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ベクトルと線型結合-基本演習md 5e724cf
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ベクトルと線型結合せんけいけつごうlinear combination-基本演習きほんえんしゅう

date2026-07-14document_iddoc_bb57b0f1e18c548d0b80d65a48ea62ccdescriptionベクトルの和・スカラー倍・線型結合・張る空間・一次独立性を、計算と幾何的な意味の両方から確認する基本演習である。prerequisites線型性の基本 / ベクトルの基本演算 / 線型結合と張る空間の基本 / 列ベクトルの独立性と階数への橋渡しtype問題演習content_typeexercisestatusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/linearity-basics.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/vector-operations.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/linear-combinations-and-spans.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/column-independence-and-rank.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/rank-basics.lecture.n.md
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1演習えんしゅう方針ほうしん

この演習えんしゅうでは、ベクトルを成分せいぶんcomponentならびとして計算けいさんするだけでなく、空間くうかんてんまたは矢印やじるしとしてむ。線型結合せんけいけつごうlinear combinationは「あたえられた方向ほうこうをどれだけぜるか」をあらわし、空間くうかんは「その方向ほうこうだけで到達とうたつできる範囲はんい」をあらわす。

かく問題もんだいでは、こたえだけでなく、どの性質せいしつ確認かくにんしているかを明示めいじする。

共通きょうつう確認点かくにんてんとして、線型結合せんけいけつごうlinear combinationはベクトルの等式とうしきであり、未知みちなのはあたらしいベクトルではなく係数けいすうcoefficientである。ベクトル方程式ほうていしき成分せいぶんcomponentごとの方程式ほうていしきなおし、そのかい空間くうかんへの所属しょぞく生成せいせい失敗しっぱい、または一次従属いちじじゅうぞくlinear dependence関係かんけいとして解釈かいしゃくする。

れいベクトルと係数けいすうcoefficient一意いちいでない場合ばあいにも注意ちゅういする。非自明ひじめい係数けいすうcoefficient関係かんけい0つくれるなら一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceであり、連立方程式れんりつほうていしきかいがなければ目標もくひょうベクトルは空間くうかんそとにある。この 2 つはべつ結論けつろんなので混同こんどうしない。


2問題もんだい 1

u=(2-13),v=(-140)

たいして、2u-3vもとめよ。また、この計算けいさん幾何的きかてきなにをしているかをべよ。

2.1解答例かいとうれい

2u-3v=(4-26)-(-3120)=(7-146)

これは、u方向ほうこう2 ばいだけすすみ、v逆向ぎゃくむきへ 3 ばいだけすす操作そうさoperationである。

2.2解説かいせつ

ベクトルのとスカラーばいは、成分せいぶんcomponentごとにおこなう。この問題もんだい目的もくてきは、成分計算せいぶんけいさん矢印やじるし移動いどう対応たいおうさせることである。2u-3vひとつのベクトルだが、そのつくかたは「uv からつくった線型結合せんけいけつごうlinear combination」である。


3問題もんだい 2

a1=(12),a2=(31),b=(97)

とする。ba1,a2線型結合せんけいけつごうlinear combinationあらわせるかを判定はんていし、あらわせるなら係数けいすうcoefficientもとめよ。

3.1解答例かいとうれい

xa1+ya2=b

とおくと、

\begin{cases} x+3y=9,\\ 2x+y=7 \end{cases}

である。これをくと y=115x=125 である。したがって、

b=125a1+115a2

である。

3.2解説かいせつ

ba1,a2られる空間くうかんはいるか」は、「xa1+ya2=bたす x,y存在そんざいするか」と同値どうちequivalentである。この同値性どうちせい確認かくにんしてから連立方程式れんりつほうていしきくので、計算けいさんたんなる代入だいにゅうではなく、空間くうかんへの所属判定しょぞくはんていになっている。


4問題もんだい 3

w1=(102),w2=(01-1),w3=(2-15)

一次独立いちじどくりつlinear independence一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceかを判定はんていせよ。

4.1解答例かいとうれい

c1w1+c2w2+c3w3=0

とおくと、

\begin{cases} c_1+2c_3=0,\\ c_2-c_3=0,\\ 2c_1-c_2+5c_3=0 \end{cases}

である。c1=-2c3c2=c3だい3 しき代入だいにゅうすると、

2(-2c3)-c3+5c3=0

となり、これは恒等的こうとうてき成立せいりつする。たとえば c3=1 とすると c1=-2c2=1 であり、

-2w1+w2+w3=0

である。したがって一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceである。

4.2解説かいせつ

一次独立いちじどくりつlinear independenceとは、c1w1+c2w2+c3w3=0 から c1=c2=c3=0 だけがみちびかれることである。非自明ひじめい係数けいすうcoefficientつかれば一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceである。この問題もんだいでは w3=2w1-w2 なので、w3あたらしい方向ほうこう追加ついかしていない。


5問題もんだい 4

p=(120),q=(240)

られる空間くうかん幾何的きかてき説明せつめいせよ。

5.1解答例かいとうれい

q=2p なので、p,qおな方向ほうこういている。したがって、

span(p,q)={t(120)tR}

であり、原点げんてんとお直線ちょくせんである。

5.2解説かいせつ

2 ほんのベクトルがあっても、方向ほうこうおなじなら平面へいめんつくれない。空間くうかん次元じげんdimensionは、ベクトルの本数ほんすうではなく、独立どくりつindependent方向ほうこうかずまる。この視点してん階数かいすうrank理解りかいにつながる。


