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ラグランジアンの基本md 2f9ac95
lecture/physics/analytical-mechanics/ラグランジアンの基本-講義.n.md
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ラグランジアンの基本きほん

date2026-03-27descriptionラグランジアンを、運動エネルギーとポテンシャルエネルギーから運動方程式を作る道具として説明し、ラグランジュ方程式の使い方を整理します。prerequisites解析力学の入口 / 仕事と力学的エネルギー / 円運動と単振動type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/analytical-mechanics/解析力学ポータル-講義.n.md / data/lecture/physics/analytical-mechanics/解析力学の入口-講義.n.md
physicsanalytical-mechanicsundergraduatelecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、ラグランジアンは L=T-U というりょうそのものよりも、「そこから運動方程式うんどうほうていしきつくれる」ことが重要じゅうようだということです。

ニュートン力学りきがくではちから成分せいぶんごとにいますが、解析力学かいせきりきがくでは一般化座標いっぱんかざひょう q とその時間微分じかんびぶん q˙使つかって、けいをより構造的こうぞうてききます。

用語ようご定義ていぎ

ラグランジアンLagrangian とは、

L=T-U

定義ていぎされるりょうです。

ラグランジュ方程式ほうていしきLagrange equation とは、

ddtLq˙-Lq=0

というかたち運動方程式うんどうほうていしきです。

方針ほうしん

まず一般化座標いっぱんかざひょう qえらび、TUq,q˙しきとしてきます。そのあと、なぜ L=T-U という組合くみあわせが自然しぜんなのかをてから、ラグランジュ方程式ほうていしき代入だいにゅうして運動方程式うんどうほうていしきします。

data/lecture/physics/analytical-mechanics/解析力学の入口-講義.n.md data/lecture/physics/mechanics/仕事と力学的エネルギー-講義.n.md

直感的ちょっかんてき説明せつめい

ラグランジアンは、「そのけいがどううごきたがるか」を座標ざひょう速度そくどでまとめたものです。ちからを 1 つずつ分解ぶんかいしなくても、運動うんどうエネルギーと位置いちエネルギーをければしきてられるところがつよみです。

とくT-U という重要じゅうようなのは、速度そくどかんする部分ぶぶんから慣性かんせい効果こうかが、座標ざひょうかんする部分ぶぶんからちから効果こうかかれててくるからです。

厳密げんみつ説明せつめい

1. 1 自由度じゆうどではなぜこのかたちになるか

一般化座標いっぱんかざひょうや「なぜちからよりエネルギーから出発しゅっぱつするのか」という入口いりぐちがまだ曖昧あいまいなら、ここでさきにこちらへもどるとみやすくなります。

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一番いちばん基本きほん場合ばあいとして、1 自由度じゆうど保存力ほぞんりょく問題もんだいかんがえます。ニュートン力学りきがくでは

mq¨=F

です。ここでちから位置いちエネルギー U(q) から

F=-dUdq

けるなら

mq¨+dUdq=0

です。

いま

T=12mq2˙,L=T-U

とすると

Lq˙=mq˙

だから

ddtLq˙=mq¨

です。また

Lq=-dUdq

なので、ニュートン方程式ほうていしき

ddtLq˙-Lq=0

なおせます。

つまりラグランジュ方程式ほうていしきは、1 自由度じゆうど保存力ほぞんりょく問題もんだいでは、ニュートン方程式ほうていしきT-U言葉ことばえたものとしてあらわれます。

2. 一般論いっぱんろん

一般化座標いっぱんかざひょうq とすると、L(q,q˙,t) から

ddtLq˙-Lq=0

られます。

ここで L=T-U使つかうと、[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]Lq˙運動うんどうエネルギーの速度そくど依存いぞんひろい、[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]Lq位置いちエネルギーの座標ざひょう依存いぞんひろいます。だから「慣性項かんせいこうちからこうむすしき」が自然しぜんあらわれます。

ここでは 1 自由度じゆうど導出どうしゅつしましたが、解析力学かいせきりきがくつよみは、これを多自由度たじゆうど拘束条件こうそくじょうけんつきのけい自然しぜんひろげられることです。

ただし、ここでの議論ぎろん保存力ほぞんりょく記述きじゅつでき、TU一般化座標いっぱんかざひょう一般化速度いっぱんかそくど関数かんすうとしてける場合ばあい前提ぜんていにしています。したがって、摩擦まさつのような非保存力ひほぞんりょく主役しゅやく問題もんだいでは、L=T-U だけですべてがむわけではありません。

3. 質点しつてんばねけい

質量しつりょう m物体ぶったいがばね定数ていすう k のばねにつながれているとします。座標ざひょうx とすると、

T=12mx2˙,U=12kx2

なので

L=12mx2˙-12kx2

です。

ここで

Lx˙=mx˙,ddtLx˙=mx¨,Lx=-kx

だから、

mx¨-(-kx)=0

すなわち

mx¨+kx=0

ます。

4. 見方みかた

このしきは、ニュートン力学りきがくみちび

mx¨=F=-kx

おなじです。ただし途中とちゅうでは、ちから直接ちょくせつかずに、エネルギーから出発しゅっぱつしています。

見分みわかた

  • 拘束条件こうそくじょうけんがあり、成分せいぶんごとのちから煩雑はんざつならラグランジアンが有効ゆうこうです。
  • TUきやすいけいでは、ラグランジュ方程式ほうていしき有力ゆうりょくです。
  • ちからうより、「自由度じゆうどなにあらわすか」をかんがえる段階だんかい解析力学かいせきりきがく使つかいます。

どこまでつか

ここでは L=T-Uかたちける保存力ほぞんりょく問題もんだい中心ちゅうしんあつかいました。非保存力ひほぞんりょく拘束条件こうそくじょうけん厳密げんみつあつかいは、そのさき講義こうぎおぎないます。

とくに L=T-U をそのまま使つかうときは、座標ざひょうえらかたによって Tかたちわっても、物理的ぶつりてき運動方程式うんどうほうていしきおなじになる、という見方みかた背景はいけいにあります。また非保存力ひほぞんりょくはい場合ばあい速度依存そくどいぞんちからあつか場合ばあいは、一般化力いっぱんかりょくべつれるなどの拡張かくちょう必要ひつようです。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]L=T-U
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]ddtLq˙-Lq=0

一言ひとことでいうと

  • ラグランジアンは、エネルギーのかたちから運動方程式うんどうほうていしきつくるための中心的ちゅうしんてき道具どうぐです。
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