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lecture/physics/mechanics/保存則の導出-講義.n.md
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保存則ほぞんそく導出どうしゅつ

date2026-04-25description保存則を公式として受け取るのではなく、運動方程式にどの操作を施すと運動量保存則や力学的エネルギー保存則が現れるかを、単位確認も含めて導く発展講義である。prerequisites力のつり合いと運動の法則 / 仕事と力学的エネルギー / 運動量と力積 / ベクトルと内積 / 微分法の基本type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/mechanics/仕事と力学的エネルギー-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/運動量と力積-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/衝突と運動量保存-講義.n.md
physicsmechanicslectureadvanced

導入どうにゅう

このページは高校こうこう本線ほんせん最短経路さいたんけいろではなく、公式こうしき意味いみ見抜みぬくための発展はってんページである。保存則ほぞんそくは、そとからあたえられた特別とくべつ格言かくげんではない。出発点しゅっぱつてんつね

ma=F

であり、そこへどの操作そうさほどこすかによって、べつ保存量ほぞんりょうあらわれる。このページでは、なに保存ほぞんしたいときになにをすればよいかを、途中とちゅうしき単位たんい確認かくにん省略しょうりゃくせずに整理せいりする。

このページでけるようになること

  • 運動量保存則うんどうりょうほぞんそくが「全体ぜんたいる」とあらわれる理由りゆう
  • 力学的りきがくてきエネルギー保存則ほぞんそくが「変位へんい内積ないせきる」とあらわれる理由りゆう
  • どの条件じょうけん保存則ほぞんそく本質ほんしつ条件じょうけんで、どの条件じょうけんたんなる便利べんり十分条件じゅうぶんじょうけん
  • 保存則ほぞんそく使つかう」のではなく、「保存量ほぞんりょうかたちしきえる」という見方みかた

なにくページか

このページの主題しゅだいふたつである。

  1. けい全体ぜんたいたいしてると、内力ないりょくえて運動量保存則うんどうりょうほぞんそくあらわれる
  2. 運動方程式うんどうほうていしき変位へんい内積ないせきすると、仕事しごととエネルギーのかたちあらわれる

したがって、このページはあたらしい解法かいほう公式こうしきすページではなく、既存きぞん公式こうしきがどこからるかを再構成さいこうせいするページである。

方針ほうしん

運動量保存則うんどうりょうほぞんそくみちびきたいとき

粒子りゅうしごとのしき全部ぜんぶす。ねらいは、内力ないりょくついごとにうことを利用りようして、外力がいりょくだけをのこすことである。

力学的りきがくてきエネルギー保存則ほぞんそくみちびきたいとき

運動方程式うんどうほうていしきdr内積ないせきする。ねらいは、右辺うへん仕事しごと微小量びしょうりょう F·drえることである。このふたつは保存則ほぞんそくでも、おもいつく操作そうさまったことなる。ここを混同こんどうしないことが重要じゅうようである。

適用条件てきようじょうけん

  • 運動量保存則うんどうりょうほぞんそく本質ほんしつ条件じょうけんは、けいはたら外力がいりょく合計ごうけいが 0 であること
  • 粒子りゅうしけい内力ないりょくうためには、ついごとの作用反作用さようはんさよう使つか
  • 力学的りきがくてきエネルギー保存則ほぞんそく本質ほんしつ条件じょうけんは、保存ほぞんちからのする仕事しごとが 0 であること
  • 解析解かいせきかいけることと、保存量ほぞんりょう存在そんざいすることは別問題べつもんだいである

