markdown
万有引力と惑星運動md f0112e1
lecture/physics/mechanics/万有引力と惑星運動-講義.n.md
Download as PDF

万有引力ばんゆういんりょく惑星運動わくせいうんどう

date2026-04-25description地上の落下と天体軌道を同じ中心力で統一する—万有引力の法則、円軌道と宇宙速度、ケプラー則、エネルギーによる軌道判別を三本柱で整理する。prerequisites円運動と単振動 / 仕事と力学的エネルギー / 角運動量の基本type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/mechanics/円運動と単振動-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/仕事と力学的エネルギー-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/角運動量の基本-講義.n.md
physicsmechanicshighschoollecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ核心かくしんは、地上ちじょう落下らっか天体てんたい運動うんどう別々べつべつ現象げんしょうとしてではなく、おな中心力ちゅうしんりょく問題もんだいとしてむことである。地表ちひょうでの mg宇宙うちゅうでの G[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]Mmr2べつ法則ほうそくではない。地表付近ちひょうふきんでは r がほとんど変化へんかしないため g一定いっていとみなしているだけであり、本体ほんたいつね逆二乗則ぎゃくにじょうそくである。

このページでけるようになること

  • 万有引力ばんゆういんりょく重力加速度じゅうりょくかそくど関係かんけい説明せつめいする
  • 円軌道えんきどう速度そくど周期しゅうきもとめる
  • 第一宇宙速度だいいちうちゅうそくど第二宇宙速度だいにうちゅうそくど意味いみ区別くべつする
  • エネルギーの符号ふごうから束縛軌道そくばくきどう脱出軌道だっしゅつきどう判別はんべつする
  • ケプラーの法則ほうそく角運動量保存かくうんどうりょうほぞん中心力ちゅうしんりょくむすびつける

方針ほうしん

このページは 3 本柱ぼんばしらむ。

  1. 万有引力ばんゆういんりょくそのものの法則ほうそく
  2. 円軌道えんきどう宇宙速度うちゅうそくど・エネルギー
  3. ケプラーの法則ほうそく惑星運動わくせいうんどう

軌道きどう速度そくど周期しゅうきは「向心力こうしんりょく = 万有引力ばんゆういんりょく」でもとめる。束縛そくばく脱出だっしゅつかはエネルギーの符号ふごう判別はんべつする。面積速度めんせきそくど一定いってい角運動量保存かくうんどうりょうほぞんとして解釈かいしゃくする。

適用条件てきようじょうけん

  • 質点しつてんまたは球対称きゅうたいしょう質量分布しつりょうぶんぷとして近似きんじできること
  • 地表付近ちひょうふきんg一定いっていとみなす近似きんじと、一般いっぱん逆二乗則ぎゃくにじょうそく混同こんどうしないこと
  • 第一宇宙速度だいいちうちゅうそくど第二宇宙速度だいにうちゅうそくどという呼称こしょう地球ちきゅうたいする名称めいしょうであり、一般いっぱん中心天体ちゅうしんてんたいでは「円軌道速度えんきどうそくど」「脱出速度だっしゅつそくど」と解釈かいしゃくするのが自然しぜんである
data/lecture/physics/mechanics/円運動と単振動-講義.n.md

用語ようご定義ていぎ

万有引力ばんゆういんりょくUniversal gravitation

F=GMmr2

万有ばんゆう」という命名めいめい英語えいご universal宇宙うちゅうすべてにおよぶ)のやく地球上ちきゅうじょう物体ぶったいどうし・つき地球ちきゅう惑星わくせい太陽たいようなど、すべての質量しつりょうをもつ物体ぶったいあいだはたらくという意味いみである。科学史かがくし:Newton が 1687ねんの Principia で公式こうしきとして提唱ていしょうした。万有引力定数ばんゆういんりょくていすう G実測じっそくは 1798ねんに Cavendish がねじり天秤てんびんはじめて実施じっしした。Newton の発見はっけんはリンゴの落下らっかつき円軌道えんきどうおなちから説明せつめいできることへのづきにたんはっするとつたわっている。適用てきよう条件じょうけん質量しつりょう球対称きゅうたいしょう場合ばあい質点しつてんどうし、または均一球きんいつきゅう)は中心ちゅうしんかん距離きょり r計算けいさんできる。

重力加速度じゅうりょくかそくどGravitational acceleration

地球ちきゅう質量しつりょう M半径はんけい R)の表面ひょうめんからたかh地点ちてんでの重力加速度じゅうりょくかそくど

g(r)=GMr2(r=R+h)

