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斜面・摩擦・ばねの力学md b69a650
lecture/physics/mechanics/斜面・摩擦・ばねの力学-講義.n.md
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斜面しゃめん摩擦まさつ・ばねの力学りきがく

date2026-04-25description斜面・摩擦・ばねの問題を、自由体図、軸設定、摩擦の判定、自然長からの変位という四つの確認事項で整理し、力学の本線として統一的に扱う。prerequisites力の図と運動方程式 / 力のつり合いと運動の法則 / 三角関数の基本type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/mechanics/力学ポータル-講義.n.md / data/lecture/physics/foundation/力の図と運動方程式-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/仕事と力学的エネルギー-講義.n.md
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導入どうにゅう

このページの核心かくしんは、斜面しゃめん摩擦まさつ・ばねが同時どうじあらわれても、最初さいしょ確認かくにんすべきことはつしかないというてんにある。

  1. どの物体ぶったいすか
  2. 自由体図じゆうたいずをどうえがくか
  3. じくをどちらにるか
  4. 摩擦まさつ種類しゅるいと、ばねの変位へんいをどう定義ていぎするか

問題もんだい複雑ふくざつえるのは、ちからえるからではなく、座標ざひょうかた未知みちりょう定義ていぎ曖昧あいまいなまましきはじめるからである。したがって、このページでは個別こべつ公式こうしきやすのではなく、りつしき順序じゅんじょ固定こていする。

このページでけるようになること

  • 斜面しゃめんうえでの重力じゅうりょく分解ぶんかい垂直抗力すいちょくこうりょく決定けってい
  • 静止摩擦せいしまさつ動摩擦どうまさつ判定はんてい使つか
  • ばねの自然長しぜんちょうからの変位へんい未知みちりょうとしてりつしきする手順てじゅん
  • 運動方程式うんどうほうていしき処理しょりすべき場面ばめんと、エネルギーにえるべき場面ばめん見分みわ

なにくページか

このページの本線ほんせんは、つぎのような標準形ひょうじゅんけいである。

  • 斜面しゃめん沿ってうご質点しつてん
  • 摩擦まさつのある面上めんじょう質点しつてん
  • ばねに接続せつぞくされた質点しつてん
  • 斜面しゃめん摩擦まさつ・ばねの要素ようそわさった質点しつてん

いずれも、本質ほんしつ

F=ma

である。ただし、そのまえどの成分せいぶん未知みちりょうとするかめなければならない。

方針ほうしん

このページで最初さいしょ方針ほうしんは、公式こうしきさがすことではなく、つぎのテンプレートにしたがうことである。

  1. 物体ぶったいを 1 つえらび、その物体ぶったいだけにはたらちから図示ずしする
  2. 斜面しゃめんがあるなら、原則げんそくとして斜面しゃめん平行へいこう垂直すいちょくじく
  3. 摩擦まさつがあるなら、静止せいしすべりかをさき判定はんていする
  4. ばねがあるなら、自然長しぜんちょうからの変位へんい未知みちりょうにする
  5. そのうえで成分せいぶんごとに運動方程式うんどうほうていしきまたはつりいのしきてる

この順番じゅんばんくずすと、摩擦力まさつりょく誤用ごよう、ばねの符号ふごうミス、重力じゅうりょく成分せいぶんちがえがきやすい。

適用条件てきようじょうけん

  • このページの基本式きほんしき慣性系かんせいけいもちいる
  • フックの法則ほうそく F=-kx弾性限界だんせいげんかい範囲はんいでのみもちいる
  • 動摩擦力どうまさつりょく fk=μkN は、実際じっさいすべっている場面ばめんでのみもちいる
  • 静止摩擦力せいしまさつりょく一般いっぱんfs=μsN ではなく、|fs|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsNたす未知みちりょうとしてあつか

用語ようご定義ていぎ

摩擦力まさつりょくFriction force

摩擦力まさつりょくFriction forceとは、接触せっしょくめん沿相対そうたい運動うんどう、または相対そうたい運動うんどうしようとする傾向けいこうさからうちからである。きは「速度そくど逆向ぎゃくむき」ではなく、相対そうたい運動うんどうきにさからうかんがえる。

静止摩擦力せいしまさつりょく動摩擦力どうまさつりょく

種類しゅるいおおきさ使つか場面ばめん
静止摩擦力せいしまさつりょく|fs|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsN相対そうたい運動うんどうしようとするきにさからう静止せいししている
動摩擦力どうまさつりょくfk=μkN相対そうたい運動うんどうきにさからうすでにすべっている

