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lecture/physics/mechanics/角運動量の基本-講義.n.md
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角運動量かくうんどうりょう基本きほん

date2026-04-25description基準点を固定して回転の運動量を読む—角運動量の定義、dL/dt=\tau の導出、固定軸の近似形、保存則の応用を整理する。prerequisites回転運動の基本 / 慣性モーメントの基本 / 運動量と力積 / ベクトルの基本type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/mechanics/力学ポータル-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/回転運動の基本-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/保存則の導出-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/慣性モーメントの基本-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/万有引力と惑星運動-講義.n.md
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導入どうにゅう

この講義こうぎ核心かくしんは、角運動量かくうんどうりょう基準点きじゅんてん固定こていして回転かいてん運動量うんどうりょうであり、外力がいりょくのモーメントが 0 なら保存ほぞんされるというてんにある。直線運動ちょくせんうんどう運動量保存うんどうりょうほぞん使つかうのと同様どうように、回転かいてんでは「どのてんまわりで外力がいりょくのモーメントがえるか」を見抜みぬくことが要点ようてんになる。

このページでけるようになること

  • L=r×p[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]dLdt=τ使つか
  • 固定軸こていじくでは L=Iω簡約かんやくできることを理解りかいする
  • 外力がいりょくモーメントが 0 になる基準点きじゅんてんえら
  • フィギュアスケーター、惑星運動わくせいうんどう回転台かいてんだいおな保存則ほぞんそく説明せつめいする

方針ほうしん

まず基準点きじゅんてん固定こていし、L=r×p時間じかん微分びぶんして [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]dLdt=τみちびく。そのうえで固定軸こていじくまわりでは L=Iω簡約かんやくできることを確認かくにんし、保存則ほぞんそく応用おうようすすむ。

適用条件てきようじょうけん

  • 基準点きじゅんてん最初さいしょめて途中とちゅうえない
  • [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]dLdt=τ慣性系かんせいけい固定こていした基準点きじゅんてん、または重心じゅうしん基準きじゅん場合ばあい使つか
  • L=Iω固定軸こていじく、または対称軸たいしょうじくまわりにかぎ

用語ようご定義ていぎ

角運動量かくうんどうりょうAngular momentum

角運動量かくうんどうりょうAngular momentumとは、位置いちベクトル r運動量うんどうりょう p外積がいせきである:

L=r×p

かく」という命名めいめい英語えいご angular角度かくどかんする)のやく回転角かいてんかく角速度かくそくど角加速度かくかそくどおなじ「かく」の系列けいれつであり、線形量せんけいりょう直線ちょくせん)ではなく回転量かいてんりょうであることをしめす。定義ていぎ実現じつげんする性質せいしつ中心ちゅうしんにまっすぐかう運動うんどうrp)は L=0接線方向せっせんほうこうrp)の成分せいぶんだけが角運動量かくうんどうりょう寄与きよする。

ちからのモーメントTorque

ちからのモーメントTorque(トルクとも)とは

τ=r×F

おおきさは τ=rFsinθθrF のなすかく)。

運動量うんどうりょう角運動量かくうんどうりょう対応たいおう

直線運動ちょくせんうんどう記号きごう回転運動かいてんうんどう記号きごう
運動量うんどうりょうp=mv角運動量かくうんどうりょうL=r×p
ちからFちからのモーメントτ=r×F
運動うんどう方程式ほうていしきdpdt=F回転かいてん方程式ほうていしきdLdt=τ
保存条件ほぞんじょうけんF=0保存条件ほぞんじょうけんτ=0
固定軸こていじくでの表示ひょうじp=mv固定軸こていじくでの表示ひょうじL=Iω

見方みかた整理せいり

L=r×p時間じかん微分びぶんし、v×p=0平行へいこうベクトルの外積がいせき)を利用りようして dL/dt=τ導出どうしゅつする。外積がいせきのライプニッツそくかぎである。

直感的ちょっかんてき説明せつめい

回転かいてんでは、中心ちゅうしんからとおいところで横向よこむきにちからくわえるほど回転かいてん変化へんかしやすい。この「回転かいてんさせるいきおい」が角運動量かくうんどうりょうであり、「回転かいてんえる効果こうか」がちからのモーメントである。フィギュアスケーターがうでちぢめるとはや回転かいてんする:うでちぢめると Iちいさくなり、L=Iω保存ほぞんされるため ω増大ぞうだいする。そとからのちからのモーメントがないので L一定いっていたもたれる。