地表ちひょう付近ふきんhR)では gGMR2=9.8[m/s2;LT-2]一定いってい近似きんじ)。なぜ地表付近ちひょうふきんg一定いっていとみなせるかR6400[km;L]たいして h[km;L]十分じゅうぶんちいさければ rRg(r)g(R)つ。h=1000[km;L] でも変化へんかやく30%程度ていどにとどまる。

ケプラーの 3 法則ほうそく万有引力ばんゆういんりょく

惑星運動わくせいうんどう観測かんそくから Kepler が帰納的きのうてきみちびいた法則ほうそくを、Newton は万有引力ばんゆういんりょくから演繹的えんえきてき導出どうしゅつした。

ケプラーの法則ほうそく内容ないよう万有引力ばんゆういんりょくとの対応たいおう
だい 1 法則ほうそく楕円だえん惑星わくせい太陽たいよう焦点しょうてんとする楕円だえん軌道きどうえが逆二乗則ぎゃくにじょうそくから楕円だえんかいとして導出どうしゅつされる
だい 2 法則ほうそく面積速度めんせきそくど面積速度めんせきそくど一定いってい太陽たいよう惑星わくせいむすせん等時間とうじかん等面積とうめんせきえがく)中心力ちゅうしんりょくのもとで角運動量保存かくうんどうりょうほぞん成立せいりつすることに等価とうか
だい 3 法則ほうそく調和ちょうわT2a3公転こうてん周期しゅうきの 2 じょう長半径ちょうはんけいの 3 じょう比例ひれい逆二乗則ぎゃくにじょうそくから円軌道えんきどう厳密げんみつ導出どうしゅつされる

直感的ちょっかんてき説明せつめい

つきつづけているのに地球ちきゅうちないのは、横向よこむきのはやさをもつからである。軌道運動きどううんどうは「落下らっかしながら地球ちきゅうはずつづける」運動うんどうである。地表ちひょうでの落下らっかはまっすぐえるが、それはみじか時間じかんでは地球ちきゅう曲率きょくりつ無視むしできるからにすぎない。

厳密げんみつ説明せつめい

1. 万有引力ばんゆういんりょくg関係かんけい

質量しつりょう m物体ぶったいはたら加速度かそくど

a=Fm=GMr2

地球ちきゅう表面ひょうめんr=R)では g=G[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]MR2。これが逆二乗則ぎゃくにじょうそくであるため、距離きょりが 2 ばいになるとちから[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]14 になる。

2. 円軌道えんきどう速度そくど

半径はんけい r円軌道えんきどうでは、万有引力ばんゆういんりょく向心力こうしんりょくひとしい:

mv2r=GMmr2

適用てきよう条件じょうけん円軌道えんきどう中心ちゅうしん惑星わくせい地球ちきゅう中心ちゅうしん一致いっち)。くと

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]v=GMr

これが地球ちきゅう表面ひょうめん付近ふきんでの第一宇宙速度だいいちうちゅうそくどFirst cosmic velocityであり、r=R のとき

v1=gR7.9

となる。

3. 周期しゅうきとケプラーのだい 3 法則ほうそく

v=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]2πrT代入だいにゅうすると

4π2r2T2=GMr

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]T2=4π2GMr3

T2r3 はケプラーのだい 3 法則ほうそく円軌道版えんきどうばんである。楕円軌道だえんきどうでは r長半径ちょうはんけい a置換ちかんした結果けっか等価とうかになる(証明しょうめい大学だいがく物理ぶつりレベル)。

4. エネルギーによる軌道判別きどうはんべつ

万有引力ばんゆういんりょく位置いちエネルギー(無限遠むげんえん基準きじゅんrU0):

U(r)=-GMmr

なぜ引力いんりょくぎゃくらって無限遠むげんえんまでれていくには仕事しごと必要ひつようであり、無限遠むげんえんU=0さだめると、ちか場所ばしょではそれ以下いか)になる。重力じゅうりょく U=mghことなり符号ふごう注意ちゅうい必要ひつよう力学的りきがくてきエネルギー E=K+U=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]12mv2-[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]GMmr符号ふごう軌道きどう判別はんべつできる:

E符号ふごう軌道きどう解釈かいしゃく
E<0楕円だえんえんふくむ)束縛そくばく状態じょうたい無限遠むげんえんとどかない
E=0放物線ほうぶつせんちょうど無限遠むげんえんはやさ 0
E>0双曲線そうきょくせん無限遠むげんえんでもはやさがのこ