ここでもっと重要じゅうようなのは、静止摩擦力せいしまさつりょく必要ひつようなだけというてんである。最大値さいだいちμsN であるのであって、つねμsN ではない。

静止摩擦力せいしまさつりょくきのかた

静止摩擦力せいしまさつりょくきは、物体ぶったい実際じっさいうごいているきではなく、摩擦まさつがなければ相対的そうたいてきうごさからってまる。きがまようときは、いったんかり正方向せいほうこうfsいてしきく。結果けっかなら、実際じっさいきは仮定かていぎゃくである。

この方法ほうほうでは、きをさきてにいく必要ひつようがない。さらに最後さいご

|f_s|le mu_sN

確認かくにんすれば、静止せいし実現じつげんできるかどうかも判定はんていできる。

フックの法則ほうそく

ばねの自然長しぜんちょうからの変位へんいx、ばね定数ていすうk とすると、

F=-kx

である。負号ふごうは、ばねのちから変位へんい逆向ぎゃくむき、すなわちもともどきにはたらくことをあらわす。

ばね定数ていすう

ばね定数ていすう k単位たんい[N/m] であり、単位たんい変位へんいあたりの弾性だんせいちからおおきさをあらわす。kおおきいほど、おな変位へんいたいしておおきなちから必要ひつようである。

弾性だんせいエネルギー

ばねの自然長しぜんちょうからの変位へんいx とすると、弾性だんせいエネルギーは

U=12kx2

である。これは

U=0xkxdx=12kx2

みちびかれる。

なに最初さいしょ見分みわけるか

1. じくかた

斜面しゃめんがあるときは、通常つうじょう斜面しゃめん平行へいこう垂直すいちょくじくる。そうすると、垂直抗力すいちょくこうりょく摩擦力まさつりょく軸方向じくほうこう一致いっちし、分解ぶんかい最小さいしょうになる。

2. 摩擦まさつ静止せいしすべりか

摩擦まさつがあるときは、まず静止せいししうるかどうかを判定はんていする。たとえば斜面しゃめんじょうなら

mgsinθ[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsN

なら静止せいししうる。これをたさないときにのみ、動摩擦どうまさつちからもちいる。

3. ばねの変位へんいをどこからはかるか

ばねがあるときの変位へんい x は、位置座標いちざひょうそのものではなく、自然長しぜんちょうからのちぢである。ここを曖昧あいまいにすると符号ふごうこわれる。

直感的ちょっかんてき説明せつめい

斜面しゃめんではなぜじくまわすのか

水平すいへい鉛直えんちょくじくると、重力じゅうりょくはそのままけるが、垂直抗力すいちょくこうりょく摩擦力まさつりょく分解ぶんかいしなければならない。斜面しゃめん平行へいこう垂直すいちょくじくると、分解ぶんかいすべきなのは重力じゅうりょくだけになる。したがって、情報じょうほうもっとすくなくたもじくかた斜面しゃめんじくである。

静止摩擦せいしまさつはなぜ「必要ひつようなだけ」なのか

ちいさな外力がいりょく物体ぶったいがまだ静止せいししているとき、接触せっしょくめんはその外力がいりょくすだけの摩擦まさつかえす。外力がいりょくえれば摩擦まさつえる。ただし、無限むげんにはえず、上限じょうげん μsNたっした瞬間しゅんかん静止せいしたもてなくなる。したがって、静止摩擦力せいしまさつりょくさき未知みちりょうとしてくのがただしい。

ばねの負号ふごうなに意味いみするか

ばねをばせば、ばねはちぢもうとする。ちぢめれば、ばねはびようとする。したがって、ばねのちからきはつね変位へんい逆向ぎゃくむきであり、その内容ないようF=-kx負号ふごうっている。

導出どうしゅつまたは基本式きほんしき

1. 斜面しゃめんうえ重力じゅうりょく分解ぶんかい

傾斜角けいしゃかく θ斜面上しゃめんじょうで、斜面しゃめん沿きをせいとする。重力じゅうりょく mg平行へいこう成分せいぶん垂直すいちょく成分せいぶんけると

mg=mgsinθ,mg=mgcosθ

である。よって、摩擦まさつなしなら

ma=mgsinθ,N=mgcosθ

る。

2. 動摩擦どうまさつがある斜面しゃめん

実際じっさいすべっているとき、摩擦力まさつりょくおおきさは

fk=μkN=μkmgcosθ

である。斜面しゃめん方向ほうこう運動方程式うんどうほうていしき

ma=mgsinθ-μkmgcosθ

すなわち

a=g(sinθ-μkcosθ)

