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斜面・摩擦・ばねの力学md 95b5308
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斜面しゃめん摩擦まさつ・ばねの力学りきがく

date2026-07-14document_iddoc_f88e132baff31ec893597d1de4f5fc46description斜面・摩擦・ばねを、自由体図、軸、静止条件、自然長からの変位という四つの判断に分解し、運動方程式とエネルギーへ自然に接続する講義である。prerequisites自由体図 / 運動方程式 / 三角比 / 単位・次元type講義statusactiverelateddata/lecture/physics/mechanics/force-balance-and-laws-of-motion.lecture.n.md / data/lecture/physics/mechanics/work-and-mechanical-energy.lecture.n.md / data/lecture/physics/mechanics/circular-motion-and-simple-harmonic-motion.lecture.n.md / data/lecture/physics/foundation/force-diagrams-and-equations-of-motion.lecture.n.md
physicsmechanicsinclined-planefrictionspringlecture

1導入どうにゅう

この講義こうぎでは、斜面しゃめん摩擦まさつ・ばねを別々べつべつ公式こうしきとして共通きょうつうする立式手順りっしてじゅん説明せつめいする。本質ほんしつつね

F=ma

であり、むずかしさはちから種類しゅるいではなく、じく摩擦まさつ判定はんてい・ばねの変位へんい定義ていぎ曖昧あいまいにすることからしょうじる。

最初さいしょるべきものは、つぎよっつである。

  1. 対象たいしょうはたらちからなにか。
  2. 斜面しゃめん平行へいこう垂直すいちょくじくると簡単かんたんか。
  3. 摩擦まさつ静止摩擦せいしまさつとしてりるか、動摩擦どうまさつわるか。
  4. ばねの変位へんい自然長しぜんちょうからはかっているか、平衡位置へいこういちからはかっているか。

2用語ようご定義ていぎ

垂直抗力すいちょくこうりょくnormal force N は、接触面せっしょくめん物体ぶったいめん垂直すいちょくきへちからである。

静止摩擦力せいしまさつりょくstatic friction fs は、接触面せっしょくめんどうしが相対的そうたいてきうごすことをさまたげる摩擦力まさつりょくである。おおきさは

|fs|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsN

たす。等号とうごう限界げんかい場合ばあいだけである。

動摩擦力どうまさつりょくkinetic friction fk は、すでにすべっている接触面せっしょくめんにはたらく摩擦力まさつりょくである。おおきさは

fk=μkN

であり、きは相対運動そうたいうんどうさからう。

フックの法則ほうそくHooke's lawは、ばねの自然長しぜんちょうからの変位へんいx とすると、ばねのちから

F=-kx

あたえられるという法則ほうそくである。k[N/m;MT-2] はばね定数ていすうである。

3方針ほうしん

斜面しゃめん摩擦まさつ・ばねの問題もんだいでは、つぎ順序じゅんじょ固定こていする。

  1. 自由体図じゆうたいずえがく。
  2. 斜面しゃめんがあれば、斜面方向しゃめんほうこう垂直方向すいちょくほうこう分解ぶんかいする。
  3. 静止せいし可能性かのうせいがあれば、さき必要ひつよう静止摩擦力せいしまさつりょく未知量みちりょうとしてく。
  4. |fs|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsNたすか確認かくにんする。
  5. ばねがあれば、自然長しぜんちょうからの変位へんいF=-kxく。

この順序じゅんじょにする理由りゆうは、静止摩擦力せいしまさつりょく最初さいしょから μsNあやまりと、ばねの符号ふごう位置座標いちざひょう混同こんどうするあやまりをふせぐためである。

4整理せいり 1:斜面しゃめんでの重力じゅうりょく成分せいぶん

傾斜角けいしゃかく θ斜面しゃめんでは、重力じゅうりょく mg斜面方向しゃめんほうこう成分せいぶんmgsinθ斜面しゃめん垂直すいちょく成分せいぶんmgcosθ である。

4.1証明しょうめい

斜面しゃめん垂直すいちょく方向ほうこうは、鉛直方向えんちょくほうこうから角度かくど θ だけかたむいている。重力じゅうりょく鉛直下向えんちょくしたむきなので、重力じゅうりょく垂直方向すいちょくほうこうのなすかくθ である。

したがって、垂直方向すいちょくほうこうへの射影しゃえい

mgcosθ

である。重力じゅうりょくおおきさは mg であり、直交成分ちょっこうせいぶん分解ぶんかいしているから、斜面方向しゃめんほうこう成分せいぶん

(mg)2-(mgcosθ)2=mgsinθ

である。

5整理せいり 2:静止摩擦せいしまさつ判定はんてい

静止せいししていると仮定かていしてもとめた必要摩擦力ひつようまさつりょくfreq とする。このとき

|freq|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsN

なら静止せいし可能かのうであり、これをたさないなら静止せいし不可能ふかのうである。

5.1証明しょうめい

静止摩擦力せいしまさつりょく定義ていぎ|fs|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsN である。静止せいしたもつために必要ひつよう摩擦力まさつりょくfreq なら、実際じっさい静止摩擦力せいしまさつりょくfs=freq でなければならない。

