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lecture/physics/mechanics/束縛条件-講義.n.md
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束縛条件そくばくじょうけん

date2026-04-25description幾何から加速度関係式を作る—伸びない糸、滑車、すべりなし転がりを中心に、幾何学条件→速度条件→加速度条件の流れで束縛条件を整理する。prerequisites力のつり合いと運動の法則 / 回転運動の基本 / 慣性モーメントの基本type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/mechanics/力学ポータル-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/回転運動の基本-講義.n.md / data/lecture/physics/mechanics/慣性モーメントの基本-講義.n.md
physicsmechanicshighschoolundergraduatelecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ核心かくしんは、束縛条件そくばくじょうけんちから法則ほうそくではなく、座標ざひょうどうしの関係式かんけいしきであり、運動方程式うんどうほうていしき連結れんけつする補助方程式ほじょほうていしきになるというてんにある。びないいと滑車かっしゃ、すべりなしころがりでは、各物体かくぶったい加速度かそくど独立どくりつけない。まず幾何学的きかがくてきに「ながさが一定いってい」「接触点せっしょくてんがすべらない」といった関係式かんけいしきき、それを時間じかん微分びぶんして速度条件そくどじょうけん加速度条件かそくどじょうけんる。

このページの位置いちづけ

このページは高校こうこう本線ほんせんにもあらわれるが、自由度じゆうどまでふくめると大学初年級だいがくしょねんきゅうへのはしわたしになる。本線ほんせんでは定滑車じょうかっしゃ動滑車どうかっしゃ、すべりなしころがりを確実かくじつあつかえればよい。

このページでけるようになること

  • びないいとから座標関係式ざひょうかんけいしきてる
  • 幾何学条件きかがくじょうけん微分びぶんして速度条件そくどじょうけん加速度条件かそくどじょうけんうつ
  • すべりなしころがりで vcm=Rωacm=Rα使つか
  • 力学りきがくしき束縛条件そくばくじょうけん連立れんりつする

方針ほうしん

このページの解法かいほうかなら

  1. 自由度じゆうどかぞえる
  2. 幾何学的きかがくてき関係式かんけいしき
  3. 時間じかん微分びぶんして速度条件そくどじょうけん
  4. 必要ひつようならさらに微分びぶんして加速度条件かそくどじょうけん
  5. 運動方程式うんどうほうていしき連立れんりつする

じゅんすすめる。

適用条件てきようじょうけん

  • いとかるびない、滑車かっしゃ理想的りそうてきとするのが本線ほんせん
  • すべりなしころがりでは静止摩擦せいしまさつ成立せいりつし、接触点せっしょくてん相対速度そうたいそくどが 0 である
  • 拘束こうそく途中とちゅうはずれる場合ばあい条件じょうけん更新こうしんする

用語ようご定義ていぎ

束縛条件そくばくじょうけんConstraint condition

束縛条件そくばくじょうけんConstraint conditionとは、けい座標ざひょう(または速度そくど加速度かそくど)のあいだされる幾何学的きかがくてき等式とうしき(または不等式ふとうしき)である。束縛そくばく」という命名めいめいconstraint制約せいやく束縛そくばく)のやく物理的ぶつりてき接触せっしょくいと固定こていじく運動うんどう自由じゆうしばることから命名めいめい

自由度じゆうどとの関係かんけい

n 質点しつてんが 3 次元じげん空間くうかんにある場合ばあい自由度じゆうど本来ほんらい 3nk ほん独立どくりつ束縛そくばくされると

Ndof=3n-k

ここで Ndof自由度じゆうどである。束縛そくばくかずだけ未知数みちすうり、方程式ほうていしき本数ほんすうまる。

束縛そくばく種類しゅるい

1. びないいと(Inextensible string)

