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二項演算と閉包性md d1cf62a
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二項演算にこうえんざんbinary operation閉包性へいほうせいclosure

date2026-07-14document_iddoc_d880ab6a7d6c67f0e8c73039b8a9c338description二項演算、閉包性、結合法則、可換性、単位元、逆元を、群・環・体へ進むための共通語彙として説明する。prerequisites[集合/しゅうごう]の基[本/ほん]type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/abstract-algebra/introduction-to-algebraic-structures.lecture.n.md / data/lecture/math/abstract-algebra/semigroups-monoids-and-groups.lecture.n.md / data/exercise/math/abstract-algebra/algebraic-structures-and-binary-operations.exercise.n.md
mathabstract-algebraundergraduatelecture

抽象代数ちゅうしょうだいすう最初さいしょ確認かくにんすべき操作そうさは、ふたつのげんからひとつのげんつく操作そうさである。これを二項演算にこうえんざんbinary operationという。

集合しゅうごう S じょう二項演算にこうえんざんとは、写像しゃぞう

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]:S×SS

のことである。つまり、任意にんいa,bSたいして、結果けっか a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b一意いちいさだまり、しかもふたたSげんになる。

ここでいう写像しゃぞうは、入力にゅうりょくたいして出力しゅつりょくひとさだめる規則きそくである。S×SSげんふたならべたくみ集合しゅうごうあらわす。

この「結果けっかおな集合しゅうごうなかもどる」という条件じょうけん閉包性へいほうせいである。したがって、[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]:S×SSいた時点じてん閉包性へいほうせい二項演算にこうえんざん定義ていぎふくまれている。実際じっさい判定はんていでは、まずざんざんのような、よりひろ範囲はんい意味いみ規則きそくかんがえ、それを Sげんどうしに使つかった結果けっかがいつも Sのこるかを調しらべる。

1何故なぜ閉包性へいほうせい必要ひつよう

閉包性へいほうせいがないと、演算えんざんS内部ないぶでいつでもかえせない。

たとえば自然数全体しぜんすうぜんたい Nざんかんがえると、

2-5=-3

自然数しぜんすうではない。したがってざんN じょう二項演算にこうえんざんではない。

一方いっぽう整数全体せいすうぜんたい Zざんかんがえると、任意にんい整数せいすう a,bたいして a-b整数せいすうである。したがってざんZ じょう二項演算にこうえんざんである。

2結合法則けつごうほうそく可換性かかんせい

結合法則けつごうほうそくassociative lawは、任意にんいa,b,cSたいして、みっうえげん演算えんざんするときに括弧かっこ位置いち結果けっか影響えいきょうしないことをあらわす。

(a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b)[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]c=a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")](b[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]c)

結合法則けつごうほうそくがあると、a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]cいても意味いみ曖昧あいまいにならない。

可換性かかんせいcommutativityは、任意にんいa,bSたいして、順序じゅんじょえても結果けっかわらないことをあらわす。

a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b=b[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a

可換性かかんせいつね仮定かていされるわけではない。行列積ぎょうれつせき置換ちかん合成ごうせい一般いっぱん可換かかんでない。

data/lecture/math/linear-algebra/meaning-of-matrix-multiplication.lecture.n.md

行列ぎょうれつ置換ちかん非可換ひかかん演算えんざんれいとしてげているだけで、このページの判定はんていには使つかわない。

3単位元たんいげん逆元ぎゃくげん

単位元たんいげんidentity elementとは、すべての aSたいして演算えんざんしても相手あいてえない eS である。

e[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a=a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]e=a

e単位元たんいげんとする。aS逆元ぎゃくげんinverse elementとは、a左右さゆうどちらのじゅん演算えんざんしても単位元たんいげんもどa-1S である。

a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a-1=a-1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a=e

両側りょうがわ単位元たんいげん存在そんざいすれば一意いちいである。実際じっさいe,f がともに両側りょうがわ単位元たんいげんなら、e=e[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]f=f となる。

単位元たんいげん逆元ぎゃくげんは、方程式ほうていしきくために重要じゅうようである。a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]x=bひだりから a-1演算えんざんし、括弧かっこえて x=a-1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]bみちびくには、逆元ぎゃくげんくわえて結合法則けつごうほうそく単位元たんいげん仮定かていする。すると、

a-1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")](a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]x)=(a-1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a)[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]x=e[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]x=x

だから、a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]x=b両辺りょうへんひだりから a-1演算えんざんして x=a-1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]bる。ぎゃくにこの x代入だいにゅうすれば a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")](a-1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b)=(a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a-1)[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b=e[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b=b なので、これは実際じっさいかいである。

さらに、結合法則けつごうほうそく両側りょうがわ単位元たんいげんがあるとき、あるげん両側りょうがわ逆元ぎゃくげん存在そんざいすれば一意いちいである。u,v がともに a両側りょうがわ逆元ぎゃくげんなら、

u=u[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]e=u[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")](a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]v)=(u[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]a)[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]v=e[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]v=v

となる。ここで結合法則けつごうほうそく使つかったことが重要じゅうようである。

4具体例ぐたいれい演算表えんざんひょう

集合しゅうごう S={0,1,2} に、3 でったあまりのざんれる。

a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b を、a+b を 3 でったあまりとさだめる。

このとき演算表えんざんひょうつぎのようになる。ぎょうひだりげんれつみぎげんとする。

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]012
0012
1120
2201

すべての結果けっかSはいっているので閉包性へいほうせいがある。0 は単位元たんいげんであり、0 の逆元ぎゃくげんは 0、1 の逆元ぎゃくげんは 2、2 の逆元ぎゃくげんは 1 である。また、(a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b)[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]ca[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")](b[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]c) はどちらも a+b+c を 3 でったあまりになるのでひとしく、結合法則けつごうほうそく成立せいりつする。したがって、このれいつぎ講義こうぎ定義ていぎするぐんになる。

6判定はんてい補足ほそく演算えんざん性質せいしつ別々べつべつ確認かくにんする

集合しゅうごう S規則きそく [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]あたえられたとき、まず a,bSa[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]bS確認かくにんして、[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]:S×SS二項演算にこうえんざんbinary operationとしてさだまっているかをる。これは閉包性へいほうせいclosureだけの確認かくにんであり、結合法則けつごうほうそく可換性かかんせい単位元たんいげん逆元ぎゃくげんはまだ保証ほしょうしない。

たとえば Z じょうざんsubtraction a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ast\")")]b=a-b閉包性へいほうせいclosureつが、

(5-3)-1=1,5-(3-1)=3

なので結合法則けつごうほうそくたさない。したがって、閉包性へいほうせいclosureがあることとぐんちか性質せいしつつことは別問題べつもんだいである。

7まとめ

二項演算にこうえんざんは、集合しゅうごうふたつのげんからおな集合しゅうごうげんつく写像しゃぞうである。閉包性へいほうせい結合法則けつごうほうそく可換性かかんせい単位元たんいげん逆元ぎゃくげんは、ぐんかんたい定義ていぎするための基本きほん語彙ごいである。

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