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関係の合成と閉包md 17aed13
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関係かんけいrelation合成ごうせいcomposition閉包へいほうclosure

date2026-07-02document_iddoc_83c064857b7cf6d74b3b53741e63e4bddescription関係の合成を、二段階の到達可能性として導入し、反射閉包・対称閉包・推移閉包を、何を最小限追加する操作かとして整理する講義である。prerequisites関係の基本 / 直積集合の基本 / 数学的帰納法と再帰的定義type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/discrete-math/discrete-mathematics-portal.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/mathematical-induction-and-recursive-definitions.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/relation-basics.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/equivalence-relations-and-partitions.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/partial-and-total-orders.lecture.n.md / data/exercise/math/discrete-math/relations-and-equivalence-relations.exercise.n.md
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1導入どうにゅう

関係かんけいrelation一回いっかいだけ確認かくにんするのではなく、「関係かんけいつづけて使つかうとどこへ到達とうたつできるか」をあつかいたい場合ばあいがある。たとえば、えきどうしの直通ちょくつう関係かんけいあたえられたとき、えをゆるせばどこへけるかをりたい。この発想はっそう関係かんけいrelation合成ごうせいcompositionである。

閉包へいほうclosureは、ある性質せいしつpropertyたすために不足ふそくしている順序対じゅんじょついordered pair最小限さいしょうげん追加ついかする操作そうさである。

合成ごうせいcompositionでは「1 かいける」ことと「何回なんかい使つかえばける」ことを区別くべつする。閉包へいほうclosureもと関係かんけいrelationふくんだまま性質せいしつたすようにするので、既存きそん順序対じゅんじょついordered pairうしなわれない。

2用語ようご定義ていぎ合成ごうせいcomposition

RA×BSB×C関係かんけいrelationとする。合成関係ごうせいかんけいcomposite relation SRA×C

a(SR)cあるbBが存在してaRbかつbSc

定義ていぎする。これは「a から bRすすみ、b から cSすすめる」ことをあらわす。

3用語ようご定義ていぎ恒等関係こうとうかんけいidentity relation逆関係ぎゃくかんけいinverse relation

A うえ恒等関係こうとうかんけいidentity relation

ΔA={(a,a)aA}A×A

く。また、RA×Bたいする逆関係ぎゃくかんけいinverse relation R-1B×A

R-1={(b,a)(a,b)R}

定義ていぎする。

4閉包へいほうclosureとはなに

このせつでは RA×AA うえ関係かんけいrelationとする。

反射閉包はんしゃへいほうreflexive closureは、反射性はんしゃせいreflexivityたすために必要ひつよう(a,a)追加ついかした関係かんけいrelationである。

Rref=RΔA

対称閉包たいしょうへいほうsymmetric closureは、逆向ぎゃくむきの順序対じゅんじょついordered pair追加ついかした関係かんけいrelationである。

Rsym=RR-1

推移閉包すいいへいほうtransitive closureは、aRbbRc から必要ひつようになる aRcかえ追加ついかした最小さいしょう推移的すいいてきtransitive関係かんけいrelationであり、R+く。

5方針ほうしん

閉包へいほうclosureつくるときは、「性質せいしつたすまでなに追加ついかするか」を追跡ついせきする。ただし、もと関係かんけいrelationこわしてはいけない。閉包へいほうclosure削除さくじょではなく追加ついか操作そうさである。

ここで経路けいろpathとは、aRbbRc のように関係かんけいrelation矢印やじるし有限回ゆうげんかいつづけて辿たどれつである。有向ゆうこうグラフdirected graphというは、げんelementてん順序対じゅんじょついordered pair矢印やじるしとしてえが見方みかただけをす。

反射閉包はんしゃへいほうreflexive closure対角成分たいかくせいぶん追加ついかし、対称閉包たいしょうへいほうsymmetric closure矢印やじるし逆向ぎゃくむきにも追加ついかし、推移閉包すいいへいほうtransitive closure経路けいろ到達とうたつできるさき直接ちょくせつ関係かんけいrelationとして追加ついかする。