いとびない条件じょうけんは、いと全長ぜんちょう一定いっていであることからはじまる。たとえばいと可動部分かどうぶぶんながさを x1x2 とすれば

x1+x2+0=L

である。ここで 0滑車かっしゃれている部分ぶぶんなど、ながさがわらない部分ぶぶんである。時間じかん微分びぶんして

v1+v2=0,a1+a2=0

る。きを各物体かくぶったいすすきになおせば、おおきさとして

a1=a2=a

となる。つまり、加速度かそくどおおきさがひとしいのであって、符号ふごう座標ざひょうかたまる。適用条件てきようじょうけんかるいと質量しつりょう無視むし)かつびない。このとき張力ちょうりょく Tいと全体ぜんたいひとしい(定滑車じょうかっしゃがある場合ばあい同様どうよう)。

2. 滑車かっしゃ(Pulley)

定滑車じょうかっしゃじく固定こてい):方向転換ほうこうてんかんのみ。いとはやさはわらず

a1=a2

ただし速度そくどきはぎゃく一方いっぽううえa加速かそくすれば他方たほうしたa)。動滑車どうかっしゃ滑車かっしゃ自体じたいうごく):代表的だいひょうてき配置はいちでは、荷物にもつささえる 2 ほんいとながさが同時どうじわる。荷物にもつ距離きょり x だけうごくと、はし2x だけうごく。したがって

aload=12aend

となる。ここで aload荷物にもつ加速度かそくどaendはし加速度かそくどである。動滑車どうかっしゃではちからちいさくなるが、はし移動距離いどうきょりおおきくなる(理想的りそうてきには仕事しごとひとしい)。複合滑車ふくごうかっしゃでは、丸暗記まるあんきした倍率ばいりつよりも、荷物にもつささえるいと本数ほんすういとなが一定いっていしきからすほうが安全あんぜんである。

3. すべりなしころがり(Rolling without slipping)

えん断面だんめん半径はんけい r物体ぶったい平面へいめんうえですべりなしでころがるとき、接触点せっしょくてん速度そくどが 0 であるという条件じょうけんもちいると

v=rω,a=rα

ここで v重心じゅうしん並進速度へいしんそくどω角速度かくそくど導出どうしゅつ接触点せっしょくてん速度そくど重心じゅうしん速度そくど v回転かいてんによる相対速度そうたいそくど -rω後方こうほう)の。すべりなしより

v-rω=0v=rω

使つかえない場面ばめん摩擦まさつ不十分ふじゅうぶんですべる(vrω)とき。このとき摩擦力まさつりょく動摩擦力どうまさつりょく μkNあたえられ、束縛そくばく条件じょうけん適用てきようできない。

4. めんへの拘束こうそく(Surface constraint)

物体ぶったいめんからはなれない条件じょうけんめん垂直すいちょく方向ほうこう速度そくどが 0(めん形状けいじょうによって変化へんかする)。平面へいめんうえ物体ぶったい法線ほうせん方向ほうこう加速度かそくど = 0(静止せいし/等速とうそく)または = 向心加速度こうしんかそくど曲面きょくめん)。はなれる条件じょうけん判定はんてい垂直抗力すいちょくこうりょく N=0 になったときめんからはなれる。N<0物理的ぶつりてき不可能ふかのうれないため)。

5. 固定軸こていじく(Fixed axis)

じく固定こていされているとき、じく垂直すいちょく方向ほうこう移動いどうが 0。結果けっかとして運動うんどう回転かいてんのみに限定げんていされる:

v=ω×r

見方みかた整理せいり

  1. 各物体かくぶったい自由体図じゆうたいずえが
  2. 各物体かくぶったい別々べつべつ運動方程式うんどうほうていしき立式りっしきする(未知みち加速度かそくど張力ちょうりょく別々べつべつ変数へんすうく)
  3. 束縛条件そくばくじょうけん補助ほじょ方程式ほうていしきとしてくわえる
  4. 連立れんりつして

