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lecture/physics/mechanics/仕事と力学的エネルギー-講義.n.md
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仕事しごと力学的りきがくてきエネルギー

date2026-04-25description力と変位が見えたとき、運動方程式を時間で追う代わりに仕事の形へ変換し、運動エネルギーの変化と位置エネルギーの導入から力学的エネルギー保存則を導く。prerequisites力のつり合いと運動の法則 / 積分法の基本 / ベクトルと内積type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/mechanics/保存則の導出-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/斜面・摩擦・ばねの力学-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/運動量と力積-講義.n.md
physicsmechanicslecture

導入どうにゅう

このページの核心かくしんは、時間じかんこまかくいたくないとき、ちから仕事しごとかたち変換へんかんすると、始点してん終点しゅうてんだけではやさをめるというてんにある。運動方程式うんどうほうていしき強力きょうりょくであるが、途中とちゅう時刻じこくごとの運動うんどう全部ぜんぶ構造こうぞうをもつ。これにたいし、仕事しごととエネルギーの見方みかたは、経路けいろ各点かくてんでの時間情報じかんじょうほうではなく、どのちからがどれだけ移動方向いどうほうこう寄与きよしたか注目ちゅうもくする。したがって、落下らっか斜面しゃめん、ばね、摩擦まさつふく問題もんだいで、始点してん終点しゅうてん関係かんけいだけをりたいときにとく有効ゆうこうである。

このページでけるようになること

  • 仕事しごと W=CF·dr意味いみ符号ふごう
  • 運動うんどうエネルギーの変化へんか ΔK=Wnet導出どうしゅつ
  • 保存力ほぞんりょくから位置いちエネルギーを定義ていぎする意味いみ
  • 力学的りきがくてきエネルギー保存則ほぞんそく使つかって速度そくどたかさをもとめる判断はんだん
  • 摩擦まさつがある場合ばあいに、なぜ単純たんじゅん保存則ほぞんそくこわれるかの理解りかい

なにくページか

このページの本線ほんせんは、つぎ二段階にだんかいである。

  1. 合力ごうりょく仕事しごとから運動うんどうエネルギーの変化へんかもとめる
  2. 保存力ほぞんりょく仕事しごと位置いちエネルギーへえて、始点してん終点しゅうてん関係式かんけいしきつく

したがって、もとめたいものが「ある時刻じこく加速度かそくど」ではなく、「ある位置いちでのはやさ」「なにメートルがるか」「ばねがどれだけちぢむか」であるときに、このページの方針ほうしん自然しぜんになる。

方針ほうしん

このページで最初さいしょ方針ほうしんは、ちからをそのままうことではなく、ちから変位へんい内積ないせきって仕事しごと変換へんかんすることである。理由りゆうは、運動方程式うんどうほうていしき

mdvdt=F

両辺りょうへんdr内積ないせきすると、右辺うへんがそのまま仕事しごと微小量びしょうりょう dW=F·dr になるからである。さらに、あつかちから保存力ほぞんりょくなら、その仕事しごと位置いちエネルギーの減少げんしょう -dUえられる。すると途中とちゅう時刻じこくして

K+U=const

という始点してん終点しゅうてんしきすすめる。

適用条件てきようじょうけん

  • ΔK=Wnet慣性系かんせいけいでの Newton の法則ほうそく前提ぜんていみちび
  • K+U=const は、保存ほぞんちからのする仕事しごと0 のときにかぎって使つか
  • 摩擦まさつ空気抵抗くうきていこうがあるなら、まずぜん仕事しごとしきもど
  • 位置いちエネルギーは、保存ほぞんちからたいしてのみ導入どうにゅうする

用語ようご定義ていぎ

仕事しごとWork

仕事しごとは、ちから変位へんい内積ないせき定義ていぎされる。

W=CF·dr

一定いっていちから直線運動ちょくせんうんどうなら

W=F·d=Fdcosθ

である。

なぜ内積ないせきなのか

ちからおおきさだけでは、運動うんどうをどれだけえるかはまらない。移動方向いどうほうこうおなきの成分せいぶんだけが、はやさをえるきに寄与きよする。したがって、移動方向いどうほうこうへの射影しゃえい自動的じどうてき内積ないせきあらわれる。