円軌道えんきどうでは v2=GM/r代入だいにゅうすると E=-[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]GMm2r<0 となるため、つね束縛そくばく状態じょうたいである。

5. 脱出速度だっしゅつそくどEscape velocity第二宇宙速度だいにうちゅうそくど

E=0無限遠むげんえんはやさ 0)の条件じょうけん

12mv2-GMmr=0

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]vesc=2GMr

地球ちきゅう表面ひょうめんr=R)では

vesc=2gR11.2

となる。地球ちきゅうたいしてはこれを第二宇宙速度だいにうちゅうそくどぶ。

6. 面積速度めんせきそくど角運動量保存かくうんどうりょうほぞん

万有引力ばんゆういんりょくつね中心ちゅうしんちからなので、

τ=r×F=0

である。したがって角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんされ、面積速度めんせきそくど

dAdt=L2m

一定いっていになる。これがケプラーのだい 2 法則ほうそくである。

見分みわかた

  • 天体てんたい人工衛星じんこうえいせい惑星わくせい脱出速度だっしゅつそくど万有引力ばんゆういんりょく円運動えんうんどう結合けつごう立式りっしきする
  • はやさ・周期しゅうきもとめる → ルート 2, 3(向心力こうしんりょく = 万有引力ばんゆういんりょく
  • 軌道きどう種類しゅるい束縛そくばく/脱出だっしゅつ)を判別はんべつ → ルート 4(E符号ふごう
  • T2r3使つかう → ケプラーのだい 3 法則ほうそく(ルート 3)

円軌道速度えんきどうそくど脱出速度だっしゅつそくどちが

おな距離きょり r でも、円軌道えんきどうたもはやさと、無限遠むげんえんまでげるはやさはべつである。

円軌道えんきどうでは、万有引力ばんゆういんりょく向心力こうしんりょくになうので

mv2r=GMmr2

より

vcirc=GMr

である。脱出速度だっしゅつそくどは、力学的りきがくてきエネルギーが 0 になる境界きょうかいとして

vesc=2GMr

である。したがって

vesc=2vcirc

となる。円軌道速度えんきどうそくどは「その半径はんけいまわつづけるはやさ」、脱出速度だっしゅつそくどは「束縛そくばくはなれる最小さいしょうはやさ」である。

地表近似ちひょうきんじ万有引力ばんゆういんりょく

地表付近ちひょうふきんでは、重力加速度じゅうりょくかそくど一定いっていg とみなしてよい。この近似きんじでは

U=mgh

使つかう。一方いっぽう高度こうど地球半径ちきゅうはんけいくらべて無視むしできないときや、人工衛星じんこうえいせい惑星運動わくせいうんどうあつかうときは

U=-GMmr

える。基準きじゅんわる。mgh地表ちひょう基準きじゅんにした近似式きんじしきであり、-GMm/r無限遠むげんえんを 0 とするしきである。

追加例ついかれい: 円軌道えんきどう周期しゅうき

質量しつりょう M天体てんたいのまわりを、半径はんけい r円軌道えんきどう質量しつりょう m物体ぶったいまわるとする。万有引力ばんゆういんりょく向心力こうしんりょくになうので

mv2r=GMmr2

であり、v=rω=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]2πrT代入だいにゅうすると

4π2rT2=GMr2

したがって

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]T2=4π2GMr3

る。これは円軌道えんきどうでのケプラーのだい 3 法則ほうそくであり、中心天体ちゅうしんてんたい質量しつりょう Mおおきいほど、おな半径はんけいでの周期しゅうきみじかくなる。

有効ゆうこうポテンシャルの見方みかた

角運動量かくうんどうりょう L保存ほぞんする中心力ちゅうしんりょく運動うんどうでは、半径方向はんけいほうこう運動うんどうを 1 次元じげん運動うんどうのようにられる。

E=12mr2˙+L22mr2-GMmr

ここで

Ueff(r)=L22mr2-GMmr

有効ゆうこうポテンシャルという。だい 1 こう角運動量かくうんどうりょうたもったまま中心ちゅうしんちかづくことへの抵抗ていこうあらわし、だい 2 こう万有引力ばんゆういんりょくみをあらわす。円軌道えんきどうは、この Ueffたに位置いち対応たいおうする。

無重力むじゅうりょくえる理由りゆう

人工衛星じんこうえいせいなか無重力むじゅうりょくえるのは、重力じゅうりょくが 0 だからではない。人工衛星じんこうえいせいなかひとも、地球ちきゅう重力じゅうりょくけながらおな加速度かそくど落下らっかつづけているため、ゆかからの垂直抗力すいちょくこうりょくがほとんど必要ひつようなくなる。