厳密げんみつ説明せつめい

1. 定義ていぎ幾何学的きかがくてき意味いみ

L=r×p,|L|=rpsinθ

Lきはみぎねじの法則ほうそくr から p回転かいてんするきにすす方向ほうこう)。rp中心ちゅうしんかう運動うんどう)なら L=0rp接線方向せっせんほうこう運動うんどう)なら L=rp最大さいだい)。

2. dL/dt=τ導出どうしゅつ

外積がいせきのライプニッツそく適用てきようする:

dLdt=ddt(r×p)=drdt×p+r×dpdt

だい 1 こうdrdt=vp=mv より v×p=m(v×v)=0おなきの外積がいせきは 0)。だい 2 こう:Newton のだい 2 法則ほうそくより dpdt=F、したがって r×dpdt=r×F=τ

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]dLdt=τ

3. 固定軸こていじくまわりの円運動えんうんどう

rp場合ばあい円運動えんうんどう)は L=rp=rmv=mr2ω=IωI=mr2質点しつてん慣性かんせいモーメント)。微分びぶんすると dLdt=Idωdt=Iα=τ回転かいてん運動方程式うんどうほうていしき τ=Iαられる。

4. 角運動量かくうんどうりょう保存則ほぞんそく

τ=0dLdt=0L=const

保存ほぞん具体例ぐたいれい

れい 1:フィギュアスケーター。L=I1ω1=I2ω2 である。うでちぢめる(I1>I2)と、ω2=I1I2ω1>ω1 となる。

れい 2:惑星わくせい面積速度めんせきそくど太陽たいよう--惑星わくせいけいでは万有引力ばんゆういんりょく中心力ちゅうしんりょくであり、rF より τ=0 である。したがって L保存ほぞんされ、単位たんい時間じかんたりに面積めんせき、すなわち面積速度めんせきそくど一定いっていになる。

dAdt=L2m=const

れい 3:衝突しょうとつとモーメント。外力がいりょくのモーメントが 0 のとき、内力ないりょく衝突力しょうとつりょくなど)がいかに複雑ふくざつでも系全体けいぜんたい角運動量かくうんどうりょう変化へんかしない。

5. 多質点系たしつてんけいへの拡張かくちょう

系全体けいぜんたい角運動量かくうんどうりょう L=iLi内力ないりょくついになってしあい(Newton のだい 3 法則ほうそく)、結果けっかとして

dLdt=τext

ここで τext外力がいりょくによるモーメントの合計ごうけいである。

基準点きじゅんてんえらかた

角運動量かくうんどうりょうちからのモーメントは、どのてんまわりではかるかをめてから使つかう。実戦じっせんではつぎえらかた有効ゆうこうである。

  • 支点してん固定点こていてんがある → そのてん基準点きじゅんてんにすると支点反力してんはんりょくのモーメントが 0 になる
  • 中心力ちゅうしんりょくがある → ちから中心ちゅうしん基準点きじゅんてんにすると rF となり、モーメントが 0 になる
  • 多粒子系たりゅうしけい全体ぜんたいる → 外力がいりょくのモーメントだけを確認かくにんし、内力ないりょく詳細しょうさいいすぎない

途中とちゅう基準点きじゅんてんえると、Lτべつりょうになる。保存ほぞんしているかどうかは、おな基準点きじゅんてんまわりで比較ひかくする。

追加例ついかれい: 半径はんけいわる円運動えんうんどう

中心ちゅうしんからいとかれた質点しつてん水平面すいへいめん回転かいてんしているとする。いと張力ちょうりょくつね中心向ちゅうしんむきであり、中心ちゅうしんまわりのモーメントは 0 である。したがって

L=mrvθ=mr2ω

保存ほぞんする。半径はんけい rちいさくすると、mr2ω一定いっていたもつために ωおおきくなる。これはフィギュアスケーターがうでちぢめるとはやまわることとおな構造こうぞうである。