用語ようご定義ていぎ

運動量うんどうりょうMomentum

p=mv

全運動量ぜんうんどうりょうTotal momentum

粒子りゅうしけいでは

P=imivi

である。

仕事しごとWork

dW=F·dr,W=CF·dr

運動うんどうエネルギーKinetic energy

K=12mv2,Ktot=i12mivi2

保存力ほぞんりょくConservative force

仕事しごと経路けいろらず、位置いちエネルギー U導入どうにゅうできるちからである。微小びしょうかたちでは

dU=-Fcons·dr

く。

なに最初さいしょ見分みわけるか

  • けい全体ぜんたいかんがえて外力がいりょくだけをのこしたいのか
  • ちから変位へんいむすびつけて仕事しごと変換へんかんしたいのか
  • 保存ほぞん名付なづけいたしき使つかまえに、その条件じょうけん本当ほんとうたされるか

この判定はんていさきおこなうと、保存則ほぞんそくを「おぼえた公式こうしき」としてではなく「式変形しきへんけい結果けっか」としてあつかえる。

導出どうしゅつまたは基本式きほんしき

1. 運動量保存則うんどうりょうほぞんそく導出どうしゅつ

だん1: 1 粒子りゅうし運動方程式うんどうほうていしき運動量うんどうりょうかたち

Newton の法則ほうそく

mdvdt=F

より

ddt(mv)=F

すなわち

dpdt=F

る。

だん2: 粒子りゅうしけい全部ぜんぶ

N 粒子りゅうしからなるけいで、i 番目ばんめ粒子りゅうしについて

midvidt=Fexti+jiFij

く。これらを全部ぜんぶくわえると

ddtimivi=iFexti+ijiFij

となる。

だん3: 内力ないりょく

作用反作用さようはんさよう

Fij=-Fji

により、二重和にじゅうわ内力ないりょくこうついごとにえる。これは、けい内側うちがわちから全運動量ぜんうんどうりょうえず、外力がいりょくだけが系全体けいぜんたい運動量うんどうりょうえるという内容ないようである。したがって

dPdt=Fexttotal

る。とく

Fexttotal=0

なら

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]P=const

である。

単位たんい確認かくにん

[P]=·

[dPdt]==

であり、ちから整合せいごうしている。

2. 仕事しごと・エネルギー関係かんけい導出どうしゅつ

だん1: 変位へんい内積ないせきする

mdvdt=F

両辺りょうへんdr内積ないせきして

mdvdt·dr=F·dr

とする。

だん2: 左辺さへん運動うんどうエネルギーの微分びぶんえる

dr=vdt

であるから

mdvdt·vdt=mv·dv=d(12mv2)

となる。したがって

dK=F·dr=dW

ゆえに積分せきぶんして

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]ΔK=Wnet

る。

単位たんい確認かくにん

K[J;ML2T-2]=12[1;1][PARSE ERROR: Undefined("Command(\"vert\")")]1×m[kg;M][PARSE ERROR: Undefined("Command(\"vert\")")]kg×v2[m2/s2;L2T-2][PARSE ERROR: Undefined("Command(\"vert\")")]kgm2/s2

であり、仕事しごと単位たんい一致いっちする。

3. 力学的りきがくてきエネルギー保存則ほぞんそく導出どうしゅつ

保存力ほぞんりょくだけが仕事しごとをするなら

dU=-Fcons·dr

であるから、

dK=Fcons·dr=-dU

すなわち

d(K+U)=0

る。よって

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]K+U=const

となる。

より一般いっぱんには、非保存力ひほぞんりょく仕事しごと Wncのこして

Δ(K+U)=Wnc

くのが本質ほんしつである。

なぜその変形へんけいおもいつくのか

運動量うんどうりょう場合ばあい

けい全体ぜんたい運動うんどうりたいなら、部分ぶぶんごとのではなく総和そうわるのが自然しぜんである。多粒子系たりゅうしけいでは内力ないりょくついになっているので、全部ぜんぶせば内側うちがわのやりりがえ、そとからくわえた効果こうかだけがのこる。

エネルギーの場合ばあい

運動方程式うんどうほうていしきには v2直接ちょくせつない。そこで、変位へんい内積ないせきして右辺うへん仕事しごとかたちえれば、左辺さへん自然しぜんd(12mv2)わる。したがって、「変位へんい内積ないせきする」という操作そうさかぎになる。