もし |freq|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsN なら、この fs静止摩擦力せいしまさつりょく許容範囲きょようはんいはいるので、静止せいしできる。ぎゃく|freq|>μsN なら、定義ていぎたす静止摩擦力せいしまさつりょく存在そんざいしないので、物体ぶったいすべす。

傾斜角けいしゃかく θ斜面しゃめんで、ほかに斜面方向しゃめんほうこうちからがない場合ばあいは、静止せいし仮定かていから

freq=mgsinθ,N=mgcosθ

である。したがって

mgsinθ[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsmgcosθ

より

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]tanθ[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μs

る。

6整理せいり 3:ばねの平衡位置へいこういちからの変位へんい

鉛直えんちょくばねで下向したむきをせいとし、自然長しぜんちょうからのびを x とすると

mx¨=mg-kx

である。平衡位置へいこういち x0=mg/k からのずれを u=x-x0けば

mu¨=-ku

となる。

6.1証明しょうめい

自然長しぜんちょうから x だけびたばねは、上向うわむきに kxちからおよぼす。下向したむきをせいにしたので、ばねのちから-kx である。重力じゅうりょく+mg だから、運動方程式うんどうほうていしき

mx¨=mg-kx

である。平衡位置へいこういちでは x¨=0 なので

0=mg-kx0

より x0=mg/k である。u=x-x0くと、x0定数ていすうなので u¨=x¨ である。よって

mu¨=mg-k(u+x0)=mg-ku-kx0=-ku

る。

7単位たんい確認かくにん

摩擦係数まさつけいすう μ無次元むじげんである。したがって

μN[N;MLT-2]

ちから単位たんいをもつ。

ばねのちから

k[N/m;MT-2]×x[m;L]kx[N;MLT-2]

である。ばねにたくわえられるエネルギー 12kx2 は、つぎの「仕事しごと力学的りきがくてきエネルギー」で仕事しごと積分せきぶんとしてみちびく。

8具体例ぐたいれい 1:摩擦まさつのない斜面しゃめん

斜面しゃめんくだきをせいとする。摩擦まさつがなければ、斜面方向しゃめんほうこう合力ごうりょくmgsinθ である。よって

ma=mgsinθ

から

a=gsinθ

る。垂直方向すいちょくほうこうには加速度かそくどがないので

N=mgcosθ

である。

9具体例ぐたいれい 2:動摩擦どうまさつのある斜面しゃめん

物体ぶったい斜面しゃめんくだってすべっているなら、動摩擦力どうまさつりょく斜面しゃめんのぼきである。よって

ma=mgsinθ-μkmgcosθ

となり、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]a=g(sinθ-μkcosθ)

る。

10見分みわかた

  • 静止せいししている、またはすべるかどうかをうなら、まず fs未知量みちりょうとしてく。
  • すでにすべっているなら、fk=μkN使つかう。
  • 瞬間しゅんかん加速度かそくどうなら、運動方程式うんどうほうていしき使つかう。
  • 最大圧縮さいだいあっしゅくはやさをうなら、仕事しごととエネルギーへ接続せつぞくする。
  • ばねの問題もんだいでは、自然長しぜんちょうからの変位へんい平衡位置へいこういちからの変位へんい区別くべつする。

11どこまで成立せいりつするか

フックの法則ほうそく弾性限界だんせいげんかい範囲はんい使つかう。摩擦係数まさつけいすう一定いっていとみなすのも近似きんじである。接触面せっしょくめん状態じょうたい温度おんど速度そくど変化へんかする場合ばあいがある。

12最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]mg=mgsinθ,mg=mgcosθ
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]|fs|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]μsN,fk=μkN
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]Fspring=-kx

13一言ひとことでいうと

斜面しゃめん摩擦まさつ・ばねの問題もんだいは、特殊公式とくしゅこうしきではなく、自由体図じゆうたいず軸設定じくせってい静止摩擦せいしまさつ上限じょうげん、ばねの変位へんい定義ていぎただしく運動方程式うんどうほうていしきわた問題もんだいである。

14関連かんれんリンク

data/lecture/physics/mechanics/force-balance-and-laws-of-motion.lecture.n.md data/lecture/physics/mechanics/work-and-mechanical-energy.lecture.n.md data/lecture/physics/mechanics/circular-motion-and-simple-harmonic-motion.lecture.n.md
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