markdown
行列式md 3c07dc8
lecture/math/linear-algebra/行列式-講義.n.md
Download as PDF

行列式ぎょうれつしきdeterminant

date2026-05-25description行列式を面積・体積の伸縮率、向き、可逆性の判定量として導入し、多重線型性・交代性・正規化による高次元の定義原理まで整理する講義である。prerequisites線型写像と行列 / 逆行列 / ベクトル空間と基底type講義statusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/線型代数ポータル-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/線型写像と行列-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/逆行列の基本-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/階数の基本-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/固有値と固有ベクトル-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/二次形式と正定値行列-講義.n.md / data/exercise/math/linear-algebra/行列式と可逆性-基本演習.n.md
mathlinear-algebraundergraduatelecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、行列式ぎょうれつしきdeterminantたんなる計算規則けいさんきそくではなく、「面積めんせき体積たいせきをどれだけばすか」と「逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrixがあるか」を同時どうじ判定はんていするりょうとして理解りかいすることである。

用語ようご定義ていぎ

行列式ぎょうれつしきDeterminant は、n×n 行列ぎょうれつmatrixたいしてさだまるすうで、2 では

det(abcd)=ad-bc

である。

方針ほうしん

2 では平行四辺形へいこうしへんけい面積めんせきから導入どうにゅうし、つぎに連立一次方程式れんりついちじほうていしきsystem of linear equations逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrixとの接続せつぞく確認かくにんする。さらに高次元こうじげんでは、多重線型性たじゅうせんけいせいmultilinearity交代性こうたいせい正規化せいきかという定義原理ていぎげんり特徴とくちょうづける。

直感的ちょっかんてき説明せつめい

れつベクトルcolumn vectorを 2 ほんならべると、平行四辺形へいこうしへんけいさだまる。行列式ぎょうれつしきdeterminant絶対値ぜったいちは、その面積めんせきである。符号ふごうきの反転はんてんあらわす。

したがって detA=0 とは、面積めんせきが 0、つまり 2 ほんれつcolumn一直線上いっちょくせんじょうつぶれているということである。このときぎゃくには復元ふくげんできない。

厳密げんみつ説明せつめい

1. 2 公式こうしき

A=(abcd)

たいして

detA=ad-bc

である。

2. なぜ 0 が特別とくべつ

detA0 なら、A-1存在そんざいし、

A-1=1ad-bc(d-b-ca)

表示ひょうじできる。したがって detA=0 では分母ぶんぼが 0 になり、逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrix構成こうせいできない。

3. 具体例ぐたいれい

A=(2111)

なら

detA=2·1-1·1=1

である。これは面積めんせきを 1 ばいのままたもちつつ、かたちだけをえていると解釈かいしゃくできる。

一方いっぽう

B=(1224)

では

detB=1·4-2·2=0

である。れつcolumn比例ひれいしていて、平面へいめん直線ちょくせんつぶす。

4. 高次元こうじげんでの定義原理ていぎげんり

一般いっぱんn×n 行列ぎょうれつmatrix行列式ぎょうれつしきdeterminantは、2 公式こうしき ad-bc形式的けいしきてき延長えんちょうしたものではない。本質ほんしつは、れつベクトルcolumn vector構成こうせいするけられた体積たいせき測定そくていする関数かんすうとして、つぎの 3 条件じょうけん特徴とくちょうづけられることにある。

  1. 各列かくれつについて線型せんけいである。
  2. 2 ほんれつcolumnひとしいと 0 になる。れつcolumn交換こうかんすると符号ふごう反転はんてんする。
  3. detI=1 である。

この 3 条件じょうけんたす関数かんすう一意いちい存在そんざいし、それを行列式ぎょうれつしきdeterminantぶ。置換ちかんもちいると

detA=σSnsgn(σ)a1σ(1)a2σ(2)anσ(n)

とも表示ひょうじできる。このしき計算けいさんのためだけでなく、交代性こうたいせい多重線型性たじゅうせんけいせいmultilinearity同時どうじまれていることをしめす。

べつ観点かんてん

幾何的きかてきには面積めんせき体積たいせき伸縮率しんしゅくりつである。代数的だいすうてきには逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrix存在条件そんざいじょうけんである。連立一次方程式れんりついちじほうていしきsystem of linear equations立場たちばでは、「かいが 1 つに決定けっていされるか」を判定はんていするりょうである。

判定基準はんていきじゅん

  • 逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrix存在そんざい連立一次方程式れんりついちじほうていしきsystem of linear equations一意解いちいかい面積めんせき体積たいせき伸縮しんしゅくわれたら行列式ぎょうれつしきdeterminant検討けんとうする。
  • れつベクトルcolumn vectorどうしが独立どくりつindependentかどうかを数値すうち判定はんていしたいときにも、行列式ぎょうれつしきdeterminant有効ゆうこうである。

どこまでつか

2 や 3 では公式こうしき直接ちょくせつ記述きじゅつできるが、高次元こうじげんでは置換ちかん余因子展開よいんしてんかいなどの定義ていぎ必要ひつようになる。この場合ばあいにおいても「体積たいせき伸縮しんしゅく可逆性かぎゃくせい判定はんていする」という本質ほんしつわらない。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]det(abcd)=ad-bc
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]detA0Aは可逆
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]detは多重線型性・交代性・detI=1で特徴づけられる

一言ひとことでいうと

  • 行列式ぎょうれつしきdeterminantは、空間くうかんをどれだけつぶすか、どれだけ伸長しんちょうするかをあらわすうである。
  • 0 になるとぎゃくには復元ふくげんできない。

演習えんしゅうリンク

data/exercise/math/linear-algebra/行列式と可逆性-基本演習.n.md

関連かんれんリンク

data/lecture/math/linear-algebra/線型写像と行列-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/逆行列の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/階数の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/固有値と固有ベクトル-講義.n.md
raw .n.md をコピー
loc をコピー (filepath:line ~ line)
copy share link
path をコピー
copy share link
copy share link
タブを全て閉じる