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数列の極限md 2540389
lecture/math/sequence/数列の極限-講義.n.md
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数列の極限
mathsequencehighschoollecture
導入
この講義で最重要なのは、数列を「どこへ近づくか」で分類することです。
数列では、各項を全部個別に見るのではなく、n が大きくなったときの全体の振る舞いを見ます。これが極限です。
用語と定義
数列 とは、a_1,a_2,a_3,\dots のように並んだ数です。
収束 とは、a_n がある値 L に近づくことです。
発散 とは、ある有限の値に近づかないことです。
方針
数列の極限では、まず主役になる部分を見抜きます。等比数列なら公比、分数式なら最高次の項、上下から押さえられるなら評価です。
直感的な説明
\left(\frac12\right)^n は掛けるたびに小さくなるので 0 に近づきます。いっぽう 2^n はどんどん大きくなるので有限な値には近づきません。つまり極限では、「何を何回掛けているか」が非常に重要です。
厳密な説明
1. 等比数列
a_n=ar^{n-1}
なら、|r|<1 のとき
\lim_{n\to\infty}a_n=0
です。
2. 分数式の極限
たとえば
a_n=\frac{3n^2+1}{n^2-2n+5}
では、分子・分母を n^2 で割ると
a_n=\frac{3+\frac{1}{n^2}}{1-\frac{2}{n}+\frac{5}{n^2}}
です。したがって
\lim_{n\to\infty}a_n=3
です。
3. はさみ打ち
たとえば
-\,\frac{1}{n}\le \frac{\sin n}{n}\le \frac{1}{n}
であり、両端がともに 0 に収束するので
\lim_{n\to\infty}\frac{\sin n}{n}=0
です。
見分け方
- 公比が見えたら、まず |r|<1 かどうかを見ます。
- 分数式なら、最高次の項で割ることを疑います。
- 振動していても大きさが押さえられているなら、はさみ打ちを疑います。
どこまで成り立つか
数列の極限は、関数の極限と似ていますが、動ける点が整数だけに限られます。したがって連続的な変化として見るより、「項が進んだときどうなるか」を直接追います。
最終形
\boxed{|r|<1 \Rightarrow r^n\to 0}
\boxed{\text{分数式では最高次で割る}}
\boxed{\text{上下から押さえられればはさみ打ち}}
一言でいうと
- 数列の極限では、主役になる部分を見抜いて、残りを小さくするのが基本です。