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複素解析の入口md 49f6d32
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複素解析ふくそかいせき入口いりぐち

date2026-07-14document_iddoc_6410f23ad4e96c452c863de0129d8bcfdescription複素解析の入口を、複素微分が実数の微分よりずっと強い条件になることを軸に、正則関数・複素積分・級数展開の見取り図まで説明する。prerequisites複素数と複素平面 / 微分積分 / 級数type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/algebra/complex-numbers-and-complex-plane.lecture.n.md / data/lecture/math/analysis/taylor-and-maclaurin-expansions.lecture.n.md / data/lecture/math/analysis/complex-integration-basics.lecture.n.md / data/lecture/math/analysis/joukowski-transform.lecture.n.md / data/lecture/math/analysis/analysis-portal.lecture.n.md
mathanalysiscomplex-analysisundergraduatelecture

1導入どうにゅう

この講義こうぎ中心ちゅうしん発想はっそうは、複素関数ふくそかんすう微分可能びぶんかのうは、実関数じつかんすう微分可能びぶんかのうよりはるかにつよ条件じょうけんだととらえることである。

実数じっすう関数かんすうでは、微分可能びぶんかのうであってもあらいをするものがたくさんある。ところが複素解析ふくそかいせきでは、正則せいそくであるというだけで、級数展開きゅうすうてんかいできたり、積分せきぶんつよ制御せいぎょされたりする。このつよさがどこからるのかを見通みとおすのが、この講義こうぎ目的もくてきである。

2用語ようご定義ていぎ

複素関数ふくそかんすうComplex function とは、複素数ふくそすう入力にゅうりょくし、複素数ふくそすう出力しゅつりょくする関数かんすうである。

領域りょういきDomain とは、複素平面ふくそへいめんひらいた連結れんけつ部分集合ぶぶんしゅうごうである。関数かんすう fてん z0複素微分可能ふくそびぶんかのうcomplex differentiableであるとは、

f(z0)=limh0f(z0+h)-f(z0)h

が、複素数ふくそすう hちかづく方向ほうこうによらず存在そんざいすることをいう。領域りょういき D のすべてのてん複素微分可能ふくそびぶんかのう関数かんすうを、D じょう正則せいそくholomorphicであるという。

複素積分ふくそせきぶんComplex integral とは、複素平面ふくそへいめん曲線きょくせんにそって関数かんすう積分せきぶんすることである。

3方針ほうしん

複素解析ふくそかいせきでは、まず「複素微分ふくそびぶんとはなにか」を実数じっすう微分びぶんくらべてさえる。そのあと、正則せいそくという条件じょうけんがどれほどつよいかを、コーシー・リーマン方程式ほうていしき複素積分ふくそせきぶん級数展開きゅうすうてんかいみっつの方向ほうこうからる。

4直感的ちょっかんてき説明せつめい

実関数じつかんすう微分びぶんでは、みぎからちかづけるかひだりからちかづけるかくらいしか方向ほうこうがない。しかし複素平面ふくそへいめんでは、あるてんちかづく方向ほうこう無数むすうにある。それなのに、どの方向ほうこうからちかづいてもおな微分係数びぶんけいすうになることを要求ようきゅうするのが複素微分ふくそびぶんである。

このため、複素微分可能ふくそびぶんかのうという条件じょうけんはとてもきびしくなる。そのかわり、いったん正則せいそくであることがかると、その関数かんすうなめらかで、局所的きょくしょてきには冪級数べききゅうすうとしてけるほどととのったいをする。

5厳密げんみつ説明せつめい

5.11. 複素微分ふくそびぶん

うえ定義ていぎした差商さしょう極限きょくげんかんがえる。h複素数ふくそすうなので、0 へのちかづきかた無数むすうにある。

5.22. コーシー・リーマン方程式ほうていしき

f(z)=u(x,y)+iv(x,y)(z=x+iy)