注意ちゅういすべきなのは、角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんしても運動うんどうエネルギーは一般いっぱん保存ほぞんしないことである。いとひと仕事しごとをするため、回転かいてんはやくなりうる。

見分みわかた

  • 回転かいてん支点してん中心ちゅうしん・モーメントがえたら → 角運動量かくうんどうりょう使用しようする
  • そとからのちからのモーメントが 0 → 角運動量かくうんどうりょう保存則ほぞんそく使用しようできる
  • 中心力ちゅうしんりょく万有引力ばんゆういんりょく・クーロンりょく)→ τ=0 なので角運動量かくうんどうりょう保存ほぞん自動的じどうてき成立せいりつする
  • L=Iω使つかえるのは固定こていじくまわりの回転かいてんr一定いってい)のとき

どこまでつか

dL/dt=τ は、基準点きじゅんてん固定こていした慣性系かんせいけいはかったとき成立せいりつする(例外れいがい重心じゅうしん基準点きじゅんてんにした場合ばあい成立せいりつする)。途中とちゅう基準点きじゅんてんえるとしき成立せいりつしなくなる。一般いっぱん剛体ごうたいでは L=Iω ではなく L=IωI慣性かんせいテンソル)になる。固定こていじくのとき、または対称たいしょうじくまわりのときにかぎL=Iω のスカラーかたち使つかえる。

よくあるあやま

  • 基準点きじゅんてんめずに Lτ
  • L=Iω一般いっぱんのベクトルしきだとおも
  • みぎねじのきを無視むしして符号ふごうだけで処理しょりする
  • 外力がいりょくモーメントが 0 でないのに保存則ほぞんそく使つか

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]L=r×p

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]dLdt=τ
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]τ=0L=const
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]L=Iω

このかたち固定軸こていじくまわり、または対称軸たいしょうじくまわりで使つかう。

一言ひとことでいうと

角運動量かくうんどうりょう回転かいてんの「いきおい」であり、ちからのモーメントが作用さようしないかぎ保存ほぞんされる—フィギュアスケーターの加速かそく惑星わくせい軌道きどうもこの一文いちぶんからみちびける。

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中心力ちゅうしんりょく角運動量保存かくうんどうりょうほぞん

中心力ちゅうしんりょくでは、ちからがつねに基準点きじゅんてんくため、位置いちベクトル r[m;L]ちから F[N;MLT-2]平行へいこうになる。そのため

τ=rFsin0[1]=0

となり、角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんする。万有引力ばんゆういんりょくやクーロンりょく面積速度めんせきそくど一定いっていになる理由りゆうは、ちからおおきさではなく、モーメントが 0 になるきにある。

ちからがいつもあるてんくとき、そのてんまわりのちからのモーメントは 0 である。位置いちベクトル rちから F平行へいこうだから、

τ=r×F=0

となる。このようなちから中心力ちゅうしんりょくぶ。万有引力ばんゆういんりょくやクーロンりょく代表例だいひょうれいであり、中心ちゅうしんまわりの角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんする。

角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんすることは、はやさが一定いっていであることを意味いみしない。半径はんけいちいさくなれば、接線方向せっせんほうこうはやさはおおきくなりうる。保存ほぞんしているのは mrvθわせであり、運動うんどうエネルギーとはべつりょうである。

角運動量かくうんどうりょう面積速度めんせきそくど

中心力ちゅうしんりょく問題もんだいでは、半径はんけいベクトルが単位時間たんいじかん面積めんせき一定いっていになる。これは Kepler のだい 2 法則ほうそく中身なかみであり、角運動量保存かくうんどうりょうほぞん幾何学的きかがくてき表現ひょうげんである。

楕円軌道だえんきどう近日点きんじつてんはやさがおおきく、遠日点えんじつてんはやさがちいさいのは、おな時間じかん面積めんせきひとしくするためである。この見方みかたつと、惑星運動わくせいうんどう角運動量かくうんどうりょう別々べつべつはなしではなくなる。