なが一定いっていしきつくかた

滑車かっしゃいと問題もんだいでは、いきなり a1=a2くのではなく、まずわるながさだけをす。

  1. 固定こていされた部分ぶぶんながさは 0 などの定数ていすうにまとめる
  2. うご部分ぶぶんながさを x1,x2,
  3. 全長ぜんちょうL として x1+x2++0=L
  4. 時間じかんで 1 かい微分びぶんして速度条件そくどじょうけん、2 かい微分びぶんして加速度条件かそくどじょうけん

この手順てじゅんむと、動滑車どうかっしゃ複合滑車ふくごうかっしゃでも加速度かそくど暗記あんきせずにめられる。

具体例ぐたいれい定滑車じょうかっしゃでつながれた2物体にぶったい

質量しつりょう M物体ぶったい A が水平すいへい面上めんうえ質量しつりょう m物体ぶったい B がぶらがる。定滑車じょうかっしゃいとがつながれている。摩擦まさつなし。物体ぶったい A の運動方程式うんどうほうていしき水平すいへい):

MaA=T

物体ぶったい B の運動方程式うんどうほうていしき鉛直えんちょく):

maB=mg-T

束縛条件そくばくじょうけん定滑車じょうかっしゃびないいと):

aA=aB=a

連立れんりつして T消去しょうきょすると:

a=mgM+m,T=MmgM+m

具体例ぐたいれいころがる円板えんばん

質量しつりょう M半径はんけい RI=12MR2円板えんばん水平すいへいめんうえですべりなしでころがるとき、中心ちゅうしん水平すいへい外力がいりょく F作用さようする場合ばあいかんがえる。並進へいしん運動方程式うんどうほうていしきMa=F-ff静止摩擦力せいしまさつりょく回転かいてん運動方程式うんどうほうていしきIα=fR

束縛条件そくばくじょうけんa=Rα

連立れんりつすると f=F3左向ひだりむき)、a=2F3M

発展はってん自由度じゆうど見方みかた

n 質点しつてんk ほん独立どくりつ束縛そくばくがあるとき、

Ndof=3n-k

である。ここで Ndof自由度じゆうどである。高校こうこう本線ほんせんでは、この抽象化ちゅうしょうか深入ふかいりするより、「束縛条件そくばくじょうけん独立変数どくりつへんすうらす」と理解りかいするとよい。

見分みわかた

  • 複数ふくすう物体ぶったい接続せつぞくされている → 束縛条件そくばくじょうけん加速度かそくど関連かんれんける
  • ころがる物体ぶったいる → v=rω条件じょうけん追加ついかする
  • 動滑車どうかっしゃる → 幾何学的きかがくてきいとながさを追跡ついせきして加速度かそくどもとめる
  • 物体ぶったいめんからはなれるかどうか → N=0時点じてん計算けいさんする

追加例ついかれい: めんからはなれる条件じょうけん

物体ぶったい曲面きょくめん沿ってうごくとき、めんしつけられているあいだ垂直抗力すいちょくこうりょく N存在そんざいする。めん物体ぶったいすことはできるが、くことはできない。したがって

N=0

接触せっしょくうしな境界条件きょうかいじょうけんである。N<0 という計算結果けいさんけっかたなら、実際じっさいにはそのまえめんからはなれており、束縛条件そくばくじょうけん更新こうしんしなければならない。

円軌道えんきどう曲面きょくめん問題もんだいでは、法線方向ほうせんほうこう運動方程式うんどうほうていしきてて Nもとめ、N=0代入だいにゅうしてはなれる位置いちはやさをめる。

どこまでつか

束縛条件そくばくじょうけん理想化りそうかいとびない・質量しつりょうなし、めん変形へんけいしない)を前提ぜんていとする。いと弾性だんせい滑車かっしゃ質量しつりょうめん変形へんけい考慮こうりょする場合ばあい補正ほせい必要ひつようになる。非全拘束ひぜんこうそく不等式ふとうしきあたえられる束縛そくばく)では、どの段階だんかい束縛そくばく有効ゆうこうかを別途べっと判定はんていする(れいめんからはなれる瞬間しゅんかん)。