6問題もんだい 5

つぎ主張しゅちょうただしいかを判定はんていし、理由りゆうべよ。

  1. れいベクトルをふくむベクトル集合しゅうごうset一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceである。
  2. 1 ぽんだけからなる集合しゅうごうset {u} は、u0 なら一次独立いちじどくりつlinear independenceである。
  3. から集合しゅうごうsetは、標準的ひょうじゅんてき定義ていぎでは一次独立いちじどくりつlinear independenceとしてあつかう。

6.1解答例かいとうれい

すべてただしい。

6.2解説かいせつ

れいベクトルをふく場合ばあい、そのれいベクトルに対応たいおうする係数けいすうcoefficient1、ほかを 0 にすれば、非自明ひじめい線型結合せんけいけつごうlinear combination0つくれる。したがって一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceである。1 ぽん場合ばあいcu=0 から、u0 なら c=0したがう。空集合くうしゅうごうでは反例はんれいとなる非自明ひじめい係数けいすうcoefficient存在そんざいしないので、一次独立いちじどくりつlinear independence定義ていぎする。このような境界例きょうかいれい確認かくにんしておくと、基底きていbasis次元じげんdimension議論ぎろん例外れいがい見落みおとしにくい。


7補充問題ほじゅうもんだい講義こうぎから移動いどうした確認かくにん

7.1問題もんだい 6

u=(2,-1,3)Tv=(0,4,1)Tたいして u+v3u-2v計算けいさんせよ。

7.2解答例かいとうれい

u+v=(2,3,4)T3u-2v=(6,-11,7)T である。

この問題もんだいは、ベクトルのとスカラーばい成分せいぶんcomponentごとにおこなうことを確認かくにんする。

7.3問題もんだい 7

a(1,0)T+b(0,1)T=(5,-2)Tたす a,bもとめよ。

7.4解答例かいとうれい

a=5b=-2 である。

この問題もんだいは、標準基底ひょうじゅんきていstandard basisでは係数けいすうcoefficientがそのまま成分せいぶんcomponentになることを確認かくにんする。

7.5問題もんだい 8

2(1,1)T-(3,-1)T がどの方向ほうこうあらわすかを成分せいぶんcomponent確認かくにんせよ。

7.6解答例かいとうれい

2(1,1)T-(3,-1)T=(-1,3)T である。

この問題もんだいは、線型結合せんけいけつごうlinear combination複数ふくすう方向ほうこう係数けいすうcoefficientつきでわせる操作そうさoperationであることを確認かくにんする。

7.7問題もんだい 9

(1,0)T(1,1)TR2るか判定はんていせよ。

7.8解答例かいとうれい

a(1,0)T+b(1,1)T=(a+b,b)T である。任意にんい(x,y)Tたいして b=ya=x-yれるので、R2る。

この問題もんだいは、「る」とは任意にんい目標もくひょうベクトルを線型結合せんけいけつごうlinear combinationつくれることだと確認かくにんする。

7.9問題もんだい 10

(1,2)T(2,4)T空間くうかん説明せつめいせよ。

7.10解答例かいとうれい

(2,4)T=2(1,2)T なので、空間くうかん{t(1,2)TtR} である。

この問題もんだいは、ベクトルの本数ほんすうではなく独立どくりつindependent方向ほうこうかず空間くうかんめることを確認かくにんする。

7.11問題もんだい 11

(3,1)T(1,0)T,(0,1)T線型結合せんけいけつごうlinear combinationあらわせることを確認かくにんせよ。

7.12解答例かいとうれい

(3,1)T=3(1,0)T+1(0,1)T である。

この問題もんだいは、標準基底ひょうじゅんきていstandard basisR2 全体ぜんたいることを確認かくにんする。


8補充問題ほじゅうもんだいれいベクトルと空間くうかん境界例きょうかいれい

8.1問題もんだい 12

u=(12)

について、0u-uu+(-u)もとめ、それぞれがなにあらわすか説明せつめいせよ。

0u=(00),-u=(-1-2),u+(-u)=(00)

である。0u方向ほうこううしなったれいベクトル、-uu反対向はんたいむきのベクトル、u+(-u)加法逆元かほうぎゃくげんによってれいベクトルへもどることをあらわす。

この問題もんだいは、ベクトル演算えんざんなにわるかを確認かくにんする境界例きょうかいれいである。0uきを保存ほぞんせず、-u直線ちょくせんそのものはえずにきを反転はんてんする。

8.2問題もんだい 13

u=(12)

について、

span(u),span(u,0),span(u,2u)

おな集合しゅうごうsetであることを説明せつめいせよ。

0=0u2uu定数倍ていすうばいである。したがって、02u追加ついかしても、u からつくれる線型結合せんけいけつごうlinear combination範囲はんいえない。

span(u)=span(u,0)=span(u,2u)

である。

この問題もんだいは、生成集合せいせいしゅうごう余分よぶんなベクトルをくわえても、空間くうかんわらない場合ばあい確認かくにんする。本数ほんすうえることと、独立どくりつindependent方向ほうこうえることはべつである。


10証明しょうめい演習えんしゅう空間くうかん最小性さいしょうせい

10.1問題もんだい

S={v1,,vk} とする。span(S)Sふく最小さいしょう部分空間ぶぶんくうかんであることを証明しょうめいせよ。

10.2解答かいとう

span(S)ふたつのげんx=aiviy=biviける。任意にんいスカラーscalar c,d について

cx+dy=(cai+dbi)vi

なので、cx+dyS線型結合せんけいけつごうである。したがって span(S)部分空間ぶぶんくうかんである。

また、USふく部分空間ぶぶんくうかんなら、U線型結合せんけいけつごうじているので、S のすべての線型結合せんけいけつごうふくむ。よって span(S)U である。

10.3解説かいせつ

空間くうかんは、あたえたベクトルvectorから線型結合せんけいけつごうだけでつくれる最小さいしょう線型世界せんけいせかいである。

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