具体例ぐたいてきれい 1: 2 物体ぶったい衝突しょうとつでの運動量保存うんどうりょうほぞん

短時間たんじかん衝突しょうとつでは、接触力せっしょくりょくおおきくても接触時間せっしょくじかんみじかいので、外力がいりょく力積りきせき無視むしできる場合ばあいおおい。そのとき

Pbefore=Pafter

もちいる。ここでいている本質ほんしつは、衝突力しょうとつりょく内力ないりょくであり、全体和ぜんたいわるとえることである。

具体例ぐたいてきれい 2: 自由落下じゆうらっか

重力じゅうりょくだけが仕事しごとをするなら

K+U=const

より

0+mgh=12mv2+0

となる。ここで使つかっている本質ほんしつは、重力じゅうりょく保存力ほぞんりょくであることであり、「落下問題らっかもんだいだから保存則ほぞんそく使つかう」のではない。

比較例ひかくれい: 摩擦まさつがあるとき

摩擦まさつがあるなら

K+U=const

使つかえない。しかし

ΔK=Wnet

Δ(K+U)=Wnc

はなお有効ゆうこうである。したがって、保存則ほぞんそくこわれたときは、より基本きほんしきもどればよい。

けいかた保存ほぞんするりょうわる

保存則ほぞんそく使つかまえに、どこまでをけいふくめるかをめる必要ひつようがある。おな現象げんしょうでも、けい境界きょうかいえると、外力がいりょく内力ないりょく分類ぶんるいわるからである。

たとえば 2 物体ぶったい衝突しょうとつで、1 物体ぶったいだけをけいにすると、相手あいてからの衝突力しょうとつりょく外力がいりょくであり、その物体ぶったい運動量うんどうりょうわる。一方いっぽうで 2 物体ぶったいをまとめてけいにすると、衝突力しょうとつりょく内力ないりょくになり、外力がいりょく力積りきせき無視むしできれば全運動量ぜんうんどうりょう保存ほぞんする。

したがって、保存則ほぞんそくは「物体ぶったいごとに勝手かってしき」ではなく、えらんだけいについて外部がいぶからの作用さようがあるかを調しらべるしきである。

保存則ほぞんそく見取みと

保存則ほぞんそくは「いつでもなんでも保存ほぞんする」という主張しゅちょうではない。なにが 0 かによって、保存ほぞんするりょうわる。

0 になるもの保存ほぞんするりょう典型例てんけいれい
外力がいりょく合力ごうりょく全運動量ぜんうんどうりょう短時間たんじかん衝突しょうとつ宇宙空間うちゅうくうかん分裂ぶんれつ
非保存力ひほぞんりょく仕事しごと力学的りきがくてきエネルギー摩擦まさつなしの落下らっか、ばね、重力場じゅうりょくば
外力がいりょくのモーメント角運動量かくうんどうりょう中心力ちゅうしんりょく支点してんまわりの衝突しょうとつ

問題もんだいでは、保存ほぞんしそうなりょうさきめるのではなく、そのりょうえる外部がいぶからの作用さようが 0 かどうかさき確認かくにんする。

追加例ついかれい: 爆発ばくはつとエネルギー

静止せいししていた物体ぶったい内部ないぶ爆発ばくはつで 2 つにかれる。外力がいりょく力積りきせき無視むしできるなら、全運動量ぜんうんどうりょう保存ほぞんする。

m1v1+m2v2=0

したがって 2 つの破片はへん運動量うんどうりょうおおきさがひとしく逆向ぎゃくむきである。一方いっぽうで、運動うんどうエネルギーはえることがある。これは内部ないぶたくわえられていた化学かがくエネルギーや弾性だんせいエネルギーが運動うんどうエネルギーへ変換へんかんされたからであり、力学的りきがくてきエネルギー保存ほぞんとはべつはなしである。