円軌道えんきどうは「ちていない運動うんどう」ではなく、地球ちきゅうつづけながら、水平すいへいはやさがおおきいため地表ちひょうたらない運動うんどうである。この見方みかたは、向心加速度こうしんかそくど重力じゅうりょくになうという円軌道えんきどうしきおな内容ないようである。

楕円軌道だえんきどうでのはやさの変化へんか

惑星わくせい太陽たいようちかいところではやく、とおいところでおそうごくのは、角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんするからである。中心力ちゅうしんりょくでは外力がいりょくのモーメントが 0 なので

L=mr2θ˙

一定いっていである。rちいさくなると、θ˙おおきくなる。面積速度めんせきそくど一定いっていというケプラーのだい 2 法則ほうそくは、この角運動量保存かくうんどうりょうほぞん別表現べつひょうげんである。

どこまでつか

円軌道版えんきどうばんT2=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]4π2GMr3厳密げんみつには円軌道えんきどうにのみ成立せいりつする。楕円軌道だえんきどうでは r長半径ちょうはんけい a置換ちかんしてもおなしき成立せいりつするが、その導出どうしゅつには楕円だえん軌道きどう方程式ほうていしき必要ひつようである。U=mghU=-GMm/rおな重力じゅうりょく位置いちエネルギーのことなる近似きんじレベルである。地表付近ちひょうふきんでは ΔUmgΔh両者りょうしゃ一致いっちする)。

よくあるあやま

  • 地表付近ちひょうふきんg=const をそのまま軌道問題きどうもんだい
  • 第一宇宙速度だいいちうちゅうそくど脱出速度だっしゅつそくどおなじものだとおも
  • 束縛軌道そくばくきどうかどうかの判定はんていで、エネルギーの符号ふごう確認かくにんしない
  • 向心力こうしんりょく別種べっしゅちからかんがえ、万有引力ばんゆういんりょく二重計上にじゅうけいじょうする

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]F=GMmr2

円軌道えんきどう速度そくどつぎかたちである。

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]v=GMr
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]T2=4π2GMr3

脱出速度だっしゅつそくどつぎかたちである。

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]vesc=2GMr

一言ひとことでいうと

万有引力ばんゆういんりょく地上ちじょう落下らっか天体てんたい運動うんどう中心力ちゅうしんりょくとして統一とういつし、エネルギーの符号ふごう束縛そくばく脱出だっしゅつかを判別はんべつできる。

関連かんれんリンク

data/lecture/physics/mechanics/円運動と単振動-講義.n.md data/lecture/physics/mechanics/仕事と力学的エネルギー-講義.n.md data/lecture/physics/mechanics/角運動量の基本-講義.n.md

文字式もじしき単位たんい

万有引力ばんゆういんりょくしき

F=GMmr2

では、F[N;MLT-2]G[Nm2/kg2;M-1L3T-2]M[kg;M]m[kg;M]r[m;L] である。G単位たんいは、右辺うへんちから N になるようにまっている。

万有引力ばんゆういんりょくによる位置いちエネルギー U=-GMm/r[J;ML2T-2] では、GMm/r[J;ML2T-2] になる。円軌道えんきどうはやv=GM/r[m/s;LT-1] では、GM/r[m2/s2;L2T-2] になり、その平方根へいほうこんm/s になる。

近似きんじえる基準きじゅん

地表付近ちひょうふきんでは、重力加速度じゅうりょくかそくど g[m/s2;LT-2]一定いっていとしてあつかう。しかし高度こうど h[m;L]地球半径ちきゅうはんけい R[m;L]くらべて無視むしできなくなると、g一定いっていとする近似きんじくずれる。そのときは、中心ちゅうしんからの距離きょり r[m;L]使つかって F=GMm/r2[N;MLT-2]使つかう。

状況じょうきょう使つか見方みかた理由りゆう
地表ちひょうちかくの落下らっかmg[N;MLT-2]g[m/s2;LT-2] をほぼ一定いっていとみなせる
人工衛星じんこうえいせいGMm/r2[N;MLT-2]中心ちゅうしんからの距離きょり重要じゅうよう
脱出速度だっしゅつそくど力学的りきがくてきエネルギー無限遠むげんえんまでの位置いちエネルギーあつか
楕円軌道だえんきどう角運動量かくうんどうりょうとエネルギーはやさと距離きょりがともにわる

近似きんじ正確せいかくさをてる操作そうさではなく、支配的しはいてきりょうだけをのこ操作そうさである。問題文もんだいぶん高度こうど半径はんけい明示めいじしているときは、r[m;L]変数へんすうとしてあつか必要ひつようがあるかを確認かくにんする。

