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行基本変形ぎょうきほんへんけいelementary row operation基本きほん

date2026-07-14document_iddoc_8ae033f0135b9133968f42e9d959282cdescription行基本変形を、連立一次方程式の解集合を保ったまま係数を整理する三種類の操作として説明し、左から基本行列を掛ける意味と列基本変形との違いまで整理する講義である。prerequisites拡大係数行列 / 行列の基本演算type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/linear-systems-and-augmented-matrices.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/row-echelon-and-reduced-row-echelon-forms.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/linear-systems-and-gaussian-elimination.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/elementary-column-operations.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/determinant-computation-rules.lecture.n.md / data/exercise/math/linear-algebra/elementary-operations-and-linear-systems.exercise.n.md
mathlinear-algebraundergraduatelecture

1導入どうにゅう

行基本変形ぎょうきほんへんけいelementary row operationは、連立一次方程式れんりついちじほうていしきsystem of linear equations解くtermための中心ちゅうしんてき操作そうさである。係数けいすう見やすくterm変形へんけいしても、かい集合しゅうごう変えtermないことが目的もくてきである。

なぜこの操作そうさ考えるtermのか。理由りゆうは、行基ぎょうきほん変形へんけいが「方程式ほうていしき同値どうち方程式ほうていしき置き換えるterm操作そうさ」だからである。後でterm掃き出しtermほう階数かいすうぎゃく行列ぎょうれつ行列ぎょうれつしき計算けいさん使うtermが、根本こんぽんにはかい集合しゅうごう保つtermという性質せいしつがある。

2用語ようご定義ていぎ

行基ぎょうきほん変形へんけいは、くだりに対してterm行うtermつぎの3種類しゅるい可逆かぎゃく操作そうさである。

\begin{array}{c|c|c} \text{操作} & \text{記号} & \text{意味}\\ \hline \text{行の交換} & R_i\leftrightarrow R_j & i\text{行目と}j\text{行目を交換する}\\ \text{行の非零定数倍} & R_i\leftarrow cR_i,\ c\ne 0 & i\text{行目全体を}c\text{倍する}\\ \text{行への加算} & R_i\leftarrow R_i+cR_j & i\text{行目に}j\text{行目の}c\text{倍を加える} \end{array}

c != 0必要ひつようなのは、くだり定数ていすうばいもと戻すtermときに 1/c使うtermからである。ここでは文字もじ割るtermので、割るterm相手あいてれいであることを明示めいじする。

3方針ほうしん

行基ぎょうきほん変形へんけい見るterm観点かんてんは2つある。

1つ方程式ほうていしき観点かんてんである。各行かくこうは1ほん方程式ほうていしき表すterm方程式ほうていしき入れ替えるtermれいばいする、方程式ほうていしきばい足すterm、という操作そうさは、同じtermかい持つterm方程式ほうていしきけい作るterm

2つ行列ぎょうれつ観点かんてんである。行基ぎょうきほん変形へんけいは、ひだりから基本行列きほんぎょうれつelementary matrix掛けるterm操作そうさである。

AEA

このしきは、ひだりから掛けるterm行列ぎょうれつAくだり線型せんけい結合けつごうして新しいtermくだり作るtermことを表しtermている。

4直感的ちょっかんてき説明せつめい

連立れんりついち方程式ほうていしきでは、しき並びtermじゅん変えtermてもかい変わらtermない。しき全体ぜんたいれいばいしても、同じterm条件じょうけんべつ尺度しゃくど書いtermただけである。さらに、すでに満たすtermべきしきばいべつしき足しtermても、かい満たすterm条件じょうけん変わらtermない。

したがって、行基ぎょうきほん変形へんけいは「かい保っtermたまま見た目term整えるterm操作そうさである。掃き出しtermほう階段かいだんがたにするのは、かい変えるtermためではなく、隠れtermていた制約せいやく読みtermやすくするためである。

5具体例ぐたいれい

5.1問題もんだい

つぎ拡大かくだい係数けいすう行列ぎょうれつくだり基本きほん変形へんけい整理せいりし、対応たいおうするかい求めtermよ。

\left(\begin{array}{cc|c} 1&2&5\\ 3&4&11 \end{array}\right)

5.2解説かいせつ

まず R2<-R2-3R1 とする。

\left(\begin{array}{cc|c} 1&2&5\\ 0&-2&-4 \end{array}\right)

次にterm R2<--12R2 とする。このとき割っtermているのはかず -2 でありれいである。

\left(\begin{array}{cc|c} 1&2&5\\ 0&1&2 \end{array}\right)

最後さいごR1<-R1-2R2 とする。

\left(\begin{array}{cc|c} 1&0&1\\ 0&1&2 \end{array}\right)