どこまでつか

  • 運動量保存則うんどうりょうほぞんそく外力がいりょく合計ごうけいが 0 の特別とくべつ場合ばあいであり、つね基本式きほんしき[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]dPdt=Fexttotal である
  • 力学的りきがくてきエネルギー保存則ほぞんそく非保存力ひほぞんりょく仕事しごとが 0 の特別とくべつ場合ばあいであり、つね基本式きほんしきΔK=Wnet である
  • かいもとまる」と「保存量ほぞんりょうがある」はべつはなしである

よくあるあやま

  • 運動量保存則うんどうりょうほぞんそく条件じょうけんかずに使つか
  • 作用反作用さようはんさようつい別物体べつぶったいはたらくことをわすれて、単一物体たんいつぶったい相殺そうさいさせる
  • 力学的りきがくてきエネルギー保存則ほぞんそくΔK=Wおなじものとしてあつか
  • 摩擦まさつがあるのに保存則ほぞんそくかたちだけを適用てきようする

まとめ

保存則ほぞんそくは、運動方程式うんどうほうていしきから

  • 全体和ぜんたいわ
  • 変位へんい内積ないせきする

という二種類にしゅるい操作そうさほどこした結果けっかとしてあらわれる。したがって、保存則ほぞんそくただしく使つかうには、なに保存ほぞんしたいかにおうじて、どの変形へんけいるべきかを見抜みぬくことさきである。

つぎむべきページ

data/lecture/physics/mechanics/運動量と力積-講義.n.md data/lecture/physics/mechanics/重心系での衝突-講義.n.md

保存則ほぞんそくえら順序じゅんじょ

保存則ほぞんそくは「使つかえそうな公式こうしき」からえらぶのではなく、そとからはいりょうがあるかでえらぶ。運動量うんどうりょうなら外力がいりょく力積りきせき、エネルギーなら非保存力ひほぞんりょく仕事しごと角運動量かくうんどうりょうなら外力がいりょくのモーメントをる。

りょう保存ほぞん条件じょうけんやぶるもの
P[kgm/s;MLT-1]Iext[Ns;MLT-1]0[Ns;MLT-1]外力がいりょく力積りきせき
E[J;ML2T-2]Wnon[J;ML2T-2]=0[J;ML2T-2]摩擦まさつなどの非保存力ひほぞんりょく仕事しごと
L[kgm2/s;ML2T-1]τextΔt[Nms;ML2T-1]0[Nms;ML2T-1]外力がいりょくのモーメント

保存ほぞんしないときも、その変化量へんかりょう右辺うへんけば有効ゆうこうしきになる。

問題もんだいくときは、最初さいしょから保存ほぞんしそうなりょうさがすのではなく、まずけい時間範囲じかんはんいめる。そのうえで、外力がいりょく力積りきせき無視むしできるなら運動量うんどうりょう外力がいりょくのモーメントが 0[Nm;ML2T-2] なら角運動量かくうんどうりょう非保存力ひほぞんりょく仕事しごと0[J;ML2T-2] なら力学的りきがくてきエネルギーを使つかう。

判定はんていひょうにすると、保存ほぞんさせたいりょう無視むしすべき作用さよう混同こんどうしにくい。

使つかりょう保存ほぞん条件じょうけんやぶ作用さよう
運動量うんどうりょう P[kgm/s;MLT-1]外力がいりょく力積りきせき Iext[Ns;MLT-1]無視むしできる外力がいりょく
角運動量かくうんどうりょう L[kgm2/s;ML2T-1]外力がいりょくのモーメント τext[Nm;ML2T-2]無視むしできる外力がいりょくのモーメント
力学的りきがくてきエネルギー K+U[J;ML2T-2]非保存力ひほぞんりょく仕事しごと Wnc[J;ML2T-2]無視むしできる摩擦まさつ変形へんけいねつへの移動いどう

