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lecture/math/sequence/一次漸化式-講義.n.md
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一次いちじ漸化式ぜんかしき

date2026-03-27description一次漸化式を、平衡点による標準解法から説明し、差分方程式や線形代数の見方とも対応づけます。prerequisites等比数列 / 数列と漸化式 / 一次方程式type講義statusactiverelateddata/lecture/math/sequence/数列と漸化式-講義.n.md / data/lecture/math/sequence/等差数列と等比数列-講義.n.md / data/lecture/math/sequence/差分方程式の基本-講義.n.md
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導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、漸化式ぜんかしきなかかくれた平衡点へいこうてんつけて、等比数列とうひすうれつ変形へんけいすることです。

an+1=pan+qかたちは、そのままだと等差数列とうさすうれつでも等比数列とうひすうれつでもありません。ここで定数項ていすうこう q をどう処理しょりするかが核心かくしんです。

用語ようご定義ていぎ

一次いちじ漸化式ぜんかしきFirst-order linear recurrence とは、

an+1=pan+q

かたちをした漸化式ぜんかしきです。

平衡点へいこうてんFixed point とは、

α=pα+q

たすあたい α のことです。

方針ほうしん

このかたちでは、定数項ていすうこう q邪魔じゃまをしています。そこで「そのてんれば、つぎおなあたいのまま」という平衡点へいこうてん αさがし、an-αあたらしい数列すうれつとしてかんがえます。

data/lecture/math/sequence/数列と漸化式-講義.n.md data/lecture/math/sequence/差分方程式の基本-講義.n.md

直感的ちょっかんてき説明せつめい

1. なぜ平衡点へいこうてんくのか

平衡点へいこうてんは、「そこにいればうごかないあたい」です。したがって an そのものではなく、「平衡点へいこうてんからどれだけはなれているか」をると、毎回まいかい変化へんか単純たんじゅんになります。

2. どこが等比型とうひがたになるのか

平衡点へいこうてんからのずれだけをると、つぎこうのずれはまえのずれの p ばいになります。つまり、「等比数列とうひすうれつかくれている」とるのが直感ちょっかんです。

厳密げんみつ説明せつめい

an+1=pan+q

かんがえます。α

α=pα+q

たす定数ていすうとします。

ここで

bn:=an-α

とおくと

bn+1=an+1-α

です。もとの漸化式ぜんかしき使つかえば

bn+1=pan+q-α

です。さらに α=pα+q より q=α-pα なので

bn+1=pan+α-pα-α=p(an-α)=pbn

となります。したがって bn等比数列とうひすうれつで、

bn=b1pn-1

です。b1=a1-α だから

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]an=α+(a1-α)pn-1

ます。

具体例ぐたいれい

たとえば

an+1=2an+3,a1=1

かんがえます。平衡点へいこうてん α

α=2α+3

より

α=-3

です。そこで

bn=an+3

とおくと

bn+1=an+1+3=2an+6=2(an+3)=2bn

だから bn公比こうひ 2 の等比数列とうひすうれつです。b1=4 なので

bn=4·2n-1=2n+1

です。よって

an=2n+1-3

となります。

べつ見方みかた

代数的だいすうてき見方みかた

一次いちじ漸化式ぜんかしきは、「定数項ていすうこうつきの等比とうひ」とることができます。その定数項ていすうこうすために平衡点へいこうてん座標ざひょうをずらす、という見方みかたです。

この見方みかた利点りてんは、高校数学こうこうすうがく標準的ひょうじゅんてき解法かいほうそのものが、「定数項ていすうこうして同次化どうじかする」という代数操作だいすうそうさとして整理せいりできることです。

線形代数的せんけいだいすうてき見方みかた

大学数学だいがくすうがく言葉ことばると、an+1=pan+q はそのままでは線形写像せんけいしゃぞうではなく、平行移動へいこういどうつきの変換へんかんです。そこで 1 をして

(an+11)=(pq01)(an1)

くと、2 次元じげん線形変換せんけいへんかんとしてめます。

このとき

(α1)

(pq01)(α1)=(α1)

たすのは、ちょうど α=pα+q平衡点へいこうてんだからです。つまり平衡点へいこうてんは、固有値こゆうち 1 に対応たいおうする不動ふどうきとしてることができます。

この見方みかた利点りてんは、「なぜ平衡点へいこうてんくのか」が、座標ざひょう原点げんてん不動点ふどうてんうつして変換へんかん単純たんじゅんにしているからだとかることです。

解析的かいせきてき見方みかた

an+1-an離散的りさんてき変化量へんかりょうれば、一次いちじ漸化式ぜんかしき微分方程式びぶんほうていしき

y=cy+d

離散版りさんばんちか構造こうぞうっています。どちらも「平衡点へいこうてんくと同次どうじになる」というおな発想はっそうけます。

この見方みかた利点りてんは、数列すうれつ微分方程式びぶんほうていしき別物べつものではなく、「離散りさん連続れんぞくかがちがうだけで、平衡点へいこうてんまわりの構造こうぞうはよくている」とかることです。

どこまでつか

この方法ほうほうは、an+1=pan+qかたちでは有効ゆうこうです。しかし非線形ひせんけい漸化式ぜんかしきや、係数けいすう変化へんかする場合ばあいには、そのままでは使つかえません。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]α=pα+q
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]bn:=an-αbn+1=pbn
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]an=α+(a1-α)pn-1

一言ひとことでいうと

  • 一次いちじ漸化式ぜんかしきでは、まず平衡点へいこうてんさがします。
  • 平衡点へいこうてんくと、等比数列とうひすうれつなおります。

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