も含めて整理します。prerequisites数列と漸化式 / 一次漸化式 / 数列の極限type講義statusactiverelateddata/lecture/math/sequence/数列ポータル-講義.n.md / data/lecture/math/sequence/一次漸化式-講義.n.md / data/lecture/math/calculus/微分方程式の入口-講義.n.md
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導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、差分方程式さぶんほうていしき連続れんぞく変化へんか微分方程式びぶんほうていしきくのにたいして、離散的りさんてき変化へんかとなこう方程式ほうていしきだということです。

漸化式ぜんかしきまなんでも、それを方程式ほうていしきとして視点してんがないと、微分方程式びぶんほうていしきとの共通点きょうつうてんえません。ここでは an+1-an離散りさん変化率へんかりつとしてみます。

用語ようご定義ていぎ

差分方程式さぶんほうていしきDifference equation とは、数列すうれつとなこう関係かんけいあらわ方程式ほうていしきです。

前進差分ぜんしんさぶんForward difference とは、

Δan=an+1-an

定義ていぎされるです。

方針ほうしん

まず an+1-an連続れんぞく微分びぶんわりに使つか理由りゆうます。そのあと、一次いちじ差分方程式さぶんほうていしき変形へんけいして、等比数列とうひすうれつ操作そうさからながれを整理せいりします。

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直感的ちょっかんてき説明せつめい

微分方程式びぶんほうていしきy(x) が「すこうごいたときの変化率へんかりつ」をあらわしたように、差分方程式さぶんほうていしきでは an+1-an が「1 さきすすんだときの増減ぞうげん」をあらわします。

だから差分方程式さぶんほうていしきは、時間じかん回数かいすう整数せいすうすす現象げんしょうくのにいています。

厳密げんみつ説明せつめい

1. 差分さぶん使つか理由りゆう

数列すうれつでは変数へんすう n は 1, 2, 3, ... とびにうごきます。したがって微分びぶん

dadn

をそのままかんがえるより、

Δan=an+1-an

変化量へんかりょうるほうが自然しぜんです。

2. もっと基本きほんかたち

an+1=ran

なら

an=a1rn-1

です。これは等比数列とうひすうれつそのものです。このしき既知きち結果けっかとしておぼえていてもよいですが、差分方程式さぶんほうていしきとしてむなら「1 すすむごとにまえこうr ばいする」という規則きそくつづくので、

a2=ra1,a3=ra2=r2a1,[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dots\")")]

となり、帰納的きのうてき

an=a1rn-1

自然しぜんます。

3. 一次いちじ非同次ひどうじ差分方程式さぶんほうていしき

an+1=ran+b

かんがえます。まず定数解ていすうかい αさがすと

α=rα+b

だから

α=b1-r(r1)

です。定数解ていすうかいさが理由りゆうは、「そこにればつぎおなあたいのまま」という基準点きじゅんてんつけたいからです。その基準点きじゅんてんからのずれだけをあたらしい数列すうれつとしてると、定数項ていすうこう b効果こうかして同次どうじ問題もんだいなおせます。

そこで

cn=an-α

とおくと

cn+1=an+1-α=ran+b-α=r(an-α)=rcn

となります。したがって

cn=Crn-1

で、

an=α+Crn-1

です。つまり非同次ひどうじ問題もんだいを、平衡点へいこうてんくことで同次どうじ問題もんだいなおせます。

ただし r=1 のときは

an+1=an+b

なので、

an+1-an=b

です。これは毎回まいかい b ずつえるという意味いみです。実際じっさい

a2-a1=b,a3-a2=b,[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dots\")")],an-an-1=b

全部ぜんぶわせると途中とちゅうこうって

an-a1=(n-1)b

となるので、

an=a1+(n-1)b

となります。したがって r1公式こうしきをそのまま使つかうのではなく、r=1べつあつか必要ひつようがあります。

べつ見方みかた

行列ぎょうれつによる見方みかた

一次いちじ差分方程式さぶんほうていしき

an+1=ran+b

は、1 をして

(an+11)=(rb01)(an1)

けば、行列ぎょうれつ反復はんぷくとしてられます。

この見方みかたでは、漸化式ぜんかしき何回なんかい適用てきようすることは、行列ぎょうれつ何回なんかいけることに対応たいおうします。したがって高階こうかい漸化式ぜんかしきでは、行列ぎょうれつ対角化たいかくかできるかどうかがきやすさに直結ちょっけつします。

この見方みかた利点りてんは、一次いちじだけでなく二階にかい高階こうかい漸化式ぜんかしきまで、おな枠組わくぐみで整理せいりできることです。

解析的かいせきてき見方みかた

an+1-an=kan

Δan=kan

であり、これは微分方程式びぶんほうていしき

y=ky

離散版りさんばんられます。連続れんぞくでは指数関数しすうかんすうあらわれ、離散りさんでは等比数列とうひすうれつあらわれます。

複素関数ふくそかんすうによる見方みかた

差分方程式さぶんほうていしきrn自然しぜんるのは、複素指数関数ふくそしすうかんすうまでふくめるとさらに見通みとおしがよくなります。たとえば r=ρeiθけると

rn=ρneinθ

です。ここで

einθ=cos(nθ)+isin(nθ)

なので、振動しんどうしながら増減ぞうげんする数列すうれつは、複素数ふくそすう使つかうと 1 つの指数型しすうがたでまとめてあつかえます。

この見方みかた利点りてんは、「倍率ばいりつ」と「回転かいてん」を同時どうじあらわせることです。とくに二階にかい差分方程式さぶんほうていしき複素数ふくそすうかいるとき、実数解じっすうかい三角関数さんかくかんすうかたちになる理由りゆうもここからえます。

見分みわかた

  • となこう an+1,an関係かんけいあたえられたら、差分方程式さぶんほうていしきとしてます。
  • 定数ていすうかたち an+1=ran+b では、まず平衡点へいこうてんいて同次化どうじかできないかをかんがえます。
  • 連続れんぞく微分方程式びぶんほうていしきとの対応たいおうると、しき意味いみがつかみやすくなります。

どこまでつか

ここでは一次いちじ基本形きほんけいだけをあつかいました。また an+1=ran+b解法かいほうr1r=1場合分ばあいわけが必要ひつようです。高階こうかい差分方程式さぶんほうていしき非線形ひせんけい差分方程式さぶんほうていしきでは、べつ手法しゅほう必要ひつようです。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]Δan=an+1-an
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]an+1=ran+ban=b1-r+Crn-1(r1)
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]an+1=an+ban=a1+(n-1)b(r=1)

一言ひとことでいうと

  • 差分方程式さぶんほうていしきは、数列すうれつ変化へんか離散りさん変化率へんかりついた方程式ほうていしきです。
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