よくあるあやま

  • 幾何学条件きかがくじょうけんかず、いきなり加速度かそくどひとしいと
  • 速度条件そくどじょうけん使つかうが、加速度条件かそくどじょうけん微分びぶんしない
  • すべりなしを「接触点せっしょくてん静止せいし」とだけ丸暗記まるあんきして意味いみ確認かくにんしない
  • いとなが一定いっていなのに、どの部分ぶぶん一定いっていかをかない

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]a1=a2

びないいと定滑車じょうかっしゃでは、きを各自かくじさだめたうえで加速度かそくどおおきさをひとしくく。

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]v=rω,a=rα

これはすべりなしころがりの条件じょうけんである。

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]Ndof=3n-k

k ほん独立どくりつ束縛条件そくばくじょうけんは、自由度じゆうどk だけらす。

自由度じゆうどかぞえるれい

平面へいめんうごく 2 質点しつてんは、本来ほんらい x1,y1,x2,y2 の 4 自由度じゆうどをもつ。2 質点しつてん距離きょりながぼう固定こていされているなら

(x1-x2)2+(y1-y2)2=2

という 1 ほん束縛条件そくばくじょうけんがある。したがって自由度じゆうど

4-1=3

である。この 3 自由度じゆうどは、たとえば重心じゅうしんの 2 座標ざひょうと、ぼうきをあらわす 1 角度かくどとして解釈かいしゃくできる。

独立どくりつでない束縛そくばく注意ちゅうい

束縛条件そくばくじょうけんかぞえるときは、しき本数ほんすうではなく独立どくりつ情報じょうほうかずかぞえる。たとえば

x1+x2=

時間じかん微分びぶんすると

v1+v2=0

さらに微分びぶんして

a1+a2=0

られるが、これはおななが一定いってい条件じょうけん位置いち速度そくど加速度かそくどただけである。未知数みちすうらす独立条件どくりつじょうけんとしては 1 ぽんかぞえる。

束縛条件そくばくじょうけん本数ほんすうかぞえるときは、しきかずではなく、独立どくりつ条件じょうけんかずかぞえる。おな内容ないようべつかたちいたしきを 2 ほんとしてかぞえてはいけない。

たとえば x1-x2=x2-x1=-おな条件じょうけんであり、独立どくりつ束縛そくばくは 1 ほんだけである。自由度じゆうどかぞえるときは、片方かたほうだけを使つかう。

一言ひとことでいうと

束縛条件そくばくじょうけん各物体かくぶったい運動方程式うんどうほうていしき独立どくりつてたあと、未知みち加速度かそくどむす補助ほじょ方程式ほうていしきである—幾何きかからまり、ちからおおきさには依存いぞんしない。

関連かんれんリンク

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束縛条件そくばくじょうけん変位へんいからつく

いとめんによる束縛そくばくでは、いきなり加速度かそくど関係かんけいくより、まずながさや接触せっしょく条件じょうけん変位へんいくほうが安全あんぜんである。たとえばいと全長ぜんちょう一定いっていなら、うご部分ぶぶんながさの一定いっていになる。

変位へんいしき時間じかんで 1 かい微分びぶんすれば速度そくど関係かんけい、2 かい微分びぶんすれば加速度かそくど関係かんけいになる。符号ふごう微分びぶんしてからかんがえるのではなく、変位へんい定義ていぎする時点じてんめておく。おなきをせいにするか、いとびるきをせいにするかを統一とういつする。

拘束力こうそくりょく仕事しごとをしないことがおお

理想的りそうてきいと張力ちょうりょくなめらかなめん垂直抗力すいちょくこうりょく固定支点こていしてん反力はんりょくは、運動うんどう制限せいげんするが、けい力学的りきがくてきエネルギーを直接ちょくせつ増減ぞうげんさせないことがおおい。これはちから変位へんい垂直すいちょくであったり、作用点さようてんうごかなかったりするためである。