運動うんどうエネルギーKinetic energy

K=12mv2

これは暗記あんきすべき記号きごうではなく、仕事しごとむすびつくりょうとしてみちびかれる。

保存力ほぞんりょくConservative force位置いちエネルギーPotential energy

保存力ほぞんりょくとは、仕事しごと経路けいろらず、始点してん終点しゅうてんだけでまるちからである。このとき

U(B)-U(A)=-ABFcons·dr

によって位置いちエネルギー U定義ていぎできる。したがって微小びしょうかたちでは

dU=-Fcons·dr

である。

各力かくりょく仕事しごと合力ごうりょく仕事しごと

この区別くべつ必須ひっすである。

  • 各力かくりょく仕事しごと: 重力じゅうりょく仕事しごと摩擦力まさつりょく仕事しごと弾性力だんせいりょく仕事しごとなどを個別こべつ整理せいりする
  • 合力ごうりょく仕事しごと: すべてのちからがした仕事しごととして全体ぜんたい整理せいりする

つねつのは

ΔK=Wnet

であり、ここで Wnet合力ごうりょく仕事しごと、すなわちかくちから仕事しごと総和そうわである。

なに最初さいしょ見分みわけるか

  • 途中とちゅう時間変化じかんへんかまで必要ひつようか、それとも始点してん終点しゅうてんだけでよいか
  • 摩擦まさつ空気抵抗くうきていこうなどの保存ほぞんちから仕事しごとをするか
  • もとめたいものがはやさ・たかさ・ばねの変位へんいのような「前後ぜんご比較ひかく」かどうか

これらを確認かくにんすると、運動方程式うんどうほうていしきすすむか、エネルギーへえるかを判断はんだんしやすい。

導出どうしゅつまたは基本式きほんしき

1. 仕事しごと運動うんどうエネルギーの関係かんけい

Newton の法則ほうそく

mdvdt=F

両辺りょうへんdr内積ないせきする。

mdvdt·dr=F·dr

ここで

dr=vdt

であるから、

mdvdt·vdt=mv·dv=d(12mv2)

となる。したがって

dK=F·dr=dW

ゆえに積分せきぶんして

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]ΔK=Wnet

る。

単位たんい確認かくにん

[12mv2]=·==

であり、仕事しごとおな単位たんいになる。

2. 位置いちエネルギーの導入どうにゅう

保存力ほぞんりょく Fconsたいして

dU=-Fcons·dr

さだめる。このとき、保存力ほぞんりょく仕事しごと

Wcons=-ΔU

ける。よって、保存ほぞんちからのする仕事しごとWncくと

ΔK=Wcons+Wnc=-ΔU+Wnc

すなわち

Δ(K+U)=Wnc

る。とく

Wnc=0

なら

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]K+U=const

である。このかたにすると、力学的りきがくてきエネルギー保存則ほぞんそく保存ほぞんちから仕事しごとが 0 の特別とくべつ場合ばあいだと明確めいかくになる。

非保存力ひほぞんりょく仕事しごとをするなら、保存ほぞんではなく

Δ(K+U)=Wnc

く。ここで Wnc非保存力ひほぞんりょく仕事しごとである。

3. 代表的だいひょうてき位置いちエネルギー

重力じゅうりょく

鉛直えんちょく上向うわむきを h とすると

Ug=mgh

である。基準きじゅんたかさは任意にんいであるが、途中とちゅうしきでは一貫いっかんさせなければならない。

ばね

自然長しぜんちょうからの変位へんいx とすると

Us=12kx2

である。

具体例ぐたいてきれい 1: 自由落下じゆうらっか

たかh からしずかにとした質量しつりょう m物体ぶったい地面じめん直前ちょくぜんはやさをもとめる。方針ほうしんは、時間じかんわず、始点してん終点しゅうてんだけで整理せいりすることである。保存ほぞんちから無視むしするなら