おな問題もんだいでも、時間範囲じかんはんいえると使つかえる保存則ほぞんそくわる。衝突中しょうとつちゅう短時間たんじかんなので重力じゅうりょく力積りきせき無視むしできても、衝突前後しょうとつぜんごなが運動うんどうでは重力じゅうりょく無視むしできないことがある。保存則ほぞんそく状況じょうきょうではなく、えらんだけい時間範囲じかんはんいたいして判定はんていする。

保存ほぞんしないりょうやく

保存ほぞんしないからといって、そのりょう不要ふようになるわけではない。運動量うんどうりょう保存ほぞんしないときは、外力がいりょく力積りきせきがその変化へんかあたえる。力学的りきがくてきエネルギーが保存ほぞんしないときは、非保存力ひほぞんりょく仕事しごとがその変化へんかあたえる。角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんしないときは、外力がいりょくのモーメントの力積りきせきがその変化へんかあたえる。

つまり保存則ほぞんそくは、「わらない場合ばあいだけの公式こうしき」ではなく、「なにがそのりょうえるか」をしめ基本法則きほんほうそく特別とくべつ場合ばあいである。この理解りかいにすると、保存ほぞんするかどうかを丸暗記まるあんきする必要ひつようがなくなる。

文字式もじしき単位たんい

保存則ほぞんそくみちびくときも、文字式もじしき単位たんいう。全運動量ぜんうんどうりょう P[kgm/s;MLT-1]外力がいりょく合力ごうりょく Ftotalext[N;MLT-2]時間じかん t[s;T] について、dP/dt[kgm/s2;MLT-2]=[N] である。

仕事しごととエネルギーでは、K[J;ML2T-2]U[J;ML2T-2]W[J;ML2T-2]おな単位たんいあつかう。ΔK=Wnet[J;ML2T-2] では両辺りょうへん[J]Δ(K+U)=Wnc[J;ML2T-2] でも両辺りょうへん[J] である。保存ほぞんするかどうかのまえに、しているりょう単位たんいおなじかを確認かくにんする。

しき極限きょくげんから保存則ほぞんそく

保存則ほぞんそくは、より一般的いっぱんてき変化へんかしき右辺うへんが 0 になる特別とくべつ場合ばあいである。運動量うんどうりょうなら

ΔP=Iext

であり、より丁寧ていねいには

ΔP=Iext

ける。外力がいりょく力積りきせき Iext[Ns;MLT-1]0[Ns;MLT-1] なら ΔP=0[kgm/s;MLT-1] となる。力学的りきがくてきエネルギーなら、非保存力ひほぞんりょく仕事しごと Wnc[J;ML2T-2]0[J;ML2T-2] のときに K+U[J;ML2T-2]保存ほぞんする。

この見方みかたでは、「保存ほぞんするかどうか」を暗記あんきするより、「なにがそのりょうえるか」をさきかんがえる。える作用さよう無視むしできる極限きょくげんで、保存則ほぞんそくあらわれる。

複数ふくすう保存則ほぞんそく同時どうじ使つかうとき

未知数みちすうが 2 つ以上いじょうあるときは、保存則ほぞんそくも 1 ぽんではりない。運動量保存うんどうりょうほぞん速度そくどの 1 しき力学的りきがくてきエネルギー保存ほぞん速度そくどの 2 しきとしてはたらくため、おな未知速度みちそくどべつ角度かくどからしばれる。

たとえば 1 次元じげん弾性衝突だんせいしょうとつでは、運動量うんどうりょうについて

m1v1+m2v2=m1v1+m2v2

て、力学的りきがくてきエネルギーについて

12m1v12+12m2v22=12m1v12+12m2v22

てる。前者ぜんしゃ各項かくこう[kgm/s]後者こうしゃ各項かくこう[J] でそろう。単位たんいちがう 2 種類しゅるいしきだからこそ、おな現象げんしょうべつ制約せいやくとして使つかえる。