したがってかいx=1, y=2 である。この例題れいだいでは、かく操作そうさかい集合しゅうごう変えtermないことを使っtermて、見やすいterm同値どうちかたち移しtermている。

6操作そうさごとに保存ほぞんされるもの・変わるtermもの

順序上じゅんじょじょう注意ちゅういとして、このページの本流ほんりゅうは「拡大係数行列かくだいけいすうぎょうれつ行基本変形ぎょうきほんへんけいほどこしても解集合かいしゅうごうわらない」ことである。階数かいすうrank行列式ぎょうれつしきdeterminantへの影響えいきょう後続こうぞく講義こうぎ定義ていぎ証明しょうめいする先取さきどりであり、ここではなにわりうるかを見通みとおすために名前なまえだけを使つかう。

行基ぎょうきほん変形へんけいは、拡大かくだい係数けいすう行列ぎょうれつに対してterm行えterm連立れんりついち方程式ほうていしきかい集合しゅうごう保つterm係数けいすう行列ぎょうれつだけを見るtermと、階数かいすう保つterm。これは行基ぎょうきほん変形へんけい可逆かぎゃく行列ぎょうれつひだりから掛けるterm操作そうさだからである。

一方いっぽう行列ぎょうれつそのものの成分せいぶんくだり空間くうかん具体ぐたいてき基底きてい行列ぎょうれつしき変わるtermことがある。正方せいほう行列ぎょうれつ行列ぎょうれつしきへの影響えいきょうつぎ通りtermである。

\begin{array}{c|c} \text{行操作} & \det A\text{への影響}\\ \hline R_i\leftrightarrow R_j & \text{符号が反転する}\\ R_i\leftarrow cR_i & c\text{倍される}\\ R_i\leftarrow R_i+cR_j & \text{変わらない} \end{array}

したがって、行基ぎょうきほん変形へんけいは「なにでも保存ほぞんする」操作そうさではない。なに目的もくてき使っtermているかに応じtermて、保存ほぞんされるりょう変わるtermりょう区別くべつする必要ひつようがある。

7れつ基本きほん変形へんけいとの比較ひかく

列基本変形れつきほんへんけいelementary column operationれつ作用さようするので、みぎから基本きほん行列ぎょうれつ掛けるterm

AAF

れつ基本きほん変形へんけいれつ空間くうかん階数かいすう保つtermが、連立れんりつ方程式ほうていしき Ax=b未知数みちすう意味いみ変えるterm。したがって、方程式ほうていしき解くterm目的もくてきでは行基ぎょうきほん変形へんけい使うtermのが自然しぜんである。れつ基本きほん変形へんけい使うtermなら、未知数みちすう変換へんかん同時にterm追跡ついせきする必要ひつようがある。

8定理ていり証明しょうめいぎょう基本きほん変形へんけいかい集合しゅうごう保つterm

8.1定理ていり

拡大かくだい係数けいすう行列ぎょうれつ行基ぎょうきほん変形へんけい施しtermられる連立れんりついち方程式ほうていしきは、もとの連立れんりついち方程式ほうていしき同じtermかい集合しゅうごう持つterm

8.2証明しょうめい

くだり交換こうかんは、方程式ほうていしき順序じゅんじょ入れ替えるtermだけなのでかい集合しゅうごう変えtermない。

くだりれい定数ていすうばいでは、方程式ほうていしき p(x)=qcp(x)=cq置き換えるtermc != 0 なので、ぎゃく1/c 倍すれtermもと方程式ほうていしき戻るterm。したがって同値どうちである。

くだりへの加算かさんでは、方程式ほうていしき pi(x)=qipi(x)+cpj(x)=qi+cqj置き換えるterm。もし xもとぜん方程式ほうていしき満たすtermなら新しいterm方程式ほうていしき満たすtermぎゃくに、新しいterm方程式ほうていしきpj(x)=qj成立するtermなら、後者こうしゃc ばい引いtermpi(x)=qi戻るterm。よってかい集合しゅうごう同じtermである。

9最終形さいしゅうけい

行基ぎょうきほん変形へんけいは、つぎの3種類しゅるい可逆かぎゃくくだり操作そうさである。

RiRj,RicRi(c0),RiRi+cRj

連立れんりついち方程式ほうていしきではかい集合しゅうごう保つterm階数かいすうrank行列式ぎょうれつしきdeterminantへの影響えいきょう後続こうぞく講義こうぎあつか先取さきどりであり、ここでは「保存ほぞんされるりょうわるりょうける」ための見通みとおしとしてむ。

10演習えんしゅうリンク

11関連かんれんリンク

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