markdown
万有引力と惑星運動md f580a16
lecture/physics/mechanics/universal-gravitation-and-planetary-motion.lecture.n.md
Download PDF

万有引力ばんゆういんりょく惑星運動わくせいうんどう

date2026-07-14document_iddoc_5d596410cb6c0208537e6b16bacca6c7description万有引力を中心力として定義し、地表付近の重力、円軌道速度、脱出速度、面積速度一定、ケプラー第三法則の円軌道版を証明する講義である。prerequisites円運動と単振動 / 仕事と力学的エネルギー / 角運動量の基本 / 単位・次元type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/mechanics/circular-motion-and-simple-harmonic-motion.lecture.n.md / data/lecture/physics/mechanics/angular-momentum-basics.lecture.n.md / data/lecture/physics/mechanics/deriving-conservation-laws.lecture.n.md
physicsmechanicsgravitationorbitlecture

1導入どうにゅう

この講義こうぎでは、地表ちひょう落下らっか惑星わくせい運動うんどう別々べつべつ現象げんしょうとして共通きょうつうする法則ほうそく説明せつめいする。本体ほんたいは、質量しつりょうをもつ物体ぶったいどうしにはたら中心力ちゅうしんりょくである。

地表付近ちひょうふきんでは重力じゅうりょくmgく。天体てんたい距離きょりおおきくわる問題もんだいでは、

F=GMmr2

使つかう。mg万有引力ばんゆういんりょく地表付近ちひょうふきんでの近似きんじである。

2用語ようご定義ていぎ

万有引力ばんゆういんりょくuniversal gravitationとは、質量しつりょう Mmあいだ距離きょり rはたら引力いんりょくであり、おおきさは

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]F=GMmr2

である。G万有引力定数ばんゆういんりょくていすうである。

重力加速度じゅうりょくかそくどgravitational acceleration g(r) は、質量しつりょう m物体ぶったい万有引力ばんゆういんりょくによってける加速度かそくどである。

g(r)=GMr2

円軌道速度えんきどうそくどcircular orbital speedとは、半径はんけい r円軌道えんきどうたもつためのはやさである。

脱出速度だっしゅつそくどescape speedとは、無限遠むげんえんまで到達とうたつしてもはやさが 0 以上いじょうでいられる最小さいしょう初速度しょそくどである。

3方針ほうしん

万有引力ばんゆういんりょく問題もんだいでは、われているりょう道具どうぐえらぶ。

  1. 地表付近ちひょうふきん落下らっかなら gGM/R2近似きんじする。
  2. 円軌道えんきどうなら、万有引力ばんゆういんりょく向心力こうしんりょくひとしくする。
  3. 脱出だっしゅつ軌道きどう束縛そくばくなら、力学的りきがくてきエネルギーをる。
  4. 面積速度めんせきそくどなら、中心力ちゅうしんりょくによる角運動量保存かくうんどうりょうほぞん使つかう。

4近似きんじ 1:mg万有引力ばんゆういんりょく地表付近ちひょうふきんでの近似きんじ

半径はんけい R質量しつりょう M天体てんたい表面付近ひょうめんふきんでは、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]gGMR2

である。

4.1証明しょうめい

中心ちゅうしんからの距離きょりr とすると、万有引力ばんゆういんりょくおおきさは

F=GMmr2

である。運動方程式うんどうほうていしき ma=F より、

a=GMr2

である。これを g(r)く。地表付近ちひょうふきんでは r=R+h で、hR なら rR とみなせる。したがって

g(r)=GM(R+h)2GMR2

である。

5関係式かんけいしき 2:円軌道速度えんきどうそくど

質量しつりょう M天体てんたい固定こていできる、または mM とみなせるとする。その天体てんたいのまわりを、質量しつりょう m物体ぶったい半径はんけい r円軌道えんきどうまわるとき、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]v=GMr

である。

5.1証明しょうめい

中心天体ちゅうしんてんたい固定こていできる、または mM とみなせるので、物体ぶったい m円軌道えんきどうだけをかんがえる。円軌道えんきどうでは、中心向ちゅうしんむきの合力ごうりょく