く。fz0=x0+iy0複素微分可能ふくそびぶんかのうなら、実軸方向じつじくほうこう虚軸方向きょじくほうこうから差商さしょうくらべることにより、

ux=vy,uy=-vx

z0必要ひつようである。

ぎゃくに、u,vz0近傍きんぼう連続れんぞく一階偏導関数いっかいへんどうかんすうち、z0 でこの二式にしきたすなら、fz0複素微分可能ふくそびぶんかのうである。したがって、領域りょういき Du,vC1(D) かつ各点かくてんでコーシー・リーマン方程式ほうていしき成立せいりつすれば、fD じょう正則せいそくである。必要条件ひつようじょうけんと、このなめらかさを仮定かていした十分条件じゅうぶんじょうけん区別くべつすることが重要じゅうようである。

5.33. 積分せきぶんつよ制御せいぎょされる

単連結たんれんけつ領域りょういき D正則せいそく関数かんすうは、D ない区分的くぶんてきC1 きゅう閉曲線へいきょくせんにそった積分せきぶんが 0 になる。これがコーシーの積分定理せきぶんていりである。あなのある領域りょういきでは単連結性たんれんけつせいはずすと結論けつろん失敗しっぱいすることがあるため、領域りょういき曲線きょくせん仮定かてい省略しょうりゃくしない。ここから積分表示せきぶんひょうじ級数展開きゅうすうてんかいみちびかれる。

5.44. 級数展開きゅうすうてんかい

領域りょういき D じょう正則関数せいそくかんすうは、z0D中心ちゅうしんとし、Dふくまれる十分小じゅうぶんちいさい円板えんばんなか

f(z)=n=0an(z-z0)n

け、an=f(n)(z0)/n! である。実関数じつかんすうでは微分可能びぶんかのうでも冪級数べききゅうすう展開てんかいできるとはかぎらないが、複素解析ふくそかいせきでは正則せいそくであることからこれがしたがう。この定理ていりは、つぎ複素積分ふくそせきぶん講義こうぎあつかうコーシーの積分表示せきぶんひょうじへつながる。

6べつ見方みかた

複素解析ふくそかいせきは、二変数関数にへんすうかんすう u(x,y),v(x,y)理論りろんとしてることもできるし、平面へいめん幾何きかとしてることもできる。正則写像せいそくしゃぞう f は、f(z0)0 であるてん z0 では、まじわるなめらかな曲線きょくせん角度かくど局所的きょくしょてきたもつ。この性質せいしつ等角性とうかくせいconformalityという。導関数どうかんすうが 0 のてんでは一般いっぱん等角とうかくではない。たとえば f(z)=z2正則せいそくだが、原点げんてんちかくで偏角へんかくを 2 ばいする。

data/lecture/math/analysis/joukowski-transform.lecture.n.md

7見分みわかた

  • 複素数ふくそすう関数かんすう微分びぶんするとき、まず方向ほうこうによらず極限きょくげん一致いっちするかを意識いしきする。
  • 正則せいそくたら、コーシー・リーマン方程式ほうていしき積分定理せきぶんていり級数展開きゅうすうてんかいみっつが連動れんどうしているとかんがえると整理せいりしやすい。
  • 実解析じつかいせきとのちがいをわれたら、「微分可能びぶんかのう条件じょうけんがはるかにつよい」とこたえるのが出発点しゅっぱつてんである。

8最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]f(z0)=limh0f(z0+h)-f(z0)h
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]fz0で複素微分可能ux(z0)=vy(z0),uy(z0)=-vx(z0)
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")][PARSE ERROR: Undefined("Command(\"substack\")")]u,vz0の近傍でC1[PARSE ERROR: NewLine]ux(z0)=vy(z0),uy(z0)=-vx(z0)fz0で複素微分可能

9一言ひとことでいうと

  • 複素解析ふくそかいせきでは、複素微分可能ふくそびぶんかのうというつよ条件じょうけんから、積分せきぶん級数展開きゅうすうてんかいゆたかな理論りろんがる。

10関連かんれんリンク

data/lecture/math/algebra/complex-numbers-and-complex-plane.lecture.n.md data/lecture/math/analysis/taylor-and-maclaurin-expansions.lecture.n.md data/lecture/math/analysis/complex-integration-basics.lecture.n.md data/lecture/math/analysis/joukowski-transform.lecture.n.md
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