最小さいしょう追加ついかminimal additionであることも閉包へいほう一部いちぶである。つまり、もと関係かんけいrelationふくみ、もとめる性質せいしつたすどの関係かんけいrelationにも、閉包へいほう追加ついかした順序対じゅんじょついordered pairふくまれる。

6直感的ちょっかんてき説明せつめい

関係かんけいrelation有向ゆうこうグラフとしてると、合成ごうせいcompositionは 2 ほん矢印やじるしつづけてすすむことである。推移閉包すいいへいほうtransitive closureは、何本なんぼんかの矢印やじるし辿たどって到達とうたつできるなら、直接ちょくせつ矢印やじるし追加ついかしたものとかんがえられる。

この見方みかたでは、推移閉包すいいへいほうtransitive closure到達可能性とうたつかのうせい記録きろくする関係かんけいrelationである。もと関係かんけいrelationは「1 ける」、推移閉包すいいへいほうtransitive closureは「なにかでける」をあらわす。

経路けいろpathながさでかんがえると、反射閉包はんしゃへいほうreflexive closureながさ 0 の移動いどうゆるし、推移閉包すいいへいほうtransitive closureせいながさの経路けいろ到達とうたつできるさき直接ちょくせつ関係かんけいとしてくわえる。

7例題れいだい推移閉包すいいへいほうtransitive closureつく

7.1問題もんだい

A={1,2,3} うえ関係かんけいrelation R={(1,2),(2,3)}推移閉包すいいへいほうtransitive closureもとめよ。

7.2解説かいせつ

1R2 かつ 2R3 なので、推移性すいいせいtransitivityたすには 1R3必要ひつようである。したがって (1,3)追加ついかする。

追加後ついかご関係かんけいrelation

R+={(1,2),(2,3),(1,3)}

である。これ以上いじょうあたらしく追加ついかする順序対じゅんじょついordered pairはない。よってこれが推移閉包すいいへいほうtransitive closureである。

8証明しょうめい補足ほそく推移閉包すいいへいほうtransitive closure最小性さいしょうせい

集合しゅうごう A うえ関係かんけい Rたいして、R反復はんぷく

R1=R,Rn+1=RRn(n[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]1)

再帰的さいきてき定義ていぎする。(a,b)Rn は、a から bR矢印やじるしをちょうど n ほん辿たど経路けいろpathがあることを意味いみする。この記法きほうもちいると、推移閉包すいいへいほうtransitive closure

R+=RR2R3

ける。

R+Rふくむ。また、(a,b)R+(b,c)R+ なら、ある m,n[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]1存在そんざいして (a,b)Rm(b,c)Rn である。経路けいろpath連結れんけつすれば (a,c)Rm+n なので (a,c)R+ である。

さらに、SA×ARSたす A うえ推移的すいいてき関係かんけいなら、すべての n[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]1 について RnS であることを数学的帰納法すうがくてききのうほうmathematical inductionしめせる。基底段階きていだんかいでは R1=RS である。帰納法きのうほう仮定かてい RnS のもとで (a,c)Rn+1=RRn とすると、ある bA存在そんざいして (a,b)RnS かつ (b,c)RS となる。S推移性すいいせいより (a,c)S なので、Rn+1S である。よって R+S であり、R+Rふく推移的すいいてき関係かんけいなか最小さいしょうである。

9見分みわかた関連かんれんリンク

  • 関係かんけいつづけて使つかうなら、合成ごうせいcompositionかんがえる。
  • りない自己じこループを追加ついかするなら、反射閉包はんしゃへいほうreflexive closureである。
  • 逆向ぎゃくむきの矢印やじるし追加ついかするなら、対称閉包たいしょうへいほうsymmetric closureである。
  • 到達可能性とうたつかのうせい直接ちょくせつ関係かんけいrelationとして記録きろくするなら、推移閉包すいいへいほうtransitive closureである。
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