文字式もじしき単位たんい

角運動量かくうんどうりょう L[kgm2/s;ML2T-1] は、

L=r×p

定義ていぎされる。剛体ごうたいでは

L=Iω

け、おな単位たんいになる。

ちからのモーメント τ[Nm;ML2T-2] は、角運動量かくうんどうりょう時間変化じかんへんかである。dL/dt[kgm2/s2;ML2T-2][Nm]おな単位たんいなので、dL/dt=τ左右さゆう一致いっちする。

角運動量かくうんどうりょう

角運動量かくうんどうりょうおおきさだけでなくきをもつりょうである。平面内へいめんない運動うんどうでは、紙面しめん表向おもてむきか裏向うらむきかで符号ふごうあらわすことがおおい。反時計回はんとけいまわりをせいにすれば、時計回とけいまわりの角運動量かくうんどうりょうになる。

この符号ふごうは、ちからのモーメントの符号ふごう対応たいおうする。せいのモーメントがはたらけば、角運動量かくうんどうりょうせいきにえる。回転かいてんきが途中とちゅうわる問題もんだいでは、おおきさだけでなく符号ふごうのこす。

外力がいりょくのモーメントが 0 になる理由りゆう

角運動量保存かくうんどうりょうほぞん使つかうには、えらんだ基準点きじゅんてんまわりの外力がいりょくのモーメントが 0[Nm;ML2T-2] である必要ひつようがある。これは外力がいりょく0[N;MLT-2] であることとはちがう。外力がいりょく存在そんざいしても、その作用線さようせん基準点きじゅんてんとおれば、モーメントは 0[Nm;ML2T-2] である。

中心力ちゅうしんりょく角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんするのはこのためである。ちから中心ちゅうしんくので、中心ちゅうしんまわりのうでながさが 0[m;L] になる。保存ほぞんするかどうかは、ちからおおきさではなく、基準点きじゅんてんまわりにまわ作用さようをもつかでまる。

主要文字式しゅようもじしき単位たんい確認かくにん

位置いち r[m;L]運動量うんどうりょう p[kgm/s;MLT-1] から、角運動量かくうんどうりょう L[kgm2/s;ML2T-1]つくられる。剛体ごうたいでは、慣性かんせいモーメント I[kgm2;ML2]角速度かくそくど ω[rad/s;T-1] から Iω[kgm2/s;ML2T-1] になる。

ちからのモーメント τ[Nm;ML2T-2] は、角運動量かくうんどうりょう時間変化じかんへんかである。L/t[kgm2/s2;ML2T-2][Nm]おな単位たんいになる。外力がいりょくのモーメントが 0[Nm;ML2T-2] なら、L[kgm2/s;ML2T-1]わらない。

数式内すうしきないでの単位たんい明示めいじ

角運動量かくうんどうりょう
L=r×p
である。ちからのモーメントも数式内すうしきない単位たんいをそろえる。

τ=dLdt

角運動量保存かくうんどうりょうほぞん使つか典型場面てんけいばめん

質点しつてん角運動量かくうんどうりょうは、位置いち運動量うんどうりょう外積がいせきである。おおきさだけをるなら

L=rpsinθ[1]

である。ちからのモーメントもおなじように

τ=rFsinθ[1]

める。外力がいりょくのモーメントが 0 なら、ΔL[kgm2/s;ML2T-1]=0[kgm2/s;ML2T-1] であり、角運動量かくうんどうりょう保存ほぞんする。

角運動量保存かくうんどうりょうほぞんは、中心ちゅうしんちから支点してんとおちから、または作用線さようせん基準点きじゅんてんとおちからおも場面ばめん使つかえる。これらは外力がいりょく0[N;MLT-2] でなくても、基準点きじゅんてんまわりのモーメントが 0[Nm;ML2T-2] になる。

典型例てんけいれいは、惑星わくせい軌道運動きどううんどう回転台かいてんだいうえうでちぢめる運動うんどう支点してんまわりに衝突しょうとつするぼうである。いずれも、保存ほぞんするのは L[kgm2/s;ML2T-1] であり、はやv[m/s;LT-1]運動うんどうエネルギー K[J;ML2T-2]かなら保存ほぞんするわけではない。

使つかまえに、基準点きじゅんてん外力がいりょくうでながさを確認かくにんする。この 3 てん曖昧あいまいなまましきてると、保存ほぞんしていないりょう保存ほぞんさせてしまう。

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