Ki+Ui=Kf+Uf

である。初期状態しょきじょうたい終状態しゅうじょうたい代入だいにゅうすると

0+mgh=12mv2+0

したがって

v=2gh

る。ここでは加速度かそくど g時間じかん積分せきぶんしていないてん重要じゅうようである。

具体例ぐたいてきれい 2: ばねに衝突しょうとつする物体ぶったい

水平面上すいへいめんじょうはやv0すす質量しつりょう m物体ぶったいが、摩擦まさつなしでばね定数ていすう k のばねに衝突しょうとつし、最大さいだい圧縮あっしゅく xmaxたっする。最大さいだい圧縮あっしゅくてんでははやさが 0 であるから

12mv02=12kxmax2

よって

xmax=v0mk

となる。

比較例ひかくれい: 摩擦まさつがある斜面しゃめん

摩擦まさつがあるとき、単純たんじゅん

K+U=const

使つかえない。たとえば動摩擦どうまさつちから fk一定いっていなら

ΔK+ΔU=Wfric

く。ここで

Wfric=-fk

であり、右辺うへんになることが力学的りきがくてきエネルギーの減少げんしょうあらわす。

どこまでつか

  • ΔK=Wnet慣性系かんせいけいつね
  • K+U=const保存ほぞんちから仕事しごとが 0 のときにかぎ
  • 位置いちエネルギーの基準値きじゅんちそのものは任意にんいだが、任意にんいではない
  • 空気抵抗くうきていこう摩擦まさつ無視むしできない問題もんだいでは、保存則ほぞんそくだけでってはならない

よくあるあやま

  • 合力ごうりょく仕事しごとと、重力じゅうりょく摩擦力まさつりょく個別こべつ仕事しごと混同こんどうする
  • 摩擦まさつがあるのに K+U=const使つか
  • 位置いちエネルギーの基準点きじゅんてん途中とちゅう変更へんこうしてしきこわ
  • 仕事しごと符号ふごうを、ちからきだけでめ、変位へんいきを確認かくにんしない

解法かいほう選択せんたく

  • 時間じかん加速度かそくど途中経過とちゅうけいか必要ひつよう運動方程式うんどうほうていしき
  • 始点してん終点しゅうてん速度そくどたかさ・ばねの変位へんいだけりたい → エネルギー
  • 短時間たんじかん衝突しょうとつ前後ぜんご比較ひかくしたい → 運動量うんどうりょう力積りきせき

仕事率しごとりつとエネルギーの時間変化じかんへんか

仕事しごとちから累積るいせき効果こうかであり、仕事率しごとりつはその時間変化じかんへんかである。

P=dWdt

ちから F速度そくど v物体ぶったいはたらくとき、

P=F·v

である。ちから速度そくどおなきなら運動うんどうエネルギーをやし、逆向ぎゃくむきなららす。速度そくど垂直すいちょくちからは、その瞬間しゅんかんには仕事しごとをしない。たとえば等速円運動とうそくえんうんどう向心力こうしんりょく速度そくど垂直すいちょくなので、はやさをえず、きだけをえる。

経路けいろ依存いぞんする仕事しごと依存いぞんしない仕事しごと

保存力ほぞんりょく仕事しごと始点してん終点しゅうてんだけでまり、途中とちゅう道筋みちすじには依存いぞんしない。重力じゅうりょく理想的りそうてきなばねのちからがそのれいである。このとき位置いちエネルギー U導入どうにゅうできる。

一方いっぽう摩擦力まさつりょく仕事しごと移動距離いどうきょり依存いぞんする。おなたかさからおなたかさへ移動いどうしても、なが経路けいろとおれば摩擦まさつ仕事しごとおおきくなる。したがって、摩擦まさつがある問題もんだいでは高低差こうていさだけでなく、実際じっさいうごいた距離きょり確認かくにんする。

位置いちエネルギー曲線きょくせんかた

1 次元じげん位置いちエネルギー U(x)かっているとき、保存力ほぞんりょく

F(x)=-dUdx

あたえられる。位置いちエネルギーがみぎえるなら、ちから左向ひだりむきにはたらく。これは物体ぶったい位置いちエネルギーをげるきへうごこうとする、という意味いみである。

