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行列式ぎょうれつしきdeterminant可逆性かぎゃくせい-基本演習きほんえんしゅう

date2026-05-25description行列式の計算規則・余因子展開・可逆性判定を、体積倍率と操作ごとの変化に注目して確認する基本演習である。prerequisites行列式の計算規則 / 余因子展開と可逆性の判定 / 行列式 / 逆行列の基本type問題演習content_typeexercisestatusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/行列式の計算規則-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/余因子展開と可逆性の判定-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/行列式-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/逆行列の基本-講義.n.md
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演習えんしゅう方針ほうしん

行列式ぎょうれつしきdeterminantは、正方行列せいほうぎょうれつsquare matrix体積たいせきをどれだけ伸縮しんしゅくし、きをたもつか反転はんてんするかをあらわす。計算けいさんでは、ぎょうrowれつcolumn操作そうさoperation行列式ぎょうれつしきdeterminantえるかえないかをかなら追跡ついせきする。


問題もんだい 1

A=(2153)

行列式ぎょうれつしきdeterminantもとめ、幾何的きかてき意味いみべよ。

解答例かいとうれい

detA=2·3-1·5=1

したがって、この線型変換せんけいへんかんlinear transformation面積めんせき1 ばいたもち、きも反転はんてんしない。

解説かいせつ

2×2 行列ぎょうれつmatrix行列式ぎょうれつしきdeterminantは、2 ほんれつベクトルcolumn vectorつく平行四辺形へいこうしへんけい面積めんせきである。あたい1 であることは、かたちわっても面積めんせき保存ほぞんされることを意味いみする。


問題もんだい 2

detA=6 とする。つぎ操作そうさoperationあと行列式ぎょうれつしきdeterminantがどうわるかをこたえよ。

  1. R1R2
  2. R34R3
  3. R2R2-5R1

解答例かいとうれい

  1. -6
  2. 24
  3. 6

解説かいせつ

ぎょうrow交換こうかんきを反転はんてんするので符号ふごうえる。ぎょうrow定数倍ていすうばいは、その方向ほうこう伸縮率しんしゅくりつだけ体積たいせきえる。ほかぎょうrowばいくわえる操作そうさoperationは、平行へいこうかたむけるだけなので体積たいせきえない。操作そうさoperation結果けっかだけでなく、なに保存ほぞんされるかを確認かくにんする問題もんだいである。


問題もんだい 3

B=(102304-156)

行列式ぎょうれつしきdeterminantを、だい2 れつcolumn沿って余因子展開よいんしてんかいしてもとめよ。

解答例かいとうれい

だい2 れつcolumn0,0,5 なので、

detB=5(-1)3+2det(1234)=-5(4-6)=10

解説かいせつ

余因子展開よいんしてんかいでは、0おおぎょうrowまたはれつcolumnえらぶと計算量けいさんりょうる。だい2 れつcolumnえらんだ理由りゆうは、非零ひれいこうが 1 だけだからである。符号ふごう (-1)i+j確認かくにん省略しょうりゃくすると、あたい符号ふごうあやまりやすい。


問題もんだい 4

C=(123014000)

可逆かぎゃくinvertibleか。理由りゆうべよ。

解答例かいとうれい

可逆かぎゃくinvertibleではない。三角行列さんかくぎょうれつなので、

detC=1·1·0=0

である。したがって逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrix存在そんざいしない。

解説かいせつ

正方行列せいほうぎょうれつsquare matrixでは、detC0可逆かぎゃくinvertibleであることは同値どうちequivalentである。この問題もんだいでは対角成分たいかくせいぶん0 があるため、体積たいせき0 ばいつぶれる。情報じょうほううしなわれるので入力にゅうりょく一意いちい復元ふくげんできない。


問題もんだい 5

つぎ主張しゅちょうただしいかを判定はんていせよ。

A正方行列せいほうぎょうれつsquare matrixで、おなぎょうrowをもつなら detA=0 である。」

解答例かいとうれい

ただしい。

解説かいせつ

おなぎょうrowが 2 ほんあると、ぎょうベクトルrow vector一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceになる。幾何的きかてきには、たがいに独立どくりつindependent方向ほうこう不足ふそくするため、体積たいせき0 になる。行交換ぎょうこうかん符号ふごう反転はんてんする一方いっぽうおなぎょうrow交換こうかんしても行列ぎょうれつmatrixわらない。したがって detA=-detA となり、detA=0 である。


補充問題ほじゅうもんだい行列式ぎょうれつしきdeterminant計算けいさん可逆性かぎゃくせい

問題もんだい 6

det(4123)計算けいさんせよ。

4·3-1·2=10 である。

問題もんだい 7

2 ぎょうrow交換こうかんしたとき、行列式ぎょうれつしきdeterminantがどう変化へんかするかべよ。

符号ふごう反転はんてんする。

問題もんだい 8

2 れつcolumn交換こうかんしたとき、行列式ぎょうれつしきdeterminantがどう変化へんかするかべよ。

符号ふごう反転はんてんする。

問題もんだい 9

行列式ぎょうれつしきdeterminantが 0 になる 2×2 行列ぎょうれつmatrixを 1 つ構成こうせいせよ。

たとえば

(1224)

は 2 行目ぎょうめが 1 行目ぎょうめの 2 ばいなので行列式ぎょうれつしきdeterminantは 0 である。

問題もんだい 10

第二列だいにれつれいおお3×3 行列ぎょうれつmatrix余因子展開よいんしてんかい計算けいさんせよ。

たとえば

A=(102351004)