運動量うんどうりょう角運動量かくうんどうりょう力学的りきがくてきエネルギーは、同時どうじ使つかえることもあれば、一部いちぶだけ使つかえることもある。衝突しょうとつでは運動量うんどうりょう保存ほぞんしても、力学的りきがくてきエネルギーはねつ変形へんけいうつることがある。中心力ちゅうしんりょくでは角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんし、摩擦まさつがなければ力学的りきがくてきエネルギーも保存ほぞんする。

使つか保存則ほぞんそくやすときは、条件じょうけん一緒いっしょえているかを確認かくにんする。しき本数ほんすうだけをやしても、条件じょうけんたしていなければかい物理的ぶつりてき意味いみをもたない。

主要文字式しゅようもじしき単位たんい確認かくにん

全運動量ぜんうんどうりょう P[kgm/s;MLT-1]外力がいりょく合力ごうりょく Fext[N;MLT-2]力積りきせき Iext[Ns;MLT-1]使つかう。FextΔt[Ns;MLT-1][kgm/s]おな単位たんいなので、運動量変化うんどうりょうへんか ΔP[kgm/s;MLT-1]対応たいおうする。

エネルギーでは、K[J;ML2T-2]U[J;ML2T-2]W[J;ML2T-2]Δ(K+U)[J;ML2T-2]おな単位たんいあつかう。角運動量かくうんどうりょうあつかうときは、L[kgm2/s;ML2T-1]τΔt[Nms;ML2T-1]おな単位たんいであることを確認かくにんする。

数式内すうしきないでの単位たんい明示めいじ

運動量うんどうりょう変化へんか
ΔP=Iext
ける。仕事しごととエネルギーでも、保存ほぞん非保存ひほぞん判断はんだんするまえ両辺りょうへん単位たんい数式内すうしきないでそろえる。

ΔK=Wnet,Δ(K+U)=Wnc

解法かいほうとしての保存則ほぞんそく選択せんたく

保存則ほぞんそく使つかまえに、変化へんかさせる作用さよう無視むしできるかを確認かくにんする。運動量うんどうりょうなら外力がいりょく力積りきせき角運動量かくうんどうりょうなら外力がいりょくのモーメントの力積りきせき力学的りきがくてきエネルギーなら非保存力ひほぞんりょく仕事しごとる。

たとえば、短時間たんじかん衝突しょうとつでは重力じゅうりょく存在そんざいしても、その力積りきせき衝突力しょうとつりょく力積りきせきくらべてちいさければ運動量うんどうりょう保存ほぞんとしてあつかえる。一方いっぽう衝突しょうとつ変形へんけいねつしょうじるなら、力学的りきがくてきエネルギーは保存ほぞんしない。

数式内すうしきないで、P[kgm/s;MLT-1]I[Ns;MLT-1]K[J;ML2T-2]U[J;ML2T-2]W[J;ML2T-2]単位たんい確認かくにんすると、保存ほぞんさせているりょう混同こんどうしにくい。

保存則ほぞんそくやぶれてえる理由りゆう

保存則ほぞんそくやぶれたようにえるとき、おおくはけいかたせまい。物体ぶったいだけをけいにすると、摩擦まさつ力学的りきがくてきエネルギーがったようにえる。しかしゆか周囲しゅういまでふくめれば、ねつとしてうつったエネルギーもふくめて保存ほぞんかんがえられる。

運動量うんどうりょうでもおなじである。物体ぶったい 1 つだけをけいにすれば、外力がいりょく運動量うんどうりょうわる。相手あいて物体ぶったいまでふくめれば、その相互作用そうごさよう内力ないりょくになり、全運動量ぜんうんどうりょうではうことがある。

したがって、保存ほぞんしないと判断はんだんするまえに、けいひろげると保存ほぞんするかをかんがえる。単位たんいとしては、運動量うんどうりょうなら P[kgm/s;MLT-1]、エネルギーなら E[J;ML2T-2]角運動量かくうんどうりょうなら L[kgm2/s;ML2T-1]追跡ついせきしていることを明確めいかくにする。

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