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ラグランジアンの基本md 3411c0d
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ラグランジアンの基本きほん

date2026-07-14document_iddoc_cd8c31382c068419710a1b3b29191b9cdescriptionラグランジアンと作用を定義し、停留作用の原理から Euler-Lagrange 方程式、Newton 方程式、循環座標の保存量、エネルギー保存を証明する講義である。prerequisites解析力学の入口 / 仕事と力学的エネルギー / 保存則の導出 / 微分法の基本type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/analytical-mechanics/analytical-mechanics-portal.lecture.n.md / data/lecture/physics/analytical-mechanics/introduction-to-analytical-mechanics.lecture.n.md / data/lecture/physics/mechanics/work-and-mechanical-energy.lecture.n.md / data/lecture/physics/mechanics/deriving-conservation-laws.lecture.n.md
physicsanalytical-mechanicslagrangianeuler-lagrangelecture

1導入どうにゅう

この講義こうぎでは、作用さよう S=Ldt停留ていりゅうさせる原理げんりと、そこから Euler-Lagrange 方程式ほうていしきみちび方法ほうほう説明せつめいする。

ニュートン力学りきがくでは、ちからから加速度かそくどもとめる。解析力学かいせきりきがくでは、可能かのう運動経路うんどうけいろなか作用さよう一次いちじ変化へんかをもたないものを実際じっさい運動うんどうとしてえらぶ。これはこの講義こうぎ基本原理きほんげんりとしてくものであり、したでは、その原理げんりから Euler-Lagrange 方程式ほうていしきみちびく。

2用語ようご定義ていぎ

ラグランジアンLagrangianとは、一般化座標いっぱんかざひょう q一般化速度いっぱんかそくど q˙時刻じこく t関数かんすう

L(q,q˙,t)

である。保存力ほぞんりょくだけをける基本的きほんてきけいでは

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]L=T-U

く。

作用さようactionとは、時刻じこく t0 から t1 までの経路けいろ q(t)たいして

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]S[q]=t0t1L(q,q˙,t)dt

定義ていぎされるりょうである。

変分へんぶんvariationとは、経路けいろ

qε(t)=q(t)+εη(t)

のようにすこえる。ここで η(t0)=η(t1)=0 とし、端点たんてん固定こていする。

Euler-Lagrange 方程式ほうていしきEuler-Lagrange equationとは、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]ddtLq˙-Lq=0

である。

停留作用ていりゅうさよう原理げんりprinciple of stationary actionとは、端点たんてん固定こていした可能かのう経路けいろのうち、作用さよう一次いちじ変化へんかが 0 になる経路けいろ実際じっさい運動うんどうあたえる、という基本原理きほんげんりである。この原理げんりそのものは、この講義こうぎでは証明しょうめいせず採用さいようする。

3方針ほうしん

ラグランジアンの問題もんだいでは、つぎ順序じゅんじょすすむ。

  1. 一般化座標いっぱんかざひょう qiえらぶ。
  2. TUqi,qi˙く。
  3. L=T-Uつくる。
  4. L/qiL/qi˙計算けいさんする。
  5. Euler-Lagrange 方程式ほうていしき代入だいにゅうする。

この手順てじゅん使つか理由りゆうは、ちからきを成分せいぶんごとにわりに、けい自由度じゆうどとエネルギーから運動方程式うんどうほうていしき直接ちょくせつるためである。

4補題ほだい変分法へんぶんほう基本補題きほんほだい

連続関数れんぞくかんすう f(t) が、端点たんてんで 0 になる任意にんいなめらかな関数かんすう η(t)たいして

t0t1f(t)η(t)dt=0

たすなら、

f(t)=0

である。

4.1証明しょうめい

背理法はいりほうしめす。あるてん af(a)>0 だとする。f連続れんぞくなので、aちかくのちいさい区間くかんでは f(t)>0 である。

その区間くかんなかだけでせいそとで 0 になるなめらかな η(t)えらぶと、

t0t1f(t)η(t)dt>0

となり、仮定かていはんする。f(a)<0場合ばあいも、おな区間くかんη(t)>0えらべば積分せきぶんになり、やはり仮定かていはんする。したがってどのてんでも f(t)=0 である。

5方程式ほうていしき 1:停留作用ていりゅうさようから Euler-Lagrange 方程式ほうていしき

端点たんてん q(t0),q(t1)固定こていした変分へんぶんたいして作用さよう S[q]停留ていりゅうするなら、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]ddtLq˙-Lq=0

成立せいりつする。

5.1証明しょうめい

変分へんぶん

qε(t)=q(t)+εη(t)

く。ただし η(t0)=η(t1)=0 である。作用さようε関数かんすうとして

Φ(ε)=S[qε]