平衡位置へいこういちでは

dUdx=0

である。そのてんU最小さいしょうなら安定平衡あんていへいこう最大さいだいなら不安定平衡ふあんていへいこうである。ばねの U=12kx2x=0最小さいしょうをもつので、そこが安定あんてい平衡位置へいこういちになる。

エネルギーしき選択表せんたくひょう

状況じょうきょう使つかしき注意ちゅうい
合力ごうりょく仕事しごとかるΔK=Wnetつね基本きほんもどれる
保存力ほぞんりょくだけが仕事しごとをするK+U=const摩擦まさつ空気抵抗くうきていこうがないか確認かくにんする
非保存力ひほぞんりょく仕事しごとをするΔ(K+U)=Wnc摩擦まさつなら移動距離いどうきょり確認かくにんする
ちから位置いちわるW=F·dr経路けいろ依存いぞんするかを確認かくにんする

追加例ついかれい: 摩擦まさつまる距離きょり

水平面すいへいめんはやv0物体ぶったい動摩擦力どうまさつりょくだけでまる距離きょりもとめる。ちからきは運動うんどう逆向ぎゃくむきなので、摩擦まさつ仕事しごと

Wfric=-μkmgd

である。仕事しごと運動うんどうエネルギーの関係かんけいより

0-12mv02=-μkmgd

したがって

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]d=v022μkg

る。この問題もんだいでは K+U=const ではなく、非保存力ひほぞんりょく仕事しごと右辺うへんれる。

まとめ

仕事しごととエネルギーの方法ほうほうは、ちからわすれる方法ほうほうではなく、ちから変位へんいむすびつけてべつかたち方法ほうほうである。つね成立せいりつする基本式きほんしき

ΔK=Wnet

であり、保存力ほぞんりょくだけが仕事しごとをするなら

K+U=const

簡約かんやくされる。非保存力ひほぞんりょく仕事しごとをするなら

Δ(K+U)=Wnc

としてあつかう。

つぎむべきページ

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エネルギーしきてるまえ確認かくにん

エネルギーで問題もんだいでは、始点してん終点しゅうてんさきめる。そのあいだはやさ、たかさ、ばねのび、摩擦まさつ移動距離いどうきょりがどのようにわるかをひょうにすると、れるべきこうけにくい。

保存力ほぞんりょくだけなら K+U一定いっていである。摩擦まさつ外力がいりょく仕事しごとをするなら、変化へんかした力学的りきがくてきエネルギーはその仕事しごとひとしい。ちから全部ぜんぶエネルギーにれるのではなく、保存力ほぞんりょくとして位置いちエネルギーにれるものと、仕事しごととして右辺うへんくものをけることが重要じゅうようである。

標準的ひょうじゅんてきには、始点してんを i、終点しゅうてんを f として

Ki+Ui+Wnc=Kf+Uf

く。このしきでは、非保存力ひほぞんりょく仕事しごと Wnc[J;ML2T-2]左辺さへんれている。右辺うへんうつかたもできるが、符号ふごうぎゃくになるので、おな問題もんだいなかではかたち統一とういつする。

文字式もじしき単位たんい

仕事しごと W[J;ML2T-2] は、ちから F[N;MLT-2]変位へんい d[m;L]せきとしてあらわれる。Fdcosθ[J;ML2T-2] では、θ[rad;1]きだけをあらわし、単位たんいえない。

運動うんどうエネルギー K[J;ML2T-2]12mv2[J;ML2T-2] であり、m[kg;M]v[m/s;LT-1] から [kgm2/s2]=[J] になる。重力じゅうりょくによる位置いちエネルギー U=mgh[J;ML2T-2] では、m[kg;M]g[m/s2;LT-2]h[m;L] である。仕事率しごとりつ P[W;ML2T-3]dWdt[J/s;ML2T-3] であり、単位たんい[W] である。

エネルギーでくときのとしあな

エネルギーのしきでは、途中とちゅう時間じかん加速度かそくどせる。そのわり、どのちから仕事しごとをしたかを正確せいかくかぞえる必要ひつようがある。重力じゅうりょくやばねりょく位置いちエネルギーにれたなら、おな仕事しごと右辺うへんにもう一度いちどれてはいけない。