となる。

3. 静止せいし条件じょうけん

静止せいししているなら、斜面しゃめん方向ほうこうはつりいであるから

fs=mgsinθ

である。これが静止摩擦力せいしまさつりょく許容範囲きょようはんい

|f_s|le mu_sN=mu_smgcostheta

たすときにのみ静止せいしたもてる。したがって判定条件はんていじょうけん

tanθ[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μs

である。

4. ばねつき鉛直えんちょく運動うんどう

下向したむきをせいとし、自然長しぜんちょうからの変位へんいx とすると、重力じゅうりょくとばねのちからより

mx¨=mg-kx

る。平衡点へいこうてん

x0=mgk

のまわりで u=x-x0 とおくと

mu¨=-ku

となり、復元力ふくげんりょくかた方程式ほうていしきちる。

具体例ぐたいてきれい 1: 斜面しゃめんうえ静止せいし条件じょうけん

傾斜角けいしゃかく θ斜面上しゃめんじょう質量しつりょう m物体ぶったい静止せいししている。静止せいししうる条件じょうけんもとめる。方針ほうしんは、最初さいしょから f=μsNかず、まずつりいのしきくことである。斜面しゃめん方向ほうこうのつりいより

fs=mgsinθ

垂直方向すいちょくほうこうより

N=mgcosθ

したがって

mgsinθ[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsmgcosθ

ゆえに

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]tanθ[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μs

る。ここではじめて μs登場とうじょうする。

具体例ぐたいてきれい 2: 摩擦まさつあり水平面すいへいめん

質量しつりょう m物体ぶったい水平面上すいへいめんじょう右向みぎむきにし、すでに右向みぎむきにすべっているとする。ちからF動摩擦係数どうまさつけいすうμk とすると

N=mg,fk=μkmg

であり、右向みぎむきをせいとして

ma=F-μkmg

となる。ここで摩擦まさつきは「右向みぎむきにうごいているから左向ひだりむき」であり、ちからきそのものとは独立どくりつである。

具体例ぐたいてきれい 3: ばね単独たんどく

水平面上すいへいめんじょう摩擦まさつ無視し、ばねの自然長しぜんちょうからみぎx だけいた質点しつてんかんがえる。ばねのちから左向ひだりむきに

F=-kx

であり、運動方程式うんどうほうていしき

mx¨=-kx

となる。みぎくほど左向ひだりむきにつよもどそうとするという内容ないようが、このしきにそのままっている。

具体例ぐたいてきれい 4: 斜面しゃめんとばね

傾斜角けいしゃかく 30摩擦まさつなし、ばね定数ていすう k=100[N/m;MT-2]質量しつりょう m=1[kg;M]物体ぶったい斜面しゃめん沿ってばねにつながれ、静止せいししている。自然長しぜんちょうからのちぢx[m;L]もとめる。静止せいしなので斜面しゃめん方向ほうこうはつりいである。

kx=mgsin30=1×9.8×0.5=4.9

x=4.9100=0.049=4.9

単位たんい確認かくにん:

×=

であり、整合せいごうしている。

どこまでつか

  • 摩擦係数まさつけいすう一定いっていとみなすのは近似きんじであり、高速こうそく高温こうおん特殊とくしゅ材料ざいりょうではやぶれる
  • フックの法則ほうそく大変形だいへんけいではやぶれる
  • 斜面しゃめん方向ほうこう垂直方向すいちょくほうこうじく選択せんたく便利べんりなだけで、絶対ぜったいにそうしなければならないわけではない
  • ばねの変位へんい自然長しぜんちょう基準きじゅんであり、位置いち原点げんてんべつってもよいが、その場合ばあい変位へんいとの関係かんけいける必要ひつようがある

よくあるあやま

  • 静止摩擦力せいしまさつりょく無条件むじょうけんf=μsN
  • 重力じゅうりょく平行へいこう成分せいぶん垂直すいちょく成分せいぶんsincosちがえる
  • ばねの変位へんい自然長しぜんちょうからではなく座標ざひょうそのものとしてあつかい、負号ふごうこわ
  • 摩擦まさつ運動方向うんどうほうこうさからう」を機械的きかいてき使つかい、相対そうたい運動うんどうきをかんがえない

