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微分と導関数-基本演習md 1f4746a
exercise/math/calculus/微分法と導関数計算-基本演習.n.md
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微分と導関数-基本演習
mathcalculusexercisederivativelinear-approximation
data/lecture/math/calculus/微分法の基本-講義.n.md
data/lecture/math/calculus/微分公式と計算法-講義.n.md
演習方針
導関数は、差商の極限であり、局所線型近似の係数である。微分公式を使用するときは、どの構造に対する公式かを確認する。
問題 1
定義から f(x)=x^2 の導関数を求めよ。
解答例
○
導関数の定義より、
f'(x)=\lim_{h\to0}\frac{(x+h)^2-x^2}{h}
である。h\ne0 の範囲で
\frac{(x+h)^2-x^2}{h}
=
\frac{2xh+h^2}{h}
=2x+h
である。ここでは h で割るため、h\ne0 を確認する。したがって
f'(x)=\lim_{h\to0}(2x+h)=2x
である。
解説
この問題は、微分が瞬間の変化率を極限として定義することを確認している。公式を使う前に、差商がどのように傾きへ近づくかを把握することが重要である。
よくある誤り
h=0 を途中で代入して 0/0 にしてしまう誤りがある。差商では、まず h\ne0 で式を整理し、その後で h\to0 の極限を取る。
問題 2
f(x)=\sqrt{x} について、x=4 における局所線型近似を用いて \sqrt{4.1} を近似せよ。
解答例
○
f(4)=2 であり、
f'(x)=\frac{1}{2\sqrt{x}}
なので f'(4)=1/4 である。したがって x=4 の近くで
f(x)\approx f(4)+f'(4)(x-4)
=
2+\frac14(x-4)
である。x=4.1 を代入して
\sqrt{4.1}\approx2+\frac14\cdot0.1=2.025
を得る。
解説
局所線型近似は、曲線を接線で置き換える見方である。変わるのは関数そのものではなく、近くで扱う近似式である。保存されるのは、基準点での値と傾きである。
よくある誤り
局所線型近似を遠い点へ無条件に使う誤りがある。基準点から離れるほど、高次の項の影響が大きくなる。
問題 3
f(x)=x^2\sin x の導関数を求めよ。
解答例
○
f は x^2 と \sin x の積であるため、積の微分公式を使用する。
\frac{d}{dx}(x^2\sin x)
=
2x\sin x+x^2\cos x
である。
解説
積の微分公式は、一方だけを微分すればよいという規則ではない。積の両方が変化するため、f'g+fg' の 2 項が必要になる。
よくある誤り
(x^2\sin x)'=2x\cos x としてしまう誤りがある。これは 2 つの因子を同時に微分してしまう公式適用ミスである。
問題 4
g(x)=\frac{x+1}{x-1}
の導関数を求めよ。
解答例
○
g の定義域は x\ne1 である。商の微分公式を使用すると、
g'(x)=
\frac{(x-1)\cdot1-(x+1)\cdot1}{(x-1)^2}
=
\frac{-2}{(x-1)^2}
である。分母に (x-1)^2 があるため、x\ne1 の範囲で成立する。
解説
商の微分公式では、分母が 0 でない範囲を先に確認する。この問題では x=1 で関数そのものが定義されないため、導関数も x=1 では扱わない。
よくある誤り
分子と分母を別々に微分して 1/1 とする誤りがある。商の微分公式は、分子と分母の変化が同時に効くことを補正する公式である。
問題 5
f(x)=|x| が x=0 で微分可能でないことを示せ。
解答例
○
右側からの差商は
\lim_{h\to0+}\frac{|h|-0}{h}=\lim_{h\to0+}1=1
である。一方、左側からは
\lim_{h\to0-}\frac{|h|-0}{h}=\lim_{h\to0-}(-1)=-1
である。左右の極限が一致しないため、f は x=0 で微分可能ではない。
解説
連続であっても微分可能とは限らない。|x| は 0 で折れ曲がるため、接線の傾きが左右で一致しない。
よくある誤り
|0|=0 だから微分可能だと判断する誤りがある。微分可能性は点の値だけでなく、周辺からの近づき方で決まる。