摩擦まさつ仕事しごとでは、変位へんいではなく接触面上せっしょくめんじょうすべった距離きょり必要ひつようになる。物体ぶったい始点してん終点しゅうてん距離きょり d[m;L] と、摩擦まさつ作用さようしたみちのり s[m;L]おなじとはかぎらない。摩擦まさつ仕事しごと Wfric[J;ML2T-2] は、おおきさが一定いっていなら Wfric=-fs[J;ML2T-2]む。

エネルギーだけでりない場合ばあい

エネルギーのしきはやさのおおきさをめるのにつよいが、きや時間じかん直接ちょくせつめにくい。たとえば

12mv2+U(x)=E

からかるのは v2[m2/s2;L2T-2] であり、v[m/s;LT-1]符号ふごう運動うんどうきをべつ判断はんだんする必要ひつようがある。時間じかんもとめるなら、さらに v=dx/dt[m/s;LT-1]運動方程式うんどうほうていしき使つかう。

エネルギーははやさのおおきさをもとめるのにつよいが、きの情報じょうほううしないやすい。K=12mv2[J;ML2T-2]v[m/s;LT-1]二乗にじょうまるため、右向みぎむきと左向ひだりむきを区別くべつしない。

衝突しょうとつ分裂ぶんれつのようにきが重要じゅうよう問題もんだいでは、運動量うんどうりょうしき併用へいようする。円運動えんうんどうのようにきが刻々こくこくわる問題もんだいでは、半径方向はんけいほうこうちからしき必要ひつようになる。

グラフから仕事しごと

ちから位置いちによってわるとき、仕事しごとちから変位へんいせきわせたものである。したがって、F-x グラフでは、曲線きょくせん横軸よこじくかこまれた面積めんせき仕事しごと W[J;ML2T-2]あらわす。

ちから一定いっていなら、面積めんせき長方形ちょうほうけいであり、W=Fd[J;ML2T-2] になる。ちからが 0 から直線的ちょくせんてきえるなら、面積めんせき三角形さんかくけいであり、ばねの仕事しごと位置いちエネルギーにあらわれる 12kx2[J;ML2T-2] とつながる。

グラフが横軸よこじくよりしたにある部分ぶぶんは、仕事しごと意味いみする。進行方向しんこうほうこう逆向ぎゃくむきにちからはたらくと、運動うんどうエネルギーはる。この符号ふごうまでむことが、面積めんせき使つか目的もくてきである。

エネルギー運動範囲うんどうはんい

位置いちエネルギー U[J;ML2T-2]縦軸たてじく位置いち x[m;L]横軸よこじくにしたでは、ぜんエネルギー E[J;ML2T-2] との運動うんどうエネルギー K[J;ML2T-2] である。つまり K=E-U[J;ML2T-2] である。

E[J;ML2T-2] より U[J;ML2T-2]おおきい領域りょういきでは、K[J;ML2T-2]になってしまうため、古典力学こてんりきがくでは到達とうたつできない。かえてんでは K=0[J;ML2T-2]、したがってはやv=0[m/s;LT-1] になる。ちからしきかなくても、運動うんどうできる範囲はんいからめる。

エネルギーしき誤答ごとうパターン

力学的りきがくてきエネルギーを使つかうときの典型的てんけいてきあやまりは、保存力ほぞんりょく仕事しごと位置いちエネルギーにもれ、さらに外力がいりょく仕事しごととしてもう一度いちどすことである。重力じゅうりょくmgh[J;ML2T-2] として位置いちエネルギーにれたなら、重力じゅうりょく仕事しごとべつ右辺うへんれない。

摩擦まさつでは、仕事しごと符号ふごう注意ちゅういする。動摩擦力どうまさつりょく相対運動そうたいうんどうさからうので、通常つうじょう仕事しごとをする。摩擦まさつ仕事しごとせいにしてしまうと、物体ぶったい自然しぜん加速かそくするような不自然ふしぜんこたえになる。