解法かいほう選択せんたく

  • ちからすくなく、加速度かそくど張力ちょうりょく途中とちゅうまでりたい → 運動方程式うんどうほうていしき
  • たかさやはやさの前後関係ぜんごかんけいだけをりたい → 仕事しごととエネルギー
  • すべはじめる条件じょうけんりたい → まず静止摩擦せいしまさつ上限じょうげん判定はんてい

摩擦まさつがあるときのエネルギーしき

摩擦まさつがある問題もんだいでも、エネルギーの方法ほうほう使つかえないわけではない。使つかえないのは K+U=const であって、非保存力ひほぞんりょく仕事しごとれればよい。

Δ(K+U)=Wfric

斜面しゃめん距離きょり s だけすべるなら、動摩擦力どうまさつりょく仕事しごと

Wfric=-μkNs

である。摩擦まさつ仕事しごと移動距離いどうきょり比例ひれいするので、たかさだけでなく、実際じっさいすべったみちながさを確認かくにんする必要ひつようがある。

斜面しゃめんすべ臨界角りんかいかく

斜面しゃめんじょう物体ぶったい静止せいししていられるかは、静止摩擦力せいしまさつりょく上限じょうげんまる。斜面しゃめん角度かくどθ とすると

fs=mgsinθ,N=mgcosθ

であり、静止せいしできる条件じょうけん

mgsinθ[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsmgcosθ

したがって

tanθ[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μs

である。すべ境界きょうかいでは

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]tanθc=μs

となる。この θc臨界角りんかいかくとしてめば、角度かくどおおきくしていく問題もんだい一気いっき判断はんだんできる。

ばねの平衡位置へいこういちからはか方法ほうほう

鉛直えんちょくばねや斜面上しゃめんじょうのばねでは、自然長しぜんちょうからの変位へんい xくと重力じゅうりょくこうのこることがある。平衡位置へいこういち x0さきもとめ、

u=x-x0

くと、重力じゅうりょくとばねの定常的ていじょうてきなつりいがえて

mu¨=-ku

かたちになる。振動しんどう調しらべるときは、自然長しぜんちょうではなく平衡位置へいこういちからのずれ u使つかうと見通みとおしがよい。

まとめ

斜面しゃめん摩擦まさつ・ばねの問題もんだいは、別々べつべつ特殊とくしゅ公式こうしきくのではない。自由体図じゆうたいずじく設定せってい摩擦まさつ判定はんてい自然長しぜんちょうからの変位へんいというつをさき固定こていすれば、すべて通常つうじょう運動方程式うんどうほうていしきもどる。

つぎむべきページ

data/lecture/physics/mechanics/仕事と力学的エネルギー-講義.n.md data/lecture/physics/mechanics/円運動と単振動-講義.n.md

文字式もじしき単位たんい

静止摩擦せいしまさつは、いつも μsN[N;MLT-2] になるわけではない。まず運動方程式うんどうほうていしきやつりいから必要ひつよう摩擦力まさつりょく freq[N;MLT-2]もとめ、そのあとで

|freq|μs[1]N

確認かくにんする。等号とうごうは「限界げんかいぎりぎり」をあらわし、不等号ふとうごう範囲はんいでは物体ぶったいはまだ静止せいしできる。動摩擦どうまさつえるのは、この条件じょうけんやぶれたあとである。

斜面しゃめんでは、重力じゅうりょくそのもの mg[N;MLT-2] と、斜面方向しゃめんほうこう垂直方向すいちょくほうこう成分せいぶんけてむ。角度かくど θ[rad;1]たいして

mgsinθ=mgsinθ[1]
mgcosθ=mgcosθ[1]

であり、sinθcosθ無次元むじげん係数けいすうである。摩擦力まさつりょくf[N;MLT-2]=μ[1]N[N;MLT-2]、ばねの弾性力だんせいりょくkx[N;MLT-2]み、k[N/m;MT-2]x[m;L]せきちから単位たんいになる。

斜面しゃめんでは、重力じゅうりょく平行成分へいこうせいぶん mgsinθ[N;MLT-2]垂直成分すいちょくせいぶん mgcosθ[N;MLT-2]垂直抗力すいちょくこうりょく N[N;MLT-2]摩擦力まさつりょく f[N;MLT-2]おなちから単位たんいあつかう。角度かくど θ[rad;1]無次元むじげんとして三角関数さんかくかんすうなかはいる。

ばねでは、ばね定数ていすう k[N/m;MT-2]変位へんい x[m;L]弾性力だんせいりょく kx[N;MLT-2] である。ばねの位置いちエネルギー 12kx2[J;ML2T-2] では、k[N/m;MT-2]x2[m2;L2] から [Nm]=[J]る。