mv2r

でなければならない。万有引力ばんゆういんりょくがその向心力こうしんりょく役割やくわりたすので、

GMmr2=mv2r

である。m>0r>0 なので整理せいりして

v2=GMr

る。よって

v=GMr

である。

6関係式かんけいしき 3:万有引力ばんゆういんりょく位置いちエネルギー

無限遠むげんえんU=0えらぶと、万有引力ばんゆういんりょく位置いちエネルギーは

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]U(r)=-GMmr

である。

6.1証明しょうめい

半径方向はんけいほうこう外向そとむきをせいとする。万有引力ばんゆういんりょく中心向ちゅうしんむきなので

Fr=-GMmr2

である。位置いちエネルギーの定義ていぎ

dU=-Frdr

である。したがって

dU=GMmr2dr

である。U()=0もちいると、

U(r)-U()=rGMms2ds=[-GMms]r=-GMmr

る。

7関係式かんけいしき 4:脱出速度だっしゅつそくど

中心天体ちゅうしんてんたいから距離きょり r位置いちでの脱出速度だっしゅつそくど

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]vesc=2GMr

である。

7.1証明しょうめい

万有引力ばんゆういんりょくだけがはたらくとき、力学的りきがくてきエネルギー

E=12mv2-GMmr

保存ほぞんする。脱出だっしゅつ最小条件さいしょうじょうけんは、無限遠むげんえんはやさがちょうど 0 になることである。このとき無限遠むげんえんでのエネルギーは

E=0

である。したがって出発点しゅっぱつてんでも

12mv2-GMmr=0

である。整理せいりすると

v2=2GMr

なので、vesc=2GM/rる。

8関係式かんけいしき 5:中心力ちゅうしんりょくでは面積速度めんせきそくど一定いってい

万有引力ばんゆういんりょくのような中心力ちゅうしんりょくのもとでは、面積速度めんせきそくど

dAdt

一定いっていである。

8.1証明しょうめい

角運動量かくうんどうりょう講義こうぎより、中心力ちゅうしんりょくでは

L=r×mv

保存ほぞんする。微小時間びしょうじかん dtあいだ位置いちベクトル r面積めんせきは、三角形さんかくけい面積めんせきとして

dA=12|r×dr|

である。dr=vdt なので、

dAdt=12|r×v|=|L|2m

である。|L|保存ほぞんするので、dA/dt一定いっていである。

9法則ほうそく 6:円軌道版えんきどうばんのケプラー第三法則だいさんほうそく

円軌道えんきどうでは、公転周期こうてんしゅうき T半径はんけい r について

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]T2=4π2GMr3

成立せいりつする。

9.1証明しょうめい

円軌道えんきどうでは

v=2πrT

である。関係式かんけいしき 2 より

v2=GMr

である。したがって

(2πrT)2=GMr

である。整理せいりすると

T2=4π2GMr3

る。

10単位たんい確認かくにん

G単位たんいは、F=GMm/r2 より

G:Fr2Mm=[N;MLT-2][m2;L2][kg2;M2]=[Nm2/kg2;M-1L3T-2]

である。GM/r

M-1L3T-2·M/L=L2T-2

なので、GM/rはやさの単位たんいをもつ。

11具体例ぐたいれい円軌道速度えんきどうそくど脱出速度だっしゅつそくど

おな距離きょり r

vcirc=GMr,vesc=2GMr

である。したがって

vesc=2vcirc

である。脱出だっしゅつには、円軌道えんきどうたもはやさよりおおきいはやさが必要ひつようである。

12見分みわかた

  • 地表付近ちひょうふきんなら mgU=mgh使つかってよい。
  • 高度こうど地球半径ちきゅうはんけいくらべておおきいなら、GMm/r2-GMm/r使つかう。
  • 円軌道えんきどうなら、向心力こうしんりょく = 万有引力ばんゆういんりょく
  • 脱出だっしゅつなら、無限遠むげんえん基準きじゅんにしたエネルギーでる。
  • 面積速度めんせきそくどなら、角運動量保存かくうんどうりょうほぞんる。

13どこまで成立せいりつするか

この講義こうぎでは、中心天体ちゅうしんてんたい球対称きゅうたいしょうまたは質点しつてんとしてあつかい、さらに中心天体ちゅうしんてんたい固定こていできる近似きんじ使つかった。2 物体ぶったい同程度どうていど質量しつりょうをもつ厳密げんみつな 2 体問題たいもんだいでは、相対運動そうたいうんどうしきにより GM ではなく G(M+m)あらわれる。楕円軌道だえんきどう完全かんぜん導出どうしゅつには軌道方程式きどうほうていしき必要ひつようである。ここで証明しょうめいしたケプラー第三法則だいさんほうそく円軌道版えんきどうばんであり、楕円軌道だえんきどうでは r長半径ちょうはんけい aえたかたち成立せいりつする。

14最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]F=GMmr2
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]vcirc=GMr
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]U(r)=-GMmr
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]vesc=2GMr
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]dAdt=|L|2m

15一言ひとこと

万有引力ばんゆういんりょくでは、ちか範囲はんいだけ mgる。距離きょりわる天体問題てんたいもんだいでは、本来ほんらいGMm/r2もどる。

raw .n.md をコピー
loc をコピー (filepath:line ~ line)
copy share link
copy encoded share link
path をコピー
copy share link
copy encoded share link
copy share link
copy encoded share link
タブを全て閉じる