単位たんいざん検査けんさする

エネルギーのしきでは、してよいのはすべて [J]こうだけである。たとえば

12mv2+mgh+12kx2=E

では、運動うんどうエネルギー、重力じゅうりょくによる位置いちエネルギー、ばねの位置いちエネルギーがすべて [J] でそろう。途中とちゅう[N][m/s]こうをそのまましていたら、しきかた見直みなおす。

エネルギーのしきでは、してよいこうはすべて [J] でなければならない。K[J;ML2T-2]U[J;ML2T-2]W[J;ML2T-2]せるが、ちから F[N;MLT-2]距離きょり x[m;L] をそのまましてはいけない。ちからをエネルギーのしきれるには、距離きょりとのせきとして仕事しごと Fx[J;ML2T-2] にする必要ひつようがある。

しき途中とちゅう単位たんいえると、せないりょうぜた時点じてんあやまりにづける。数値すうち大小だいしょうよりまえに、単位たんいおなじかをる。

主要文字式しゅようもじしき単位たんい確認かくにん

仕事しごと W[J;ML2T-2]運動うんどうエネルギー K[J;ML2T-2]位置いちエネルギー U[J;ML2T-2]ぜんエネルギー E[J;ML2T-2]おな単位たんいをもつ。ちから F[N;MLT-2]変位へんい d[m;L]せき Fd[J;ML2T-2]仕事しごとである。

K=12mv2 では、m[kg;M]v[m/s;LT-1]mv2[kgm2/s2;ML2T-2]=[J] である。U=mgh では、m[kg;M]g[m/s2;LT-2]h[m;L] から mgh[J;ML2T-2]る。仕事率しごとりつ P[W;ML2T-3]W[J;ML2T-2]t[s;T]ったりょうである。

数式内すうしきないでの単位たんい明示めいじ

仕事しごとしき
W=F×d×cosθ
である。運動うんどうエネルギーと重力じゅうりょくによる位置いちエネルギーも、文字式もじしき段階だんかい単位たんいたせる。

K=12mv2,U=mgh

始点してん終点しゅうてん途中とちゅうける

エネルギーのしきでは、始点してん終点しゅうてん状態じょうたいだけでまるりょうと、途中とちゅう経路けいろ依存いぞんするりょうける。運動うんどうエネルギー K[J;ML2T-2]位置いちエネルギー U[J;ML2T-2]状態じょうたいりょうである。一方いっぽう摩擦まさつ仕事しごと Wfric[J;ML2T-2] は、途中とちゅうすべった距離きょり s[m;L]依存いぞんする。

問題もんだいくときは、始点してんK[J;ML2T-2]U[J;ML2T-2]終点しゅうてんK[J;ML2T-2]U[J;ML2T-2]途中とちゅうはたら非保存力ひほぞんりょく仕事しごと Wnc[J;ML2T-2]ひょうにする。このひょうつくると、わすれと二重計上にじゅうけいじょうふせぎやすい。

こたえがはやv[m/s;LT-1] なら、最終的さいしゅうてき平方根へいほうこんることがおおい。平方根へいほうこんなかになるなら、その状態じょうたいには到達とうたつできないか、エネルギーしき符号ふごうあやまっている。

エネルギーの損失そんしつをどこへくか

力学的りきがくてきエネルギーが保存ほぞんしない問題もんだいでは、うしなわれたりょうしきのどこにくかをめる。摩擦まさつねつわるなら、非保存力ひほぞんりょく仕事しごと Wnc[J;ML2T-2] として右辺うへんける。衝突しょうとつ変形へんけいおとわるなら、うしなわれたエネルギーを Q[J;ML2T-2] のようにいて収支しゅうしける。

重要じゅうようなのは、えたのではなく、力学的りきがくてきエネルギーとして追跡ついせきしていないかたちうつったとむことである。力学的りきがくてきエネルギーがるとき、ねつ変形へんけいまでふくめたひろ意味いみのエネルギーは保存ほぞんしている。

しきてるときは、左辺さへん右辺うへん全項ぜんこう[J] であることを確認かくにんする。K[J;ML2T-2]U[J;ML2T-2]Wnc[J;ML2T-2]Q[J;ML2T-2]きできるが、ちから F[N;MLT-2]距離きょり x[m;L] をそのままぜてはいけない。

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