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群作用と軌道固定部分群定理 基本演習md eb3408e
exercise/math/abstract-algebra/group-actions-and-orbit-stabilizer.exercise.n.md
群作用と軌道固定部分群定理 基本演習
mathabstract-algebragroup-theoryexercise
2問題1:左正則作用
群 G に対して g\cdot x=gx と定める。これが G の自分自身への群作用であることを示し、x\in G の軌道と固定部分群を求めよ。
2.1解答
e\cdot x=ex=x であり、(gh)\cdot x=(gh)x=g(hx)=g\cdot(h\cdot x) なので作用の公理を満たす。任意の y\in G は y=(yx^{-1})\cdot x と書けるので軌道は G 全体である。また g\cdot x=x なら右消去により g=e なので、固定部分群は \{e\} である。
3問題2:正三角形の頂点
正三角形の 6 個の対称性が 3 頂点に作用する。ある頂点 x の軌道と固定部分群の元の個数を求め、軌道固定部分群定理を確認せよ。
3.1解答
任意の頂点へ移せるので |Gx|=3 である。x を固定するのは恒等変換と x を通る軸についての鏡映なので |G_x|=2 である。したがって
|G|=6=3\cdot2=|Gx|\,|G_x|
となる。
4問題3:作用の核と固定部分群
作用に対応する \rho:G\to\operatorname{Sym}(X) について、
\ker\rho=\bigcap_{x\in X}G_x
を証明せよ。また、正三角形の頂点への作用では \ker\rho=\{e\} だが |G_x|=2 であることを説明せよ。
4.1解答
g\in\ker\rho であることは \rho(g) が恒等写像であること、すなわち全ての x\in X について g\cdot x=x であることと同値である。これは g\in G_x がすべての x について成立することなので、等式を得る。
正三角形の全頂点を固定する対称性は恒等変換だけなので核は自明である。しかし 1 頂点だけを固定する対称性には、その頂点を通る軸の鏡映もあるので |G_x|=2 である。