ただし、うご支点してん外部がいぶからかれるいとでは、拘束力こうそくりょくけい仕事しごとをすることがある。束縛条件そくばくじょうけん使つかうときは、ちからせるのか、仕事しごととしてのこすべきなのかをけいかた判断はんだんする。

文字式もじしき単位たんい

束縛条件そくばくじょうけんでは、まず変位へんい x[m;L]ながL[m;L]角度かくど θ[rad;1] のように、幾何きか使つかりょう単位たんい明示めいじする。いとなが一定いっていしきでは、わせる各項かくこうがすべて [m] でなければならない。

変位へんいしき微分びぶんすると、速度そくど v[m/s;LT-1]加速度かそくど a[m/s2;LT-2]関係かんけいになる。すべりなしころがりでは

v=Rω

であり、rad を無次元むじげんとしてあつかう。

動滑車どうかっしゃ符号ふごうつき座標ざひょうあつか

動滑車どうかっしゃでは、荷物にもつ1[m;L] がると、荷物にもつささえる 2 ほんいとがそれぞれ 1[m;L] ずつみじかくなる。したがって、はし2[m;L] うごく。変位へんいxload[m;L]はし変位へんいxend[m;L] とすれば、きのかた注意ちゅういして

xend=2xload

のような関係かんけいる。時間じかんで 2 かい微分びぶんすれば、aend[m/s2;LT-2]=2[1;1]aload[m/s2;LT-2] である。したがって荷物にもつ加速度かそくどは、はし加速度かそくど半分はんぶんになる。

符号ふごう混乱こんらんするときは、上向うわむきをせい下向したむきをせいのように物体ぶったいごとにえるのではなく、いとながさがえるきをせいとして統一とういつする。なが一定いっていしきさきけば、速度そくど加速度かそくど符号ふごう自動的じどうてきまる。

係数けいすうが 2 になるのは、ちからおおきさをめているからではなく、おないとながさを共有きょうゆうする区間くかんが 2 ほんあるからである。張力ちょうりょくしきてるまえに、まず幾何きかとしてなにが 2 ばいになるのかを確定かくていする。

仮想仕事かそうしごととして束縛そくばく

理想的りそうてき束縛そくばくでは、ゆるされた微小変位びしょうへんいたいして拘束力こうそくりょく仕事しごとをしないことがおおい。なめらかなめん垂直抗力すいちょくこうりょくめん垂直すいちょくで、変位へんいめん沿うため、内積ないせきが 0 になる。固定支点こていしてん反力はんりょくも、作用点さようてんうごかなければ仕事しごとをしない。

この見方みかた使つかうと、張力ちょうりょく反力はんりょく明示めいじせずに、重力じゅうりょくやばねりょく仕事しごとだけから平衡条件へいこうじょうけんめることがある。ただし、支点してんうご場合ばあい外部がいぶいと場合ばあいには、拘束力こうそくりょく仕事しごとをすることがあるので、けいかた確認かくにんする。

束縛条件そくばくじょうけん誤答ごとうパターン

束縛条件そくばくじょうけんおおあやまりは、ながさの関係かんけいかずに、いきなり速度そくど加速度かそくど暗記あんき使つかうことである。動滑車どうかっしゃ複合滑車ふくごうかっしゃでは、いとのどの部分ぶぶんちぢみするかをかぞえなければならない。

安全あんぜん手順てじゅんは、まずながL[m;L]一定いっていとしてしきくことである。そのしき時間じかん微分びぶんして速度そくど [m/s]関係かんけいる。さらに微分びぶんして加速度かそくど [m/s2]関係かんけいる。この順序じゅんじょなら、だけでなく符号ふごう同時どうじまる。

束縛そくばくれる条件じょうけん

いとくことはできるが、すことはできない。したがって張力ちょうりょく T[N;MLT-2]もとめてになったなら、そのいとった状態じょうたいたもてない。以後いご運動うんどうは、いと束縛そくばくはずしてかんがえる。