く。停留ていりゅうとは

Φ(0)=0

であることを意味いみする。

連鎖律れんさりつより、

Φ(0)=t0t1(Lqη+Lq˙η˙)dt

である。だい 2 こう部分積分ぶぶんせきぶんすると、

t0t1Lq˙η˙dt=[Lq˙η]t0t1-t0t1ddt(Lq˙)ηdt

である。η(t0)=η(t1)=0 なので境界項きょうかいこうは 0 である。したがって

Φ(0)=t0t1(Lq-ddtLq˙)ηdt

である。任意にんいηたいして Φ(0)=0 だから、補題ほだいより

Lq-ddtLq˙=0

である。整理せいりして

ddtLq˙-Lq=0

る。

6帰結きけつ 2:1 次元じげん保存力ほぞんりょくでは Newton 方程式ほうていしき一致いっちする

1 次元じげん

L=12mx2˙-U(x)

くと、Euler-Lagrange 方程式ほうていしき

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]mx¨=-dUdx

あたえる。

6.1証明しょうめい

まず

Lx˙=mx˙

である。したがって

ddtLx˙=mx¨

である。また

Lx=-dUdx

である。Euler-Lagrange 方程式ほうていしき

ddtLx˙-Lx=0

代入だいにゅうすると、

mx¨+dUdx=0

である。したがって

mx¨=-dUdx

る。これは保存力ほぞんりょく F=-dU/dxたいする Newton 方程式ほうていしき mx¨=F である。

7保存則ほぞんそく 3:循環座標じゅんかんざひょう保存量ほぞんりょう

ラグランジアン L(q,q˙,t)座標ざひょう q明示的めいじてき依存いぞんしない、つまり

Lq=0

なら、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]pq=Lq˙

保存ほぞんする。このような q循環座標じゅんかんざひょうcyclic coordinateという。

7.1証明しょうめい

Euler-Lagrange 方程式ほうていしき

ddtLq˙-Lq=0

である。仮定かていより L/q=0 なので、

ddtLq˙=0

である。したがって

Lq˙

時間じかん依存いぞんせず一定いっていである。これが保存量ほぞんりょうである。

8保存則ほぞんそく 4:ラグランジアンが時刻じこく明示的めいじてき依存いぞんしなければエネルギーが保存ほぞんする

一般化座標いっぱんかざひょうqi とし、

E=iqi˙Lqi˙-L

く。Euler-Lagrange 方程式ほうていしき成立せいりつし、かつ L/t=0 なら、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]dEdt=0

である。

8.1証明しょうめい

E時間じかん微分びぶんする。

dEdt=i(qi¨Lqi˙+qi˙ddtLqi˙)-dLdt

である。一方いっぽう

dLdt=i(Lqiqi˙+Lqi˙qi¨)+Lt

である。これを代入だいにゅうすると、qi¨L/qi˙こう相殺そうさいし、

dEdt=iqi˙(ddtLqi˙-Lqi)-Lt

である。Euler-Lagrange 方程式ほうていしきより括弧かっこなかは 0 である。したがって

dEdt=-Lt

である。仮定かていより L/t=0 なので、

dEdt=0

である。

9具体例ぐたいれい質点しつてんばねけい

質量しつりょう m物体ぶったいが、ばね定数ていすう k のばねにつながれて水平すいへいうごく。座標ざひょうx とすると、

T=12mx2˙,U=12kx2

である。したがって

L=12mx2˙-12kx2

である。帰結きけつ 2 より

mx¨=-kx

すなわち

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]mx¨+kx=0

る。これは単振動たんしんどう運動方程式うんどうほうていしきである。

10見分みわかた

  • TU簡単かんたんけるなら、L=T-Uつくる。
  • Lあらわれない座標ざひょうがあれば、その共役運動量きょうやくうんどうりょう保存ほぞんする。
  • L時刻じこく明示的めいじてき依存いぞんしなければ、E=iqi˙(L/qi˙)-L保存ほぞんする。

11どこまで成立せいりつするか

この講義こうぎでは、端点たんてん固定こていしたなめらかな経路けいろと、L=T-Uける保存力ほぞんりょくけい中心ちゅうしんあつかった。摩擦まさつのような非保存力ひほぞんりょく時間依存じかんいぞん拘束こうそく電磁場でんじばのような速度依存そくどいぞん相互作用そうごさようでは、ラグランジアンのかたち一般化力いっぱんかりょくあつかいを拡張かくちょうする必要ひつようがある。

12最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]S[q]=t0t1L(q,q˙,t)dt
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]ddtLq˙-Lq=0
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]pq=Lq˙(qが循環座標なら保存)
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]E=iqi˙Lqi˙-L

13一言ひとこと

ラグランジアンは、作用さようとおして運動方程式うんどうほうていしき対称性たいしょうせい保存量ほぞんりょうおな枠組わくぐみでむす道具どうぐである。

14関連かんれんリンク

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