斜面問題しゃめんもんだい標準分解ひょうじゅんぶんかい

斜面しゃめんでは、重力じゅうりょく mg[N;MLT-2]斜面しゃめん平行へいこう成分せいぶん垂直すいちょく成分せいぶんける。角度かくどθ[rad;1] とすると、平行成分へいこうせいぶんmgsinθ[N;MLT-2]垂直成分すいちょくせいぶんmgcosθ[N;MLT-2] である。符号ふごうは、斜面しゃめんくだきをせいにするか、のぼきをせいにするかでまる。

垂直方向すいちょくほうこうさないあいだは、垂直方向すいちょくほうこう加速度かそくどは 0 である。したがって、ほかに垂直方向すいちょくほうこうちからがなければ

N=mgcosθ

ける。ここで N[N;MLT-2]垂直抗力すいちょくこうりょくである。このしきさきすと、摩擦力まさつりょく f[N;MLT-2]上限じょうげん μsN[N;MLT-2]動摩擦力どうまさつりょく μkN[N;MLT-2]あつかいやすい。

摩擦まさつ・ばね・斜面しゃめん同時どうじ問題もんだい

斜面しゃめん摩擦まさつ、ばねが同時どうじるときは、ちから部分ぶぶんとエネルギーで部分ぶぶんける。瞬間しゅんかん加速度かそくど a[m/s2;LT-2]われるなら運動方程式うんどうほうていしき使つかう。はやv[m/s;LT-1]最大圧縮さいだいあっしゅく x[m;L]われるなら、仕事しごととエネルギーのしき有効ゆうこうである。

ばねのちから kx[N;MLT-2]位置いちわるので、ちから平均へいきん安易あんい使つかうより、ばねの位置いちエネルギー 12kx2[J;ML2T-2]使つかうほうが安全あんぜんである。一方いっぽう動摩擦力どうまさつりょくおおきさが一定いっていなら、その仕事しごと-μkNs[J;ML2T-2]ける。ここで s[m;L]接触面せっしょくめん沿ってすべった距離きょりである。

主要文字式しゅようもじしき単位たんい確認かくにん

角度かくど θ[rad;1] は、三角関数さんかくかんすうなかでは無次元むじげんとしてあつかう。重力じゅうりょく成分せいぶん mgsinθ[N;MLT-2]mgcosθ[N;MLT-2] は、どちらもちからである。垂直抗力すいちょくこうりょく N[N;MLT-2]摩擦力まさつりょく f[N;MLT-2]摩擦係数まさつけいすう μ[1;1]けてむ。

ばねでは、ばね定数ていすう k[N/m;MT-2]変位へんい x[m;L]弾性力だんせいりょく kx[N;MLT-2]、ばねの位置いちエネルギー 12kx2[J;ML2T-2] である。ちからあつかしきと、エネルギーをあつかしき単位たんい区別くべつする。

数式内すうしきないでの単位たんい明示めいじ

斜面しゃめん重力じゅうりょく分解ぶんかいすると、平行成分へいこうせいぶん垂直成分すいちょくせいぶんはどちらもちから単位たんいになる。

mgsinθ=mgsinθ,mgcosθ=mgcosθ

ばねでは、ばね定数ていすう変位へんい弾性力だんせいりょく、ばねの位置いちエネルギーをつぎのようにむ。

Fs=kx,Us=12kx2

静止せいしすべすかの分岐ぶんき

摩擦まさつのある斜面しゃめんでは、まず静止せいししていると仮定かていする。その仮定かていのもとで、斜面しゃめん平行へいこう方向ほうこうのつりいから必要ひつよう静止摩擦力せいしまさつりょく fs[N;MLT-2]もとめる。

その結果けっか|fs|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsNたせば、静止せいし仮定かていただしい。ここで、μs[1;1]静止摩擦係数せいしまさつけいすうN[N;MLT-2]垂直抗力すいちょくこうりょくである。もし必要ひつよう|fs|[N;MLT-2]最大静止摩擦力さいだいせいしまさつりょく μsN[N;MLT-2]えるなら、物体ぶったいすべす。

すべしたあとは、摩擦力まさつりょく動摩擦力どうまさつりょく fk=μkN[N;MLT-2] としてあつかう。静止摩擦せいしまさつ動摩擦どうまさつおなしきあつかわないことが重要じゅうようである。

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