軌道きどう極限きょくげんしき

万有引力ばんゆういんりょく位置いちエネルギーは、無限遠むげんえんで 0 と約束やくそく使つかう。

U(r)=-GMmr

r[m;L]U0[J;ML2T-2]r[m;L]ちいさくなるほど U[J;ML2T-2]おおきくなる。ぜんエネルギー E[J;ML2T-2]なら束縛軌道そくばくきどう、0 なら放物線軌道ほうぶつせんきどうせいなら双曲線軌道そうきょくせんきどうむ。

万有引力ばんゆういんりょくでは、距離きょり r[m;L]おおきくしたときにちから位置いちエネルギーがどうわるかをると、しき意味いみかる。ちから F=GMm/r2[N;MLT-2] は、r[m;L] が 2 ばいになると 1/4 になる。とおはなれるほど引力いんりょくきゅうよわくなる。

位置いちエネルギー U=-GMm/r[J;ML2T-2] は、r[m;L]無限大むげんだいにすると 0[J;ML2T-2]ちかづく。あたいをもつのは、無限遠むげんえんはこすために外部がいぶから仕事しごとくわえる必要ひつようがあることをあらわす。

円軌道えんきどうはやさと半径はんけい

中心天体ちゅうしんてんたい質量しつりょう M[kg;M]一定いっていなら、円軌道えんきどうはやv[m/s;LT-1]

v=GMr

あたえられる。半径はんけい r[m;L]おおきいほど、円軌道えんきどうたもつために必要ひつようはやさはちいさい。低軌道ていきどう人工衛星じんこうえいせいほどはやうごく、という事実じじつはこのしきからめる。

主要文字式しゅようもじしき単位たんい確認かくにん

万有引力ばんゆういんりょくでは、質量しつりょう M[kg;M]m[kg;M]中心間距離ちゅうしんかんきょり r[m;L]万有引力定数ばんゆういんりょくていすう G[Nm2/kg2;M-1L3T-2]使つかう。GMm/r2[N;MLT-2]ちから単位たんいになる。

位置いちエネルギー U[J;ML2T-2]GMm/r[J;ML2T-2]おおきさをもつ。円軌道速度えんきどうそくど v[m/s;LT-1] では、GM/r[m2/s2;L2T-2]平方根へいほうこん[m/s] になる。周期しゅうき T[s;T]あつかうときも、最後さいご時間じかん単位たんいになっているかを確認かくにんする。

数式内すうしきないでの単位たんい明示めいじ

万有引力ばんゆういんりょく
F=G×M×mr2
である。円軌道速度えんきどうそくど位置いちエネルギーも、しきなか単位たんいむ。

v=GMr,U=-GMmr

重力じゅうりょくmgあつかうか GMm/r2あつかうか

地表付近ちひょうふきんでは、地球ちきゅう半径はんけいくらべてたかさの変化へんかちいさいため、重力じゅうりょくmg[N;MLT-2]いてよい。これは本来ほんらい万有引力ばんゆういんりょく

F=GMmr2

r[m;L] をほぼ一定いってい近似きんじである。このとき

g=GMr2

めるので、mg[N;MLT-2]GMm/r2[N;MLT-2]べつちからではなく、おな重力じゅうりょく近似きんじあらさをえていたものである。

地表付近ちひょうふきん落下らっかでは、重力じゅうりょくmg[N;MLT-2]くことがおおい。ここで、m[kg;M]物体ぶったい質量しつりょうg[m/s2;LT-2]地表付近ちひょうふきんでほぼ一定いっていとみなした重力加速度じゅうりょくかそくどである。

一方いっぽう人工衛星じんこうえいせい惑星運動わくせいうんどうでは、中心ちゅうしんからの距離きょり r[m;L]わるため、万有引力ばんゆういんりょくGMm/r2[N;MLT-2] としてあつかう。ここで、G[Nm2/kg2;M-1L3T-2]M[kg;M]m[kg;M] である。

えの目安めやすは、たかさや軌道半径きどうはんけい地球半径ちきゅうはんけいくらべて無視むしできるかである。問題文もんだいぶん地球半径ちきゅうはんけい高度こうど中心ちゅうしんからの距離きょりあたえられているなら、r[m;L]使つか可能性かのうせいかんがえる。

raw .n.md をコピー
loc をコピー (filepath:line ~ line)
copy share link
path をコピー
copy share link
copy share link
タブを全て閉じる