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線型作用素方程式の応用例md 91d9e0d
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線型作用素方程式せんけいさようそほうていしき応用例おうようれい

date2026-07-14document_iddoc_ce3876b6bbdd4c9997beebd27094117adescription線型作用素方程式の見方を、微分方程式・差分方程式・漸化式・固有関数・固有ベクトル・特性方程式へ接続する講義である。prerequisites線型作用素方程式 / 基本作用素の例 / 微分方程式の基本 / 数列と漸化式type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/linear-operator/linear-operator-equation-basics.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-operator/basic-operator-examples.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-operator/polynomial-operators-and-eigenvalue-problems.lecture.n.md / data/lecture/math/differential-equations/first-order-linear-odes-and-integrating-factors.lecture.n.md / data/lecture/math/sequence/shift-operators-and-recurrences.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/eigenvalues-and-eigenvectors.lecture.n.md
mathlinear-operatordifferential-equationssequenceeigenvaluelecture

1導入どうにゅう

このページの目的もくてきは、微分方程式びぶんほうていしき差分方程式さぶんほうていしき漸化式ぜんかしきを、別々べつべつ公式集こうしきしゅうではなく

Lx=y

という線型作用素方程式せんけいさようそほうていしきlinear operator equationとしてむことである。

ここで大切たいせつなのは、解法名かいほうめいではない。最初さいしょるべきものは

ImL,kerL

である。右辺うへんぞうはいればかい存在そんざいし、かいが 1 つつかればのこりはかくまる。

なぜ、このような見方みかたおもいつくのか。微分方程式びぶんほうていしきでも漸化式ぜんかしきでも、非同次項ひどうじこうがあるとかいわせてもおな方程式ほうていしきかいにはならない。こまるのは、非同次項ひどうじこうかさなってしまうことである。

そこでかいすのではなく、かいどうしのる。Lx1=yLx2=y なら

L(x1-x2)=0

となり、右辺うへんえる。ここで同次方程式どうじほうていしきかく自然しぜんてくる。つまり「特殊解とくしゅかいを 1 つつけ、同次解どうじかいす」という方法ほうほうは、公式こうしきではなく、非同次項ひどうじこうすためにった結果けっかである。

2れい 1:一階線型微分方程式いっかいせんけいびぶんほうていしき

微分方程式びぶんほうていしき

y-ky=q(x)

かんがえる。D=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]ddxI恒等作用素こうとうさようそとすれば

L[y]=q,L=D-kI

というかたちである。

同次解どうじかい

L[y]=0,y-ky=0

かいである。この方程式ほうていしき

y=Cekx

かいつ。したがって

kerL={CekxCK}

である。

ypy-ky=q(x)特殊解とくしゅかいなら、線型作用素方程式せんけいさようそほうていしき基本定理きほんていりより

y=yp+Cekx

一般解いっぱんかいである。

つまり、微分方程式びぶんほうていしきで「同次解どうじかい + 特殊解とくしゅかい」と理由りゆうは、xp+kerL具体例ぐたいれいだからである。

data/lecture/math/differential-equations/first-order-linear-odes-and-integrating-factors.lecture.n.md

3れい 2:差分方程式さぶんほうていしき

れつ a=(an)たいして

Δa=b

かんがえる。これは

an+1-an=bn

という差分方程式さぶんほうていしきである。

同次方程式どうじほうていしき

Δa=0

であり、これは an+1=an意味いみする。したがって同次解どうじかい定数列ていすうれつであり、

kerΔ={定数列}

である。

一方いっぽう特殊解とくしゅかいって

an(p)=j=0n-1bj

つくれる。したがって一般解いっぱんかい

an=C+j=0n-1bj

である。C理由りゆうは、kerΔ定数列ていすうれつだからである。

4れい 3:一次漸化式いちじぜんかしき平衡解へいこうかい

一次いちじ漸化式ぜんかしき

an+1=pan+q

かんがえる。これは非同次ひどうじ更新式こうしんしきである。

あたいわらない定数列ていすうれつ an=αさがすと

α=pα+q

必要ひつようである。これは漸化式ぜんかしきにおける平衡解へいこうかいequilibrium solutionであり、固定点こていてんfixed pointともぶ。

p1 なら

α=q1-p

である。この αくと

an+1-α=p(an-α)

