markdown
剰余類とラグランジュの定理md b26d378
lecture/math/abstract-algebra/cosets-and-lagrange-theorem.lecture.n.md
Download PDF

剰余類じょうよるいcosetとラグランジュの定理ていり

date2026-07-14document_iddoc_323cb9ec267a59419dd81186f193cca7description群における剰余類を導入し、有限群の位数と部分群の位数を結ぶラグランジュの定理を説明する。prerequisites[部分群/ぶぶんぐん]と[生成/せいせい]type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/abstract-algebra/subgroups-and-generators.lecture.n.md / data/lecture/math/abstract-algebra/normal-subgroups-and-quotient-groups.lecture.n.md / data/exercise/math/abstract-algebra/cosets-normal-subgroups-and-quotient-groups.exercise.n.md
mathabstract-algebragroup-theorylecture

整数せいすう剰余類じょうよるいは、整数せいすうあまりで分類ぶんるいするものだった。ぐんでも、部分群ぶぶんぐん基準きじゅんにしてげん分類ぶんるいできる。その分類ぶんるいぐん剰余類じょうよるいである。

1左剰余類ひだりじょうよるい

ぐん G部分群ぶぶんぐん Hげん gGたいして、

gH={ghhH}

H左剰余類ひだりじょうよるいleft cosetという。

みぎからける

Hg={hghH}

右剰余類みぎじょうよるいright cosetという。

ぐん可換かかんなら左剰余類ひだりじょうよるい右剰余類みぎじょうよるい一致いっちする。しかし一般いっぱんぐんでは一致いっちするとはかぎらない。

2剰余類じょうよるいぐん分割ぶんかつする

左剰余類ひだりじょうよるいどうしは、ひとしいかまじわらないかのどちらかである。また、すべての左剰余類ひだりじょうよるいあつめると G 全体ぜんたいおおう。

これは、剰余類じょうよるいGおなおおきさのはこけることを意味いみする。

3ラグランジュの定理ていり

有限群ゆうげんぐん G部分群ぶぶんぐん Hたいして、

|G|=[G:H]|H|

成立せいりつする。ここで [G:H]H左剰余類ひだりじょうよるい個数こすうである。

したがって、

|H||G|

である。これがラグランジュの定理ていりLagrange's theoremである。

4具体例ぐたいれい

G=Z/6ZH={[0],[3]} とする。H位数いすうは 2 である。剰余類じょうよるい

[0]+H={[0],[3]}
[1]+H={[1],[4]}
[2]+H={[2],[5]}

みっつである。したがって |G|=6=3·2 である。

5なに保存ほぞんされるか

剰余類じょうよるいけると、個々ここげんではなく、部分群ぶぶんぐんだけずれたものをおなはことしてる。部分群ぶぶんぐんおおきさはかくはこ保存ほぞんされる。これにより、有限群ゆうげんぐん位数いすう部分群ぶぶんぐん位数いすうれることがかる。

6商群しょうぐんへの注意ちゅうい

剰余類じょうよるい集合しゅうごうはいつでもつくれる。しかし、剰余類じょうよるいどうしのせきぐんつくれるとはかぎらない。商群しょうぐんつくるには、部分群ぶぶんぐん正規部分群せいきぶぶんぐんである必要ひつようがある。

data/lecture/math/abstract-algebra/normal-subgroups-and-quotient-groups.lecture.n.md

7証明しょうめい補足ほそく剰余類じょうよるい分割ぶんかつとラグランジュの定理ていり

H[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]G とする。ひだり剰余類じょうよるい aHbH は、まじわらないか、完全かんぜん一致いっちする。

まず左剰余類ひだりじょうよるい全体ぜんたいGおおうことを確認かくにんする。任意にんいgG について、単位元たんいげん eH だから g=gegH である。

証明しょうめいする。aHbH[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"varnothing\")")] とし、xaHbHる。すると x=ah1=bh2 となる h1,h2H存在そんざいする。ここから

b-1a=h2h1-1H

である。任意にんいahaH について、

ah=b(b-1a)h

であり、(b-1a)hH だから ahbH である。よって aHbH である。おな議論ぎろんbHaHしたがうので aH=bH である。

また、写像しゃぞう

HaH,hah

全単射ぜんたんしゃである。全射ぜんしゃaH定義ていぎからしたがう。単射たんしゃは、ah1=ah2 ならひだりから a-1けて h1=h2 となることからしたがう。ここでは a-1存在そんざいすること、つまり Gぐんであることを使つかっている。

したがって、有限群ゆうげんぐん G では、Gおなおおきさのひだり剰余類じょうよるい分割ぶんかつされる。ひだり剰余類じょうよるい個数こすう[G:H] とすれば

|G|=[G:H]|H|

である。これがラグランジュの定理ていりLagrange's theorem である。

8けいげん位数いすうぐん位数いすう

げん g位数いすうorderを、巡回部分群じゅんかいぶぶんぐん gげん個数こすう |g|さだめる。有限群ゆうげんぐん Gげん g について、ラグランジュの定理ていりより、

|g||G|

である。|g|g位数いすうなので、有限群ゆうげんぐんではかくげん位数いすうぐん位数いすうる。

とくに、|G|=p素数そすうなら、単位元たんいげんでないげん g位数いすうは 1 ではなく、pるので p である。したがって G=g であり、位数いすう素数そすうぐん巡回群じゅんかいぐんである。

10まとめ

ぐん剰余類じょうよるいは、部分群ぶぶんぐん基準きじゅんぐんおなおおきさのはこける方法ほうほうである。有限群ゆうげんぐんでは、部分群ぶぶんぐん位数いすう各元かくげん位数いすうぐん位数いすうり、素数位数そすういすうぐん巡回群じゅんかいぐんになる。商群しょうぐんつくるには、さらに正規性せいきせい必要ひつようである。

raw .n.md をコピー
loc をコピー (filepath:line ~ line)
copy share link
copy encoded share link
path をコピー
copy share link
copy encoded share link
copy share link
copy encoded share link
タブを全て閉じる