なら、第二列だいにれつ展開てんかいすると

detA=5(-1)2+2det(1204)=20

である。

問題もんだい 11

余因子よいんし符号ふごう3×3ひょうけ。

(+-+-+-+-+)

問題もんだい 12

detA=0 のとき、A-1存在そんざいしない理由りゆう説明せつめいせよ。

detA=0線型変換せんけいへんかんlinear transformation体積たいせきを 0 ばいつぶすことを意味いみする。情報じょうほううしなわれるため、出力しゅつりょくから入力にゅうりょく一意いちい復元ふくげんできず、A-1存在そんざいしない。


問題もんだい 13

れつベクトルcolumn vector a,b,c について

det(a,b,c)=5

であるとする。多重線型性たじゅうせんけいせいmultilinearity交代性こうたいせいだけを使つかって、つぎもとめよ。

  1. det(a+2b,b,c)
  2. det(2a,c,b)
  3. det(a,b,a+c)

多重線型性たじゅうせんけいせいmultilinearityより

det(a+2b,b,c)=det(a,b,c)+2det(b,b,c)=5

である。2 ほんれつcolumn一致いっちするこうは 0 になる。

だい 2 しきでは

det(2a,c,b)=2det(a,c,b)=-2det(a,b,c)=-10

である。bc交換こうかんすると符号ふごう反転はんてんする。

だい 3 しきでは

det(a,b,a+c)=det(a,b,a)+det(a,b,c)=5

である。

この問題もんだいは、行列式ぎょうれつしきdeterminant公式こうしき代入だいにゅうするだけでなく、れつcolumnかんする線型性せんけいせいlinearityと「おなれつcolumnが 2 ほんあると 0」という原理げんりからあたい練習れんしゅうである。


問題もんだい 14

A=(1237),B=(7-2-31)

について、BA-1 であることを ABBA両方りょうほう計算けいさんして確認かくにんせよ。

AB=(1001),BA=(1001)

である。したがって B=A-1 である。

この問題もんだいは、逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrix片側かたがわだけの記号操作きごうそうさではなく、左右さゆうからけて単位行列たんいぎょうれつidentity matrixかえ行列ぎょうれつmatrixであることを確認かくにんする。

問題もんだい 15

問題もんだい 14 の A について、

b=(517)

とする。Ax=bx=A-1b によりき、かい一意いちいである理由りゆうべよ。

x=A-1b=(7-2-31)(517)=(12)

である。A可逆かぎゃくinvertibleなので、Ax=bかいが 2 つあれば、そのA(x1-x2)=0たす。A-1けると x1-x2=0 となるため、かい一意いちいである。

この問題もんだいは、逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrix連立一次方程式れんりついちじほうていしきsystem of linear equations一意解いちいかいむすびつくことを確認かくにんする。

問題もんだい 16

A=(10),B=(10)

について、ABBA計算けいさんし、片側かたがわだけで単位行列たんいぎょうれつidentity matrixになっても逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrixとはえないことを説明せつめいせよ。

AB=(1)=I1

である。一方いっぽう

BA=(1000)I2

である。したがって、BA両側りょうがわ逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrixではない。

この問題もんだいは、長方行列ちょうほうぎょうれつでは片側逆かたがわぎゃくあらわれても、正方行列せいほうぎょうれつsquare matrix逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrixおなじようにはあつかえないことを確認かくにんする。

問題もんだい 17

detA=6 とする。つぎ列操作れつそうさあと行列式ぎょうれつしきdeterminantがどう変化へんかするかをこたえよ。

  1. C1C3
  2. C23C2
  3. C3C3-5C1
  1. れつcolumn交換こうかんなので -6
  2. れつcolumnの 3 ばいなので 18
  3. 他列たれつばいくわえる操作そうさoperationなので 6

この問題もんだいは、ぎょうrowだけでなくれつcolumn基本変形きほんへんけいelementary operationでも行列式ぎょうれつしきdeterminant変化へんか追跡ついせきできることを確認かくにんする。


問題もんだい 18

A=(021130241)

行列式ぎょうれつしきdeterminantを、行基本変形ぎょうきほんへんけいelementary row operationによる変化へんか追跡ついせきしながらもとめよ。

まず R1R2 とする。この交換こうかん行列式ぎょうれつしきdeterminant符号ふごう反転はんてんする。

(021130241)(130021241)

つぎの 2 つのぎょうrowへの加算かさん行列式ぎょうれつしきdeterminantえない。

R3R3-2R1,R3R3+R2

したがって

(130021002)

る。さらに R212R2 とすると、

(1300112002)

となる。この定数倍ていすうばいでは行列式ぎょうれつしきdeterminant12 ばいになる。最後さいご三角行列さんかくぎょうれつ行列式ぎょうれつしきdeterminant

1·1·2=2

である。よって、定数倍ていすうばいまえ行列式ぎょうれつしきdeterminant4最初さいしょ行交換ぎょうこうかんまえ行列式ぎょうれつしきdeterminant

detA=-4

である。

この問題もんだいは、行基本変形ぎょうきほんへんけいelementary row operation計算けいさん道具どうぐとして使つかうときに、交換こうかん非零定数倍ひぜろていすうばい他行たぎょうばい加算かさんがそれぞれ行列式ぎょうれつしきdeterminantをどうえるかを同時どうじ管理かんりする練習れんしゅうである。


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