となる。

4.1証明しょうめい

α=pα+q より q=α-pα である。もとの漸化式ぜんかしきから

\begin{aligned} a_{n+1}-\alpha &=pa_n+q-\alpha\\ &=pa_n+(\alpha-p\alpha)-\alpha\\ &=p(a_n-\alpha) \end{aligned}

である。したがって、平衡解へいこうかいくと非同次ひどうじ漸化式ぜんかしき同次どうじ漸化式ぜんかしき帰着きちゃくする。

この変形へんけい暗記あんきではない。平衡解へいこうかいという特殊解とくしゅかいを 1 つつけて、そのまわりのずれを同次方程式どうじほうていしき操作そうさである。

data/lecture/math/sequence/first-order-recurrences.lecture.n.md

5れい 4:固有こゆうベクトルeigenvector固有関数こゆうかんすうeigenfunction

作用素さようそ Lたいして、0 でない v

Lv=λv

たすとき、v固有こゆうベクトルeigenvectorλ固有値こゆうちeigenvalueという。

関数空間かんすうくうかん0 でない関数かんすう ϕ

Lϕ=λϕ

たすとき、ϕ固有関数こゆうかんすうeigenfunctionという。

たとえば、微分作用素びぶんさようそ D について

D(eλx)=λeλx

である。したがって eλxD固有関数こゆうかんすうである。

また、れつ空間くうかんan=rn とすると

E(rn)=rn+1=rrn

なので rnシフト作用素さようそshift operator E固有列こゆうれつeigen-sequenceである。

この事実じじつが、定数係数ていすうけいすう微分方程式びぶんほうていしきeλxためし、定数係数ていすうけいすう漸化式ぜんかしきrnため理由りゆうである。作用素さようそ作用さようさせてもかたちわらないため、作用素さようそ方程式ほうていしきかず方程式ほうていしきちる。

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6れい 5:特性方程式とくせいほうていしきcharacteristic equation理由りゆう

定数係数ていすうけいすう線型せんけい漸化式ぜんかしき

an+2=c1an+1+c2an

かんがえる。これを

(E2-c1E-c2I)a=0

く。ここで

P(t)=t2-c1t-c2

けば、方程式ほうていしき

P(E)a=0

である。

an=rnE固有列こゆうれつなので

P(E)(rn)=P(r)rn

である。したがって rnかいになる条件じょうけん

P(r)=0

である。これが特性方程式とくせいほうていしきcharacteristic equationである。

おなかんがえは、微分作用素びぶんさようそ Dたいしても成立せいりつする。eλxD固有関数こゆうかんすうなので

P(D)eλx=P(λ)eλx

である。したがって、定数係数ていすうけいすう線型せんけい微分方程式びぶんほうていしき特性方程式とくせいほうていしきあらわれる。

よりくわしい多項式作用素たこうしきさようそ固有値問題こゆうちもんだい同伴行列どうはんぎょうれつつぎのページであつかう。

data/lecture/math/linear-operator/polynomial-operators-and-eigenvalue-problems.lecture.n.md

7どこまで成立せいりつするか

このページの議論ぎろん本質的ほんしつてきなのは線型性せんけいせいである。同次解どうじかいかくになり、一般解いっぱんかい特殊解とくしゅかい + かくになることは、任意にんい線型作用素せんけいさようそ成立せいりつする。

一方いっぽう特性方程式とくせいほうていしきのようにかず方程式ほうていしきとせるのは、eλxrn のような固有関数こゆうかんすう固有列こゆうれつ使つかえる場合ばあいである。係数けいすう変数へんすう依存いぞんする微分方程式びぶんほうていしき漸化式ぜんかしきでは、作用素さようそ単純たんじゅん多項式たこうしきとしてあつかえないことがある。

8一言ひとことでいうと

微分方程式びぶんほうていしき差分方程式さぶんほうていしき漸化式ぜんかしき線型せんけい部分ぶぶんは、すべて Lx=y としてめる。同次解どうじかいkerL特殊解とくしゅかいは 1 つの到達点とうたつてん一般解いっぱんかいxp+kerL である。

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