めんとの接触せっしょくおなじである。垂直抗力すいちょくこうりょく N[N;MLT-2]0[N;MLT-2] になる瞬間しゅんかんが、めんからはなれる境界きょうかいである。N[N;MLT-2]になるかいは、めん物体ぶったいいていることを意味いみしてしまうので、物理的ぶつりてきには採用さいようしない。

主要文字式しゅようもじしき単位たんい確認かくにん

束縛条件そくばくじょうけんでは、ながL[m;L]変位へんい x[m;L]角度かくど θ[rad;1]さき定義ていぎする。いとなが一定いっていしきでは、各項かくこうがすべて [m] でなければならない。

速度そくど関係かんけいでは v[m/s;LT-1]加速度かそくど関係かんけいでは a[m/s2;LT-2]あらわれる。すべりなしころがりでは、v=Rω[m/s;LT-1] において R[m;L]ω[rad/s;T-1]v[m/s;LT-1] である。張力ちょうりょく T[N;MLT-2]垂直抗力すいちょくこうりょく N[N;MLT-2] は、束縛そくばくたもちからとしてむ。

数式内すうしきないでの単位たんい明示めいじ

束縛条件そくばくじょうけんは、まずながさのしきとして
L=x1+x2+
のようにく。微分びぶんしたあとは、速度そくど v[m/s;LT-1]加速度かそくど a[m/s2;LT-2]関係かんけいとしてむ。

束縛問題そくばくもんだい解法かいほうテンプレート

束縛条件そくばくじょうけんは、ちからしきよりさき幾何きかしきとしてく。いとなら全長ぜんちょう L[m;L]めんなら接触せっしょくたも位置関係いちかんけい、すべりなしなら接触点せっしょくてん相対速度そうたいそくど 0[m/s;LT-1]出発点しゅっぱつてんである。

ながさのしき微分びぶんすれば速度そくど関係かんけい、さらに微分びぶんすれば加速度かそくど関係かんけいる。この順序じゅんじょまもると、係数けいすうだけでなく符号ふごう自然しぜんまる。

張力ちょうりょく T[N;MLT-2]垂直抗力すいちょくこうりょく N[N;MLT-2]になる結果けっかは、束縛そくばくたもたれないことをしめす。その時点じてんからは、べつ運動うんどうとしてあつかう。

理想的りそうてき束縛そくばく非理想ひりそう束縛そくばく

理想的りそうてき束縛そくばくでは、拘束力こうそくりょくゆるされた変位へんい仕事しごとをしない。仮想変位かそうへんいδr[m;L] とすると、

δW=N·δr=0

める。めんからの垂直抗力すいちょくこうりょくめん沿った変位へんい直交ちょっこうするため仕事しごとをしないが、摩擦まさつのように接線方向せっせんほうこうはたらちから一般いっぱん仕事しごとをする。このちがいが、束縛条件そくばくじょうけんだけでける問題もんだいと、エネルギー損失そんしつまでかんがえる問題もんだいける。

理想的りそうてき束縛そくばくでは、いとびず、めんはなめらかで、滑車かっしゃかるく、摩擦まさつ無視むしできる。この場合ばあい束縛そくばく運動うんどう自由度じゆうどらすだけで、余分よぶんなエネルギー損失そんしつれない。

現実げんじつには、いとびる、滑車かっしゃ質量しつりょうがある、じく摩擦まさつがある、めんあらい、という非理想ひりそう要素ようそがある。このときは、束縛条件そくばくじょうけんだけではりず、ばねのようなびのしき回転かいてんしき摩擦まさつ仕事しごとなどを追加ついかする。

問題文もんだいぶん理想条件りそうじょうけん明示めいじしているかを確認かくにんする。明示めいじがなければ、高校こうこう基礎力学きそりきがく標準問題ひょうじゅんもんだいでは理想化りそうか仮定かていすることがおおいが、発展問題はってんもんだいではその仮定かていはずすことがねらいになる。

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