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Bernoulli 方程式ほうていしき

date2026-07-16document_iddoc_0a6864fa66eb85a3742f2f4af9439712descriptionBernoulli 方程式を、y^{1-n} の置換で一階線型微分方程式へ帰着する型として、特殊場合と定数解の注意を含めて証明付きで整理する。prerequisites一階線型微分方程式と積分因子 / 変数分離形と自律方程式 / 一階微分方程式の分類と最初の判定type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/differential-equations/first-order-linear-odes-and-integrating-factors.lecture.n.md / data/lecture/math/differential-equations/separable-equations-and-autonomous-systems.lecture.n.md / data/lecture/math/differential-equations/logistic-equation.lecture.n.md / data/exercise/math/differential-equations/classifying-and-solving-first-order-odes.exercise.n.md
mathdifferential-equationsbernoullifirst-orderlecture

1導入どうにゅう

この講義こうぎでは、Bernoulli 方程式ほうていしき適切てきせつ置換ちかんによって一階線型方程式いっかいせんけいほうていしき帰着きちゃくする方法ほうほう説明せつめいする。

一階線型いっかいせんけい

y+p(x)y=q(x)

では、y は 1 あらわれる。Bernoulli 方程式ほうていしきでは、右辺うへんynあらわれるため、そのままでは線型せんけいではない。しかし ynかたち規則的きそくてきなので、u=y1-n という置換ちかん線型化せんけいかできる。

2標準形ひょうじゅんけい

Bernoulli 方程式ほうていしきBernoulli equationとは、

y+p(x)y=q(x)yn

かたちける一階微分方程式いっかいびぶんほうていしきである。本講義ほんこうぎではまず n整数せいすうとしてあつかう。n一般いっぱん実数じっすうとしてあつか場合ばあいは、y1-n実数値じっすうち定義ていぎされ微分可能びぶんかのう区間くかん、たとえば y>0範囲はんいかんがえる。

ただし、n=0n=1特別とくべつである。n=0 なら

y+p(x)y=q(x)

であり、最初さいしょから一階線型いっかいせんけいである。n=1 なら

y+p(x)y=q(x)y

すなわち

y+(p(x)-q(x))y=0

であり、これも一階線型いっかいせんけいである。したがって Bernoulli 置換ちかん本質的ほんしつてき必要ひつようなのは n0,1場合ばあいである。

3命題めいだい:Bernoulli 方程式ほうていしき一階線型いっかいせんけい帰着きちゃくする

仮定かていとして、n0,1 であり、u=y1-n定義ていぎされ微分可能びぶんかのう範囲はんい

y+p(x)y=q(x)yn

かんがえる。たとえば n整数せいすうなら y0範囲はんいでよい。u=y1-n とおくと、u

u+(1-n)p(x)u=(1-n)q(x)

たす。これは uかんする一階線型微分方程式いっかいせんけいびぶんほうていしきである。

3.1証明しょうめい

u=y1-n とおく。合成関数ごうせいかんすう微分びぶんより、

u=(1-n)y-ny

である。もと方程式ほうていしきynると、

y-ny+p(x)y1-n=q(x)

である。ここで y1-n=u、また y-ny=u/(1-n) だから、

11-nu+p(x)u=q(x)

である。両辺りょうへん1-nけて、

u+(1-n)p(x)u=(1-n)q(x)

る。

したがって Bernoulli 方程式ほうていしきは、置換ちかんによって一階線型いっかいせんけい帰着きちゃくする。

4解法かいほう手順てじゅん

  1. y+p(x)y=q(x)yn整理せいりする。
  2. n=0 または n=1 でないかを確認かくにんする。
  3. y=0もとしきたすかをさき確認かくにんする。
  4. u=y1-n定義ていぎされ微分可能びぶんかのう範囲はんいu=y1-nく。
  5. u一階線型方程式いっかいせんけいほうていしき積分因子せきぶんいんしく。
  6. u=y1-n実数値じっすうち微分可能びぶんかのう逆変換ぎゃくへんかん各枝かくえだを、その成立区間せいりつくかん選択せんたくし、もと方程式ほうていしき代入だいにゅうして検証けんしょうする。

yn操作そうさおこなうため、y=0かいとさないように注意ちゅういする。

5れいy+y=xy2

y+y=xy2

は Bernoulli 方程式ほうていしきであり、n=2p(x)=1q(x)=x である。まず y=0もとしきたすので、定数解ていすうかいである。

つぎに y0 として、u=y1-2=y-1 とおく。命題めいだいより、

u+(1-2)·1·u=(1-2)x

だから

u-u=-x

である。これは一階線型いっかいせんけいである。積分因子せきぶんいんし

μ=e-1dx=e-x

である。両辺りょうへんe-xけると、

(e-xu)=-xe-x

である。積分せきぶんして

e-xu=(x+1)e-x+C

る。したがって

u=x+1+Cex

である。u=1/y なので、

y=1x+1+Cex

る。これにくわえて、最初さいしょ確認かくにんした y=0かいである。

このしきは、分母ぶんぼ x+1+Cex が 0 にならない連結区間れんけつくかんごとにかいさだめる。分母ぶんぼ零点れいてんをまたいでかい延長えんちょうすることはできない。

6Logistic 方程式ほうていしきとの関係かんけい

r>0,K>0 とする。Logistic 方程式ほうていしき

y=ry(1-yK)

y-ry=-rKy2

整理せいりできるため、Bernoulli 方程式ほうていしき特殊例とくしゅれいである。

ただし Logistic 方程式ほうていしき自律方程式じりつほうていしきでもある。そのため、明示解めいじかいもとめるまえに、右辺うへん符号ふごうからかい増減ぞうげん平衡解へいこうかい近傍きんぼうでのきを判定はんていできる。

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7適用範囲てきようはんい

Bernoulli がたは、非線型方程式ひせんけいほうていしきのうち特別とくべつ線型化せんけいかできるかたである。非線型ひせんけいというだけで Bernoulli がたとはかぎらない。yn標準形ひょうじゅんけいしたがってあらわれているかを確認かくにんする必要ひつようがある。

また、置換ちかんy0範囲はんいおこなう。y=0もと方程式ほうていしき定義ていぎされ、かつ y=0実際じっさいかいとなる場合ばあいは、その定数解ていすうかいべつあつかう。

8演習えんしゅうリンク

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